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2016/07/16

記事 邦楽ロック

BYEE the ROUND松山晃太率いる新バンドGRAND FAMILY ORCHESTRA

昨年の12月、BYEE the ROUNDというバンドが活動休止したことをご存知でしょうか。
今回紹介するGRAND FAMILY ORCHESTRAのフロントマン松山晃太が所属しているバンドで、活動休止が発表された時はバンギャみたいな勢いで落ち込んだ。信じられなぃょ・・・的なツイートもしたような気もする。ようするにそれぐらいショックだったわけさ。

自分達の音楽が満足にできなくなってしまった。だけどこのメンバーでいつかまた演奏したいから、少しだけ休ませてほしいと語った松山氏。

と言ってはいるものの、この人はすぐにここへ帰ってくるだろうなという確信が私にはあった。彼が音楽から距離を置く事も休憩することも考えられなかったし、音楽に対する想いは誰よりも滲み出てる表現者の最たる存在だと認知していたから。

そして予想通り活動休止から3ヵ月後、新たなメンバーを率いて松山氏はこの音楽業界の荒波に乗って帰ってきた。
それが、GRAND FAMILY ORCHESTRA(以下GFO)。果たしてどんな形で音楽家として戻ってきたのか、それを確かめるため来たる5月13日、ライブハウスに向かったのである。

芸術はほにゃらら

一言で表すと、音楽が爆発してた。

といっても爆弾とか、宇宙とかコスモ的なやつがどうとかじゃない。あれは、、、ビール瓶で頭ぶん殴られて破裂する感覚。バリーンって感じ。本当に直感で感じた事を書いてるからわかりにくいかもしれない。ただ確かに私はあの場でおもいっきり殴られたんだ。松山め、とんでもない戦艦を用意して戦場に舞い戻ってきたな・・・

こちらが1st音源からMVとなったラバーソウル、まさにリードトラックにふさわしい華やかな一曲に仕上がっている。

Vo松山晃太、Gt江幡亜衣ともう一人のGt森山良太からなるトリプルギター編成となっているが、きちんと三者三様の音色構成が成されており精巧なパズルのように組み合わさっている。オートワウを思いっきりPANで振ってる部分なんてあまりにMIXが上手くて聞き惚れたよ。

構成としては金髪のおねえさんがアルペジオや曲の空間を作り上げるコードで演出をし、イケメン大泉洋がテコ入れと肉付けをしていく。
そしてギターボーカルがバッキングしながらリードもつまみ食い。BYEE the ROUNDの時から思っていたけれどギターボーカルが弾くフレーズじゃないんですよね・・・。野生的なニュアンスも感じるし、3人いるからといって一切引かないそのスタンスは彼らしいとも言える。

とまあ、MVを見ただけだと、軒並み優等生バンドな印象を持たれた方が多いと思うんです。

爆発力のあるライブ

そう、音源だとキレイにまとまっている印象があるかもしれないんだけど、それは表向きの姿だったんです。
ライブでは全くそんな感想が出てこないほどに暴れ倒してました。
ほんとに同じ曲なのかって印象を抱いたぐらい、私が想像していたパフォーマンスを超えてきた。このギャップにもガツンと来てしまったんですね。
感情がそのまま楽器を通してアウトプットから出てきていたよ。そのパフォーマンスも「ああ、この人たちほんとにライブしたかったんだろうな。」という感情から来たものだとステージの空気から読み取ることができた。

 
あとギターが3人ピロピロしてるのに凄い安定感があるのが彼らの魅力の一つ。

ギターの3人がこれでもかってくらい好き放題やってるのに、リズム隊の二人はその緻密なバランスを壊さず、さらに補正してるもんだから凄い。
それに合わせベースでも曲の途中ですさまじいスラップが入り込んだり、カオス感を増幅させる和音を叩き込んできて怖そうな見た目に反してプレイはとても慎重に激情していた。

と、感動的なベースを弾いていた彼だけれども、顔が怖い。
アー写だと満面の笑みだけど、この笑み完全にやばいほうのヤツだと思う。唯一ライブあと喋りかけれなかった・・・ごめんなさい。
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だって、ホラこれ、ジーッと見てると段々と不安になってこない?

あれ?ドラムの人もしかして・・・

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僕途中で気づいちゃったんですよ、ドラムの男の正体に。

少しぽっちゃりした見た目にサラサラヘアーで眼鏡。
そして特徴的なSUPERMANの文字をあしらったTシャツ。
そう、間違いない。

元ハヌマーンの人だあれ。ガリクソンちゃうわ。MCの時周りでチラッとハヌマーンという単語が聞こえてきてそこで気づくことができた。通りでギターに負けないドラムの叩き方するわけだ。

本人達は1年生バンドだと謳っているが、そんなのは大嘘で蓋を開けてみれば曲者ぞろいの実力者集団だったわけだ。間違いなくGFOは今後より大きな舞台で活躍するだろう。

ライブ中MCで松山氏は何度もこう言っていた。
「ロックンロールが大好き、ライブハウスが大好き、音楽が大好き、だから辞められねぇんだよ。」

こんな事言う奴が現れるんだから、ライブハウス通いがやめられないんだよ。ロックンロール。

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