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「2017年ブレイクする良質なバンド28組!」っていう記事のランキングがデタラメすぎて面白い

 2017年ブレイクする良質なバンド28組! 音楽業界人たちが本気で推薦 より引用

 知らないものを調べるときに、ランキングって役に立ちますよね。僕も最近「冷凍食品人気ランキング!」みたいな記事を参考に、何も考えずに上から5つ全部アマゾンで買いました。

 でもそれができるのって、俺にとって冷凍食品なんか本当になんでも良いからなんです。大ハズレを引かなければ本当になんでもいい、冷凍食品業界のことよく知らないし。そこに冷凍食品大好きオジサンみたいな人が出てきて「ニチレイの製品はマジで冷えてるんだよね」「本当にウマい冷凍食品を食べないで死ねるの?」みたいなこと言われてもマジで困惑しますよね。警察呼ぶにもなんて言って通報したらいいかわからないし。

 なんだけど、悲しいんですけど俺、バンド大好きオジサンなので、音楽でこういう無茶苦茶なランキングが取り沙汰されているのを見かけると上みたいな迷惑変態野郎になっちゃうんですよね。

 タイトルも良い。

「2017年ブレイクする良質なバンド28組! 音楽業界人たちが本気で推薦」

 僕の嫌いな言葉ランキング「女子会プラン」「人気生主」に次いで3位の「音楽業界人」という単語をバシっと添えて不透明な信頼感を演出。良いっすね。「2017年 バンド おすすめ」の検索キーワードでアクセス稼ぐぜ!っていうベンチャーメディアっぽいやり方も良い。

 こういう人たちって渋谷の狭い貸しビルで昼夜問わずずーっと「マネタイズが…」「アサインして…」みたいなこと言ってるんですよ。「この経験が独立の時に活きるはず」つって薄給で馬車馬のように働いた挙句に微妙なウェブサービス立ち上げて大ゴケして栃木の実家に帰るんですよ。上野動物園行くよりも窓越しにあいつら見てるほうがずっと面白いんでマジでオススメです。入場無料だし。

 はてなのコメントに良いのがあったんだけれど

音楽興味ない記者が、言われるがまま書きましたって感じの記事。

 本当にこれ。俺は渋谷ベンチャー動物園のフレンズが、各バンドのスポンサーから適当に金をせしめてきて言われるがままに書いたであろうこの記事を野放しにはしておけん。そう思ったんです。俺は迷惑なオタクなので。

 というわけで今回はこのランキングに一方的に文句をつけるだけの記事です。具体案を出さぬまま強い言葉で攻撃する野党のような記事。与党のみなさん、国民のみなさん、冷ややかな目で結構ですので拝読どうぞよろしくお願い致します。


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 1位(?)に緑黄色社会ってバンドおいてますけど、これね、マジで良い。今年ぐんぐん来てます。推されてます。

 というかプッシュを受けてるどうこうは一旦おいておいて、シティポップブーム以外に音楽的に新しい流行のなかったバンドミュージックに新しいブームを巻き起こせそうなバンドだなあと思います。

 変則的でビート感の強いドラムに、聴いて一発で鼻歌を歌えるわかりやすくてキャッチーなメロディ、とても新しい。俺好き。

 ただ記事内のブレイクしそうな理由がマジで酷い。

ブレイクする理由1:「タワレコメン」(タワーレコードのスタッフがこれから人気を呼びそうなアーティストを選ぶ)にも選ばれており、とにかく女性2人のルックスが良い。男性2人も愛されそうで、歌も他と比べると非常に上手い。バンド名も一見ダサいようで癖になる。

ブレイクする理由2:モデルのようなビジュアルを持ち、ものすごい声量と綺麗な歌声、おまけにギターとピアノも弾けるボーカル長屋晴子さんが素晴らしい。高校時代に「閃光ライオット」(10代限定の音楽イベントで出場は審査で決められる)決勝で準グランプリをとってから数年、大いに成長したと思います。まだライブを観たことがないので、観てみたいです。まずはYouTubeにアップされているライブ映像やMVをぜひ。

