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ワンオクTakaの弟 Hiroのバンド、マイファスことMY FIRST STORYがまんまと売れているのはどうかと思う

 最近毎日にハリがないので、個人的な趣味としてバンドマンと顔を合わせるたびに
「今一番殺したいバンドは?」
 と尋ねている。みなさん日頃から鬱憤もあるようで嬉々として殺したいバンドを5ないし10ほど並べてくれる。

 中でも必ずと言っていいほどの高確率で名前のあがるのがKANA-BOON、ミセス、そしてマイファスことMY FIRST STORYだ。

 バンドマンという人たちにとって、同類の成功というのは妬ましさ尽きないようで、実力に対して過剰な評価を受けていたり、若すぎたりするとどうも妬ましくもなるらしい。共感できすぎる。KANA-BOONのことイケメン扱いしてる黒髪ボブを見かけると俺はもう人間に正しさを求める方が間違っているような気さえしてくる。強烈な思い込みで視力が-2.0になっとる。

 前者2つは知名度からして理不尽に恨みを買うのも納得でありギャグの範疇を出ない笑い事で済む意見だ。しかしマイファス。バンドマンがこの名前を口にするとき一定の緊張感がある。言い換えるなら明確な殺意。
「機会がないだけで、あれば殺すよもちろん」
 そう言わんばかりの目。
「なんでゴキブリを殺すのって?気持ち悪いからじゃん」
 そんなピュアネスな殺意。

 賭けてもいいけどワンオクの弟じゃなかったら絶対に売れてないバンドです。そんな売り出し方でまんまと売れられたら、そりゃ同業者はテンションも下がる。剛力彩芽なり政治家のワイロなり大企業の脱税なり、目に見える理不尽にはみんなテンションが下がるのだ。良くない。

MY FIRST STORYが何故バンドマンを苛むのか

 普通に生きていれば金持ちの家は当然燃やしたくなるように、恵まれた環境に置かれている他人というのはどうも憎いもの。それが努力でなく、ただの幸運に乗っかって得たものであればなおさらだ。

 親の七光り、という言葉があること自体がまさのその証明。勘違いしないで欲しいが、ワンオクのTakaの話ではない。何らかの後押しがあったにせよ、ワンオクの商業的成功はたんに彼らが誠実にコツコツバンド活動を続けてきた結果であり、森進一夫妻の影響は少ない。

