運のないバンド[Alexandros]が潰れない理由
パクリ疑惑で炎上し、
さらにバンド名まで変わってしまった元[Champagne]
本当に運のないバンドである。
さて、普通のバンドなら故郷に逃げ帰りたくなる様な逆境に立たされても
彼らは何故バンドを続けられるのだろうか。
騒動を振り返る
まずはMVの話だ。
[Champagne]のForever youngという曲のMVが
オーストラリアのバンドClubfeetの
Everything you wantedという曲のMVのアイデア、技法に酷似しているため、
Clubfeet側が怒ってコメントを出した。
MVを見た人ならわかると思うが、
あれは完全に[Champagne]側に落ち度がある。
バンドが知っていた上でやったなら、話は変わってくるが
会社からこんなアイデアを出されたら仕方ない。
もちろん、知らなければの話だ。
私だってこんなMVが撮りたい。
結局この騒動は[Champagne]の所属するU.K Projectが
会社の企画演出だと謝罪コメントを出し、
MVを削除して終わったかに見えたが
実は楽曲自体にもパクリ疑惑がかかっている。
OasisのI hope I think I knowという曲とAメロが似ているのだ。
これをOasisへのリスペクトとして擁護する声もあったようだが、
もしそうだとしたら、オリジナル曲と言わずに
どこから拝借したのか明記すべきだ。
カッコイイのはどっち?
パクリ騒動の当時、[Champagne]の大ファンの後輩が
PVはパクリでも楽曲がかっこいいから問題ない。
むしろパクリ元の曲よりシャンペのほうがカッコイイ。
そう言っていたのを覚えているが、
聞くところによると多数のファンがそう思っていた様だ。
つまり、PVはバンドの発案ではないからバンドに罪は無く
楽曲のみで評価しろ、というわけだ。確かに一理ある気もする。
まぁ、その一理もOasisの件で崩れるわけだが、ひとまず置いておこう。
それにパクリというならミイラz・・・
フロントマンの容姿の重要性
ボーカル川上洋平はイケメンでしかも帰国子女らしい。
フロントマンの容姿はバンドにとって大事なこと。
これが無いと同じ音楽でも売れるまでの時間に差が出てくる。
悲しいことだがアーティストは商品だ。
BUMP OF CHICKENもそうだしcoldrainだってそうだ。
もっと言えばNirvanaだってGuns N' Rosesだってそう
音と見た目のイメージが一致している。
BUMPの藤原基央がムキムキのプロレスラーのように
棍棒みたいな腕をぶん回して望遠鏡を覗き込んでいたら、あれほど売れただろうか?
小汚いひげ面のおっさんが腕組みしていて美味そうに見えるのはラーメン屋だけ、そういうことだ。
卓越したバランス感覚
英語の発音が良い、というのは彼らの魅力を語る上で
外せないキーワードなのだろう。よく言われているのを耳にする。
この曲もそうだが、英語と日本語を使い分ける歌詞は彼らの特徴の一つだ。
やはり日本人には無い感覚と日本人ならではの感覚を併せ持つことで
バランス感覚の優れた楽曲に仕上がっているものがある。
曲によって様々な表情を見せるサウンドも彼らのルーツの広さの証明だろう。
ただ、消化しきれずにそのまま出てしまった過去があるので、
その辺りのスキを無くすことが今後の課題になってくると思う。
洋楽ライクなバンドの宿命
この手のバンドは叩かれやすい傾向がある。
洋楽リスナーの中には邦楽なんてFxxkだぜ!
という人達が一定数いるので、格好の餌食となってしまうのだ。
ただし、アンチの多さは注目度の高さでもある。
現にMUSE来日の前座で演奏した際には
多少なりとも観客の心を掴んでいた様だ。
ブーイングを受けても当たり前な状況で
少しでも興味をひけるということは、
それだけの力があるということだろう。
ここまでに大きな不運が連続したので、
バンドとして十分な厄落としができただろう。
ファンもアンチもどんどん巻き込んで
このまま目標のグラストンベリーまで
天井をぶっ飛ばす勢いで突き進んでもらいたい。
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