聴いたことねえだろアラブポップ!アジア各国のチャート1位の音楽を調べてみた。
「音楽?なんでも聴くよー」
なんでも聴く。口を揃えて皆そう言う。
その背景には"詳しく説明するのが面倒""好きなバンドを言っても話の盛り上がりに期待が持てない"などなど色々な思いがあり、それを踏まえた上での「なんでも聴く」だろう。
かくいう僕も例外でなく、初対面に対してはできるだけ無難な牽制を振ることで会話の様子を見たいので「なんでも聴く」と答える。
しかしだ。「なんでも聴く」という人はよく見かけるが、僕も含めて実際になんでも聴いている人間に出くわした事がない。
そんな罪なき"「なんでも聴く」人々"をただ困惑させるべく、国内にまったく馴染みがないアジア諸国のポップミュージックを集めてみた。
この記事を読んだあかつきには
「أنا إسمي حبيبكって曲なんだけど知らない?アラブ首長国連邦ではメジャーな曲なんだけど…」
と白々しく眉をしかめて言う事ができるぞ。嫌われれるぞ。
そんなわけでアジア各国のポップスター揃い踏みだ。括目して見よ。
中国
周杰倫の算什麼男人という曲だ。何て読むんだろうね。
中国の音楽という事で身構えていたが、途中で女優が爆発したりすることもなく最後までちゃんと聴けた。さすが常任理事国だ。
コード進行もなんだか聴いたことあるような構成だし、言語が違うだけで音楽性としてはJ-POPのバラードとそう変わらないようである。
ちゃんと英名も表記してるあたり世界へ向けて発信する構えではあるらしいが、規模を見るに国内の人気でとどまっているようだ。
他国目線で客観的に見ると日本の音楽が何故海外で売れないか妙に納得がいく。言語どうこうの問題だけじゃなさそうだ。
あと手袋のセンス、どうなんだ。チャイナではこれがクールなのか。
日本じゃDAIGO以外が身に着けてるのを見たことないぞ。
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これ。ホントなんでもあるんだねAmazon…
アラブ
オラお待ちかねのアラブだ。
راغب علامة の أنا إسمي حبيبك
アラビア語読めないし打てないから検索できないしホント勘弁してください。
いやぁ…、アラブっすね…
石油がとれて一夫多妻制で気温が高い。ぐらいの知識しか持ち合わせていないが、見紛うことなくアラブだ。
西洋音楽の波に飲まれる事なくしっかりアラブしている。MVの雰囲気を見るに向こうのダンスミュージックっぽいが、アラブのクラブではこれが流れるのだろうか。
触れたいところはまぁいろいろあるが、何をおいても見過ごせないのは、サビのコーラス。
「アッラー」って言ってないかこれ。
念のため歌詞サイトも探してみたが、なんだか迷い込んではいけない所に迷い込んでしまった!と思わずページの表示が完了する前にブラウザバックを連打して逃げた。ホント勘弁してください。
あとイスラム教って女性が肌を露出するのマズいんじゃ、生足出しまくりなんだけど宗教的にどうなんだろう。
そこらへん詳しい人がいれば是非ご一報ください。待ってます。
タイ
Getsunovaのอยู่ตรงนี้ นานกว่านี้という曲。
しっかりタイ語だ。
やはり言葉は向こうの言葉なので聞き取れないが音楽性は西洋音楽に準じている。
サングラスやマスク?や服装的に日本でいうラルクアンシエルみたいな感じなんだろうか。
(参考)
僕も調べるまで全く気が付かなかったが、彼ら去年のサマソニにも出ており、彼らの他にもタイのアーティストが他2組出演していたらしい。
タイの音楽は意外と僕らの近いところにあるのかもしれない。
インド
さすがインド。僕らの期待を裏切らないぜ。
僕らの常識がまったく通用しない音楽だ。普段聞く音楽と違いすぎて細かいところに全く目が向かない。
耳からカレーを流し込まれているかのようだ。助けてくれ。
別のチャートからもう一曲さがしてきたが、こっちは4つ打ちの現代音楽調なのにやっぱりインド。
インド人はほっとくとすぐ踊る。MVの流れもクソもなくダンスを入れてくるあたりがまさにインドだ。
おわりに
聴いているだけで彫りが深くなりそうだ。
欧米諸国はお互いにチャートを共有し合っているので、音楽に対してそれぞれある程度の共通認識をもっているが、アジア圏の音楽は言語の壁やらなんらやで各々独自発展しているようで僕らにない感覚や発想で音楽が成り立っているようだ。
音楽性にマンネリ化を感じているバンドマン諸君はもしかしたら彼らから新しいヒントを得ることができるかもしれない。
日本と西洋以外にも音楽はある。という事を意識するだけでも新しい発見がありそうだ。
これが何かのきっかけになれば幸いだ。