負けるな「挫・人間」
今回は、挫・人間というパンクバンドを紹介する。
メンバーは、下川リオ(ボーカル,ギター)・なつめそうた(ギター)・アベマコト(ベース)の三人で活動している。 2008年、「全人類への復讐」を目的に熊本で活動を開始。2009年には、「閃光ライオット2009」決勝大会に進出し、同大会のキャンペーンガールであった夏未エレナの選出する夏未エレナ賞を受賞した。そして、2013年に1stフルアルバム「苺苺苺苺苺」をリリース。2015年には、NHKEテレ「念力家族」のオープニング曲を提供した。あのNHKにまさか挫・人間が曲を提供する日が来るなんて!と驚いたのを覚えている。
前置きが長くなってしまったがここで「人類」という曲を聴いてもらいたい。
挫・人間 – 人類
気持ち悪い。
はじめて見た人の感想はだいたいこれだろう。(違ったらごめんなさい)わたしはそうだった。しかし、気になってしまう。そして、もう一度再生してしまう。もしかしたら、この気持ち悪さは彼らの策略なのかもしれない。
さて、ここで歌詞を見てみよう。
現代の生活から私は抜け出したいと思っている
下川くん、私は抜け出したいのは大学生
そんなキュートな私は心が綺麗な大学生だから 大学を埋め立ててまるごと予備校にしてしまう
大学生大学嫌だ大学大嶽私は大学が私がとても大学が嫌いなのは理由があった
それは私をみんなが笑うから 絶対馬鹿にしているから 俺は内在した精神病ですか
挫・人間 – 「人類」歌詞より引用
ここの歌詞が、あるあるすぎる。さえない・モテない・自分以外の人間がキラキラして見える・リア充はむかつくけどやっぱり何だかんだ羨ましい・私もサークルでバーベキューしたい・フェスだって男女のグループで行ってみたかった。
そんなことを一度でも思ったことのある人にはしみる曲だろう。私はすごくしみた。
挫・人間の曲は、中毒性があるものが多い。下川くんの独特な声と歌い方がくせになるのだ。そして、重い感じの演奏がかっこいい。
先ほどの「人類」では、ただ気持ち悪いバンドという印象が強かったかもしれないが、実はこんな一面もある。
挫・人間 – 天国
あこがれの街の灯り もう転ばずに歩けよ 連れて行けよ
きっと、それは、歌うあなたを 待っているかのように
挫・人間 – 「天国」歌詞より引用
先ほどの攻撃的な曲とは一変。とても優しいしなんだか切なくなる。最後の盛り上がり方もかっこいい。
あれ、挫・人間、結構万人受けするんじゃないか..キラキラリア充うぇーい大学生のウォークマンに入る日も遠くない!?よし、他の曲も聴いてみよう。
挫・人間 – ピカデリーナ受精
..........
下川くん、やっぱり大学生が嫌いすぎる~。でも面白すぎる~!!!踊りたい~!!!
苦しい毎日を送っている現代人は完成できない
おれは打ち砕かれた。 大学生が嫌いだ
なぜならば大学生はオツムを履き替えないし
はいからに狂った頭はお酒とおしりのことばかり
挫・人間 – 「ピカデリーナ受精」歌詞より引用
こんな感じで挫・人間はとても面白いバンドだ。最後にメンバーが楽しそうなこの映像を見てもらって締めるとしよう。
この他には、「苺苺苺苺苺」に収録されている「キス!キス!キス!」・「サラバ17才」なんかがおすすめだ。
タイトルに「負けるな、挫・人間」と書いたが、何に負けるななんだと聞かれても困る。ただ、彼らにはいろいろなことに負けないで打ち勝っていって欲しい。本当に応援している。歌で全人類に復讐してくれ。頑張れ、挫・人間。
挫・人間 – 天使と人工衛星