生き地獄!軽音サークルでバンドを組む際に絶対に気を付けるべきこと
"軽音サークル"
蠱惑的な響きだ、一種の魔力すら感じるこのターム。
この甘美な響きに吸い寄せられ、まんまと"入部→絶望→鬱病旋風脚→退学昇竜拳"の即死コンボの直撃を受ける被害者は後を絶たないと言う。
そう、僕もその一人だ。滅びろ軽音サークル、笑顔とカップルは僕の敵だ。
高校の時分の僕と同じく、希望に胸ふくらませ軽音サークルに入部し、現実に絶望し打ちひしがれる少年少女をこれ以上増やさない為に、今回は軽音サークルで気を付けるべきエトセトラをお教えしたいと思う。
男女混合でバンドを組まない
想像してみよう、君はベーシスト、既にギターとドラムでバンドを組んでおり、ボーカルを絶賛大募集だ。
ギター「あのさ、新入生歓迎会でボーカルやりたいって女の子いたんだけど」
ドラム「あ、あのめっちゃ可愛い子?」
ベース「え?新入生歓迎会とかあったの?」
ギター「そうその子その子、でさー、もう別のギターの女の子とバンド組もう!って話になってたみたいでさ、なら二人ともうちのバンドでやろうよ、って誘ったんだけど良いかな?」
ドラム「俺はオッケーだよ」
ギター「じゃあ決まりだな」
~翌日~
これ以上の説明は野暮だろう、賢い皆さんならおわかりだろうが、一番右があなただ。
この後の顛末は
ギターが浮気、破局、その余波で解散。これで決まりだ。
大学の軽音サークルのスタジオはラブホテルとほぼ同義、いらぬアクシデントに巻き込まれない為にも早めにスタジオに行く等は決してしないようにしよう。
ピンボーカル希望
バンドメンバー募集。当方ボーカル。
まさにこれだ。あるあるだ。
これの何が厄介かと言うと、こういった手合いはバンドとカラオケの区別がついていない事がとても多い。
具体的には
・リズムという概念がない。
・声量がない。
・動かない。
これらがそうだろう。
しかもなぜかヤル気だけはやたらとあるので
「オリジナル曲を作ってライブハウスで演奏しよう!(私は作れないよ!)」
「歌詞書いて来たからこれで曲作ってよ!(私は作らないよ!)」
「コピーバンドは私の声質に合わないよ!(早く曲作れよギター!)」
とそのうち駄々をこねはじめる。
不和で解散ともなればその後のサークルでの人間関係がギクシャクすること請け合い。
触らぬバンド未経験ボーカル希望に祟りなしだ。
選曲で背伸びし過ぎない
可愛い女ボーカル「東京事変やりたーい」
ベース「いいよ^^」
待たれよ。落ち着け。ベーシスト、お前はいつだってそうだ。
モテようとして周りを巻き込んで空回りして
そこでいい顔をしても結局そいつが付き合うのはギターのイケメンだぞ。
できない曲を背伸びしてやるよりも、できる曲を着実に演奏する方がずっと格好いい。
リズムが崩れるくらいなら多少フレーズを端折った方がマシなくらいだ。
その弾けなかったフレーズはいつか弾けるようになれればそれで良し。
しっかりしていない基礎の上にはいくら練習しても応用技術は育たない。
算数もできないのに数学を勉強しても仕方ないのと同じだ。
所詮サークルと割り切る
これが一番大事かもしれない。
いくらあなたがやる気に満ち溢れ、大きな目標を持っていたとしても、あなたのバンドメンバーは必ずしもその限りではない。
むしろ、学生時代の思い出として楽しむ方がサークル活動としては正しいと言える。
特に、最初に組むバンドでメンバーの足並みが揃う事などほとんどない。
メンバーが「バイトやテストに忙しい」となかなかスタジオに集まれなくとも、怒らず腐らず、彼のペースに合わせてバンドを楽しむか、きっぱりとクビにするかにしよう。
間違っても"解散→ベースだけメンバーを替えて再結成"のような陰湿なリスタートはNG。
遣った気が逆に相手を傷つける案件だ。いささか心苦しいが、ちゃんと面と向かって
「練習来ないし下手だしなんかテンション上がった時のノリ方がキモいから悪いけどクビです…」
とでも伝えよう。
話がずれ込んだが、所詮サークルだ。あなたのやる気を人に押し付けてはいけない。
物足りないなと思うかもしれないが、人間関係の軋轢に胃を痛めながらバンドをするよりも幾分かマシだ。
あなたが本気で打ち込めるバンドはいつか組めればいい。その日まで経験を積み、技術を温めておこう。
いかがだっただろうか
偏見と私怨に満ちた全くアテにならない記事となった。ここまで書いた僕も僕だが、ここまで読んだあなたもあなただ。
サークルという組織の"邪の邪"の部分を抽出した内容となっているので、きっと実際の軽音サークルという奴はそんなにも悪いものでもないはずだ。
読んでくれたあなたが快適なキャンパスライフ、バンド生活を送れますように!
それでは。
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