みんな大好き!テレキャスターの真実!
テレキャスターのイメージ
皆さんはテレキャスターについてどんな印象を持っているだろうか、ロキノン系のギタボがじゃんじゃかやってるギターとかそんな感じの印象を持っている人も多いのではないだろうか、確かにロキノン系のギターボーカルでテレキャスターを使用する人は多く、また、コードをジャガジャーンとかき鳴らすプレイにもマッチしているので決しておかしいことではない。(余りにも増えすぎたせいで悪い印象が強いが...)
しかし,テレキャスターの魅力はそんなものではない、もっともっとたくさんのポテンシャルを秘めているギターなのである。
テレキャスターの欠点
いきなり欠点かよ!!!!と思われる方もいるかもしれないが、ダメな子ほどかわいいとも言うわけで、私はこのダメなところも含めテレキャスターが好きなのであえて書いていこうと思う。ボロクソに書くがテレキャス愛の表現である。
主な欠点として、次のような物がある
- 17フレットジョイントのシングルカッタウェイでストラトキャスターに比べハイポジションが弾きにくい
- コンターなどという配慮はないため人によってはあばら骨に当たって痛い
- ブリッジサドルが3連のため、オクターブチューニングが正確に合わない
- フロントPUの音が独特で、音作りが難しく、抜けない音になりやすい
と、こんなところで、特にオクターブが合わないことは楽器としてどうなのだろう。。。。というレベルである。6連サドルや、傾かせてオクターブを合わせるサドルも販売されている、しかし、一般的なテレキャスターと言えば普通の3連サドルである。これはなぜか、パーツの流通性や諸々もあるだろうが、私はこう考える
テレキャスター好きは欠点もまとめてテレキャスターが好き
と、いうかそうであってほしい。
テレキャスターの特徴
ではなんだ、テレキャスター好きは欠点が好きな奇特な人しかいないのかと言われるとそうではない。もちろん欠点よりも好きなところが勝っているから使っているのだ(と、思う)。個人的に思うテレキャスターの特徴(というか好きなところ)はこんなところだ
- リアピックアップの噛み付くようなハイが出た荒々しいジャキッとしたサウンド、カッティングに驚くほどマッチする
- センターポジションのどのギターの音とも違う独特なサウンド
- 板っ切れに棒をネジで適当に止めただけの構造故、漢らしさが漂う。かっこいい!(断言)
- シンプル故、アコギから乗り換えたりした人や、ギターボーカルにもうってつけ
こんなところだろうか、私の主観が入りまくりだが勘弁して欲しい。何よりまず先に、センターポジションの音を聴いてもらいたい。テレキャスターのセンターポジションと言えば元NUMBER GIRLの向井秀徳であろう。
どうだろうか、この突き刺さるようなサウンド、このサウンドを好むテレキャスターファンは非常に多い
次は、テレキャスターの懐の広さを見てみよう
エド・ビッカートである、カナダのギタリストで、思いっきり王道のジャズである。いくらフロントをハムに改造しているとはいえテレキャスターはこんな音も出すことができるのだ。すごい!!かっこいい!!
最後に、王道テレキャスターサウンドという物を紹介しておこう
私の尊敬しているギタリスト、ウィルコジョンソンである。去年ガンで余命幾ばくもないと診断されたはずが、実は違う病気だったとあとで判明し、元気にギグに励んでいるDr.Feelgoodのギタリストである。
古い映像なので画質は勘弁して欲しい。見よ、この歯切れのいいサウンド!これぞテレキャスターである!!どんな時でも指でひたすらカッティングを刻み続けるこのスタイル、本当に憧れる。この人のカッティングに合わせてフロアが踊っている、ギターで人を踊らせる、いつかそんなプレイをしてみたいものである。
さて
どうだっただろうか、テレキャスターをあまり知らない人はその魅力に気づき、もともと知っていた人はその魅力を再確認していただけただろうか。テレキャスターは無骨な奴である、そのため漢の中の漢にすばらしくマッチする。しかし、ポップなカラーも多いことや丸めのボディシェイプにより、野郎どもとは正反対のかわいい女の子が使っても似合うという音も見た目も意外と幅広いギターなのである。
この記事を読んで興味を持った人は、野郎でもかわいい女の子でも邦楽好きでも洋楽好きでもぜひ一度テレキャスターを手に取ってかき鳴らして欲しい。