ブレイクする理由3:やたら業界の人たちが「かわいい」「気になる」と群がり始めたので(個人的にはその感じに少々辟易…)。名前を聞く機会は一気に増えそうだと思います。

 自称音楽業界人なんていう人、たくさんいらっしゃいますけど正直仕事で音楽にかかわってる人でもセンスとか知ってる分野なんていうのはピンキリで、歳を取りすぎて「なに言ってるんだろうこの人」みたいな人もとても多いです本当に。50歳に10代の気持ちをわかれっていう方が難しいですよね。にしても上のブレイクする理由は酷い。「メンノンに載ってたからかっこいいです」って別の雑誌に書いてあるような状態。酷い。

 

 くるくる下にランキングを下げていくと、マイヘアyonigeを筆頭にNINTH APOLLO系のバンドが半数に、2年前に上り調子のピークを迎えていたバンドが何組か、あとは何故か後半にAt the Drive in。

さて、昨年も数多くのアーティストが頭角を表しました。Suchmos、ぼくのりりっくのぼうよみ、岡崎体育、Brian the Sun、米津玄師などが音楽シーンを彩りました。

 この時点で何を言っているのか理解がムズいんですけど、Suchmosが去年流行った!って入りで記事が始まって一番最後にSuchmosが入ってるのおかしいでしょ。どうした。疲れてるんか筆者。一回栃木に帰って親の飯でも食え。

 1、2バンド目は何行にもわたって書かれていたブレイク理由が、3バンド目から露骨に短いのも良いですよね。完全に面倒になってる。サチモスの

ブレイクする理由:誰もが感じるオシャレ感。

 このブン投げ感。よっ!渋谷の室伏広治!マジで実家に帰りなよ。

 HAPPYのブレイク理由も良いんですよこれ。

ブレイクする理由:バンドスタイルにシンセサイザーが加わって、ポップというよりもまさに「HAPPY」な曲が多いイメージ。今年の夏はフェスでHAPPYを聴きながらお酒を飲みたい!

 文部科学省は「理由」って言葉の意味をちゃんと教えろ。俺もHAPPY夏フェスで見たいな!っていうのは同感だけど、それはもう完全に俺とお前の話だよ。誰か知らんけど一緒に見に行こうな。

 

 なんというか、まず"ブレイク"の定義が曖昧すぎる。フォーリミとかマイヘアとかトップクラスの知名度を誇るバンドから、名指しでは言わないけれど去年一昨年あたり人気が急上昇してたけど今は伸び悩んでいるバンドまで並列に並べられている。

 俺が思うに、ブレイクって現在の規模は関係なく、人気の上昇率が急に伸びあがってる状態なんじゃないかと。

 例えば小規模なところなら、ライブ動員2~3人しかなかったバンドが半年で40人呼ぶようになって、年内にキャパ150人くらいの箱でワンマンできるようになったらそれはブレイクと呼べると思う。クアトロとかでワンマンしてたバンドが新しいMVとかテレビ出演とか何かのきっかけで火がついてKANA-BOONとかKEYTALKと並んで語られるようになるのもブレイク。

 だけど、フェスの常連になってバンドちょっと好きな人なら名前を知っている!ぐらいの有名バンドだとしても、今人気が上昇傾向にないバンドはブレイクとは言えないし、旬のものとしてオススメされてるのにとても違和感がある。そういうバンドがこのランキングには並んでいます。

 

 今回はたまたま、サチモスとかATDIとかランキングに入っててあまりに破綻してたから面白くってこの記事を取り沙汰したけれど、世の中のランキングなんか全部この程度のもんだと思います。バズリズムとかNAVERまとめとかを有難がって見ても仕方ないですホント。

 ローペースではあるけれどこのサイトではかっこいい音楽を誤解なく紹介できたらいいなと思います。それがマジで難しいんだけど。そう思ってはいます。

 それでは。

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