 しかしマイファスに関してはどうだろう。昔話ならこう。

 ~~~~~

 Takaお兄ちゃんは同年代の仲間と試行錯誤を繰り返しながら苦節の末バンドがちょっと売れはじめました。それを見たレコード会社が弟のHiroくんをそそのかし10歳年上のサポートメンバーを引き連れ兄の話題性に乗っかり音楽性に乗っかりバンドを始めました。

 それを見て怒ったバンドの神様はHiroくんを八つ裂きにし、代わりに元KUT-TUN田中聖にサポートメンバーを与えましたとさ。めでたしめでたし。

 

 何もめでたくないんだよ。話がブレるから田中は帰ってくれ一旦。

 八百万の神の国ジパングにもどうやらバンドの神様はいないらしく、一向に死ぬ気配がないMY FIRST STORY。そればかりかワンオクの人気に伴ってブルエンと共に2匹目のドジョウが爆釣で笑いが止まらないご様子。どのジャンルにもビッグネームの下請けバンドってのはいるものだ。

 兄弟仲は良好らしいが、Taka器がデカすぎるでしょ。嫌すぎる、自分の耕した畑に我が物顔で自家栽培を始める弟。

 ていうか所属のINTACT RECORDS。一番極悪なのはこのレコード会社であり、こいつらの黒さと見比べれば、いくら兄貴の領分に乗っかったとはいえHiro自身を強く批判するのは的外れな気もする。

 ファッション関係の会社がマイファスのデビューに際して立ち上げたレーベルらしいけれども、元会社名で検索すると真っ先に表示されるのが恨み言なのは黒すぎる。A-Sketch(ワンオクの元事務所)は告訴していいだろ。

 あとこうね、平原綾香や倉木麻衣等完全な七光りアーティストはみんなプロフィールがキナくさい。

Hiro(ヒロ、 1994年1月25日 - ):ヴォーカル
Pay money To my Painのライブ会場でギターのShoと出会う。
Nob(ノブ 、1984年10月14日 - ):ベース
Sho(ショウ、 1984年3月28日 - ):ギター
Teru(テル 、1992年5月28日 - ):ギター
Masack(マサック、1988年1月3日 - ):ドラムス

 10個上の知らん奴と意気投合してバンド組んでいきなりこんなデカいイベントでライブできるわけないだろ、嘘ヘタか。

 昨年10月に開催された人気ストリート・マガジン『Ollie』(三栄書房刊)主催のライヴ・イベント<PUNK ollie vol.13>で初ライヴを披露、続いて11月のストリート・ブランド「Subciety」主催イベント〈A.V.E.S.T. project〉にも出演。全くの無名ながら瞬く間にTwitter上で話題となった謎のバンド、MY FIRST STORY。彼らがいよいよ、1stフル・アルバム『MY FIRST STORY』をリリースすることが決定!4月4日の発売が予定されています。

 だから嘘ヘタか。シュールに笑えるからやめて。逆に言えばこういう強引な売り出しかたでも意外と傷にならないらしい。世のバンドマンはもっと無茶していいとおもいます。

 

 彼らの魅力はワンオクよりももっとシリアスな世界観とエモ・ラウド寄りの演奏だろう。しかし悲しいかな、彼らが支持される要因はやはり間口にワンオクがいるからこそだろう。

「そんなことないし!Hiroだって歌上手いし!」

 そう、上手い。ピッチとテンポはライブでも精確。そこらへんのバンドはマイファスにブーブー言う前にこの点は見習うべき点だ。だけれどもやっぱりTakaと比べると大きく見劣りしてしまう。バンドの武器になりうる歌唱力とは言いがたい。声質もクセが強い。Takaで聴きなれているからギリギリ聴ける範疇に収まってるけど。

 

聴く側には内部事情なんて関係ない

 こんな無理な売り出しかたでもマイファスは売れている。だって曲はしっかりと作られているもの。音楽で飯食って来たオジサンたちの編曲力ハンパない。ワンオクの存在を忘れて聴けば普通にかっこいいはかっこいい。大人が真剣に金稼ごうとしてるんだからそりゃクオリティもしっかりしてくる。

 ライブでは物足りない歌も、音源ではオートチューンとダブリングを駆使してよりカッコよく加工されている。

 こんなのワンオクのファンの中高生が飛びつかない方が無理な話だ。リスナー側に内部事情等は関係ない。「中身はよく知らないけどマイファスの音楽性が好き」で、良い。

 しかし世のバンドからすると「こんなんズルじゃん…なにそれ…つまんな…」となるのもわかる。

 "かわいいかわいくない"なんかは誰しも一定の物差しを持っていて、自分で判断もつくので、剛力彩芽がごり押しされてた時はみんな「なんでこいつがそんなに…?」とゴリ押しの違和感も抱けたけれど、音楽に関しては普通に生きるにあたって必須項目でもないので、誰しもに判断基準があるわけでもない。なんかわかってそうな人とかテレビとかが「これ最高にかっこいいんですよ」って吹聴しているのをみて「そうなんだー」と鵜呑みにしてしまいがちだ。

 僕は全然かっこいいと思いません。「ロックバンドですよ!JPOPとは違いますよ!」っていう風に中高生を釣り上げていても結局やっていることはまさに商売音楽で、何か中身があるなんていう風にはとても思えない内容。アニメとか邦画の主題歌とかには向いてそうだけど。

 良し悪しはお昼のニュース番組でもこのサイトでもなく、色々聴いてみた上で自分で聴いて決めるのが一番です。

 それでは!

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