ニガミ17才みたいなバンド、そうホイホイ現れてたまるか
こういうスタイルのバンド、たまに現れるじゃないですか。古くはゆら帝とか、N'夙川BOYSとか、毛皮のマリーズとか、全部音楽性は違うんだけど、共通して奇々怪々なルックスに流行無視の音楽性で突然変異の如く生まれてくる人たち。
なーんでそれをやろうと思ったの?と出自も知れぬ音楽を突然おっぱじめる彼ら。
そういうのがまた現れた。ニガミ17才。なんちゅうバンド名だ。Syrup16g的なことですか?は?
流行りつつあるこのバンド、一聴しただけでまともじゃないことがよくわかる仕上がり。
とにかく聴いて見てみて。
こんなバンドがそうホイホイ現れたらかなわない。完成してる。
一人もまともそうな奴いなくていい。誰一人として人の話聞かなそう。
最初人に勧められて聴いた時はなぜか
「嘘つきバービーっぽいな」
と思ったんだけどそれもそのはず嘘つきバービーの岩下がフロントマンとなり結成した新バンドらしい。
なぜかすごく安心した。新人じゃなくてよかった。いきなりこんな完成された状態で現れる新人嫌すぎる。
懐かしの、嘘つきバービー。
この人リフ音楽好きよな。
嘘つきバービー解散から数年、現代的になって帰ってきた。うれしい。
やってることは全然違うのに根元が似ているというか。同じフレーズを繰り返して酩酊感を出す感じ。サビとかAメロとかそういうのない感じ。
それにしてもこのメンバーどこで集めたんだろう。ドラムは元ミドリの人らしい。豪華。
豪華と言えばキーボードの会話の通じなさそうな美少女。これもどこから引っ張ってきたんだ。
見事にバンドの顔になっていて一部のマニア層から既にアツい支持を受けている。
デッカチャン久々に見た。見たからといって特別何か感情が起きるわけではないけど。
さっきの曲もそうだけれど、各セクションのメインテーマを歌いながら演奏が徐々に盛り上がって行くスタイルの楽曲構成になっていて、全く日本人的でなくていいなと。イントロ!A!B!サビ!みたいな、基本的なフォーマットから大きく外れている。
のに、ちゃんと一般のリスナーの耳にも徐々に届いていて人気を獲得しているのが彼らのすごいところ。ヘンなことやろうとするのは簡単だけど、それでちゃんと人に聴いてもらえる音楽をやるのは本当に難しい。
最近はこういうナンセンスを売りにしたバンドがあまり台頭していなかったから個人的にはすごく応援したいバンドですニガミ17才。
サブカルもサブカルで形が変わってきて、こういうバンドがサブカルチャーの中心だったはずなのに…という想いもあり、若年層に悪い広まり方をしてほしいなと切に願います。
というわけで、ニガミ17才。是非。
それでは。