どうせモテないから、酒も女も辞めてバンドやるぞ "ストレート•エッジ"
…シャワーの水が弾かない。
ごきげんよう、さやP(23)だ。
バンドマンはアルコールとタバコと女の子が(性的な意味で)大好きなのが前提である。悔しいが、バンドマン・フィルターがかかると、どんな金のないブッサイクでも超絶イケメンに大変身し、中途半端にモテるからタチが悪い。ハリーポッターも腰を抜かすマジックである。お前らホグワーツから手紙来るんじゃね?(あ、別に君たちがブサイク言ってる訳じゃないよ、ただモテないのは知ってる)
セックス・ドラッグ・ロックンロールとあるように、ツアー中にも関わらず、医師の指示と用法用量を完全無視でお薬を服用してぶっ飛ぶ。ホテルの一室で女体盛りの酒池肉林こそがロックンロールの醍醐味と言えよう。作曲、練習は後回し。硬いギター<<柔らかいおなご…むしろ、俺のギターが鳴ってビンビn(ry 打ち込みが主流だと?女の子の中に打ち込むことしか考えてねえだろが、全部お見通しだ。取り敢えず、音楽は後付けだろお前ら。そんなロックのテンプレを180度見事に覆す連中がいる、ストレート・エッジの奴らだ。
面倒いので、Wikipediaから引用
”ストレート・エッジ (Straight Edge、略称:SEもしくはSxE) は、ロック音楽などにおける思想・概念・ライフスタイルであり、ハードコア・パンクのサブジャンルである。
「喫煙しない」「麻薬を使用しない」「アルコールを摂取しない」「快楽目的のみのセックスをしない」というのが基本的な理念。それまでのロックの価値観であった「セックス、ドラッグ、ロックンロール」という享楽的な生き方に対するアンチテーゼと捉えられている。さらに進んで「菜食主義」「カフェインを摂取しない」「医師から処方されたものも含め、いかなる薬物も使用しない」という者もいる。”
(ヨガの師匠かと思った)
すげえ…要するに、この規制を自ら進んでやってのける変態野郎どもだ。
モダンなロック僧侶と呼んでも差し支えないだろう。
以前、ストレートエッジのお兄ちゃんに会ったことがある。
革ジャケット着て坊主、両腕にタトゥー盛り沢山、そして、なぜか指が二本ない。
どう見ても仁義なき戦い系男子なのに、話すととっても優しい。音楽知識が半端ない上に、会話途中に「アイ•ラブ•マイ•ワイフ」とか言い出す。音楽と嫁に一途なベジタリアンである。その片手にはジンジャエールときた。(ちなみに、指がない理由は中学生の頃に花火でいたずらした事故で失ったらしい…カタギの人みたいだ)このギャップよ…嫁とロックを極めている。よく考えたら、おっかない見た目なだけで、女子供、動物と地球に優しいジェントルメンじゃないか。
上記の如くガチなお兄ちゃんは、ストレート・エッジタトゥーを入れている事が多い。
生涯ストレートエッジである意思表示だ。
ストレートエッジのシンボルは手の甲にX印
"イアン・マッケイが当時在籍していたバンド、ティーン・アイドルズが1980年にアメリカ西海岸ツアーを行った際、メンバー全員が未成年であったことを理由にクラブでの演奏を拒否されたことから、クラブオーナーとの妥協案として、店員が彼らにアルコール類を出さないようにバンドメンバーの手の甲に大きくバツ印(×)を書いたことに始まる。” (Wikipedia)
ストレートエッジになるきっかけや理由は人それぞれ違うみたい。例えば、家族にアル中がいるのでアルコールを摂取したくない、自分を節制することで己を良く知りたい…その中でも、私が気になったのは「音楽を純粋に楽しみたい」というものだった。ドラッグやアルコールが入ったハイな状態で聴くと感覚が鈍るとの事。音楽の為に自分を制限して限界にチャレンジして生きるライフスタイル…ドMだな。しかし、それは自制心の塊でもある。意思の強さとブレなさが、男らしさに磨きをかけている。
楽器の練習をロクにしない、酒乱で女にだらしなくて、節操がない男より魅力的なのは否めないぞ。これで公務員なら文句ない、嫁に貰ってくれ!
ってことで、ストレートエッジのバンド紹介
Minor Threat
このバンドなくしてストレート•エッジは語れない。
ボーカルのIan MacKaye率いるこのバンドが最初にストレート•エッジを提唱した主犯格だ。
80年代〜90年代のパンクロックに大きな影響を与えたバンドと言われている。
しかしながら、このストレート•エッジ•ムーブメント、フォロワー達が宗教化してしまい、ライブ等でアルコールを飲んで煙草を吸っている人を見ると殴り掛かるなどの暴挙に出る者まで現れ出した。ストレート•エッジは、あくまでバンドの意向であり、僕たちがルールを設定してる訳じゃない…とMacKayeも言っていた。
ガンジーの名言
“I like your Christ, I do not like your Christians. Your Christians are so unlike your Christ.”
「私はキリストは好きだが、キリスト教徒が好きではない。なぜなら、教徒はキリスト本人とは似ても似つかない。」
を思い出した。
"Out of Step” の歌詞、
"Don't smoke/Don't drink/Don't fuck”(煙草を吸わない、酒を飲まない、ヤらない)
このフレーズは、上記の行き過ぎたフォロワーを制御する為に一部改訂し
”(I) Don’t smoke / (I) Don’t drink / (I) Don’t fuck"
と”I”が追加された。(Wikipedia参照)
別の見方をすると、パンクロックにこれ程の多大な影響を与える、パンチを食らわせたバンドでもある。
Gorilla Biscuits
あ、ニューヨークのバンドだ!
Minor Threatよりボーカルの声がクリアだな、歌詞が聞き取りやすい。特にストレート•エッジに付いての曲はメッセージ性が重要だと思うし…個人的にMinor Threatよりこっちの方が好きだ。
皮肉な事に、”Gorilla Biscuits”とは当時その界隈で流行っていたドラッグのニックネームだったらしい…。
Keiji Haino
一部の変態(失礼、褒め言葉)に人気の灰野さん。
聴いてお分かりの通り、このブッ飛び具合はどう考えても良く効くお薬がキマってると思いきや、どうやら灰野先生もストレート•エッジの影響を受けているらしい。
酒もドラッグもなしに、こんなヤバいのが出て来るとは…ギターの歪みっぷり半端ないぞ…。
ナチュラルハイになると、そうゆうケミカルが分泌されるのかと思ってしまう。
ストレート・エッジになるには相当の覚悟が必要。
「女性にモテたい」下心だけだと、まず続かないだろう。NO女体盛り NOワカメ酒
その上、スタジオの後のラーメンも諦めないとダメだ。
しかし、バンドやってるのにモテない致命的なお前らなら、これは絶好のチャンスかもしれない。
ストレートエッジになる→急にモテる→僕は彼女一筋で別にモテるとか興味ない→更にモテる
こ れ だ !!真のモテバンドマンになれるぞ!!
音楽に真剣な君たちは、ご紹介したバンドの通り、ストレート•エッジになることで素晴らしい曲が出来るきっかけになるかもしれない。
君が変われば世界が変わる、ロックが変わる、地球が変わる。ほら、宇宙が見えるだろう?人生を変えるチャンスだと思わないか?
…自己啓発セミナーの勧誘っぽくなったな。
じゃ、また近いうちに、次回の記事でね。