発売終了。 さよなら iPod classic
「アイポッドのビジネスに終わりが近づいていることは、わが社の社員なら全員が知っていると思う」
もう、お別れだ。
ずっと相棒だったiPod classicが発売中止になった。
ある朝、起きて、電車に乗って、イヤフォンを耳につけ、iPod classicに目を見やる。
No, music の文字。
そう、寿命だったのだ。
生活と一体になっていたことに、そこで気が付いた。
数千曲を常時携帯できる端末の普及は「革命」以外なんと言えようか。
音楽をぐっと身近なものに
今使っているものは二台目である。
この記事はiPod classicを発売日から、まさに今記事を書いている瞬間まで使い倒している男の戯言である。
私とiPhone classic
『HDDで160GB、4万曲を持ち歩きたい人へ』のようなキャッチコピーに惹かれ購入。
4万曲もいらねぇだろwww
私には、いるんだ。
今使っているiPodの曲数を見てほしい。
『こんなに曲入ってるぜ、うぇーい(笑)』
ということではない。ちゃんと使っていることを示したかっただけだ。
基本的に、160GBは映画やミュージックビデオなど容量の大きな動画ファイルをたくさん持ち歩きたい人のためのものだろうが、
私は純粋に音楽の容量で埋め尽くしている。
動画はギターの教則DVDをぶちこんだものだ。
健やかなるときも病めるときも、iPod classicずっとそばにいた。
衰退の理由
考えればすぐわかるだろう。
「iPod classic」が「iPhone」、「iPad」に勝る点は『容量』のみ。
その容量も、クラウドが時代がきつつある昨今では、もはや意味をなさない。
クラウドっていうのは、超ザックリに言えば「データを自分のパソコンや携帯端末ではなく、インターネット上に保存する使い方やサービス」のことだ。
クラウドで容量の制限がほぼなくなるのなら、「iPod classic」を愛して止まない私の思い出補正を持ってしても擁護できない。
『touch』iPhone』ですら大容量モデルの存在意義が薄れてきている。
時代の流れとして、古い機種がいずれはなくなるのは当然ではあるが、初代iPodの面影を残す端末が無くなってしまうのは悲しい。
どうなるiPod
初代から受け継がれたHDD搭載ももうないかもしれない。
ハードディスクで反応が鈍いのは、ユーザーならすぐわかるはずだ。
フラッシュメモリ式、あとはハイレゾだろう。
ハイレゾはブルーレイディスクのような位置で終わるような気がしてならないが、天下のAppleがハイレゾを放っておくとは思えない。
『音楽だけ集中して聴く時間』というのはとても少ない、学生であれば電車の中だったり、それ以外は車だったりという環境だろう。
容量食っても普段からWAV形式で聴いていても、普段使いでWAVとハイレゾの絶大な差は感じなかった。
iPodは確実に音楽の在り方を変えた。
現在主流のダウンロード方式はその延長線上なのかもしれない。
音楽を作る側としては、どのようにアウトプットされるのかで変わってくる点も多い。
アウトプットされる形式は音楽そのものに影響していると私は思う。
今後どのように変わっていくのか非常に楽しみだ。
とりあえず、iPod classic
今までありがとう。お疲れ様。
壊れるまで、よろしく。