ex-ポルノグラフィティ ベーシストTAMAを追え
グループを解散するのではなく、『脱退』という形でグループの中から何人か抜け、別の人生を歩んでいるアーティストは多いだろう。
そういう人たちを追っかけることが私はとても好きだ。
元ポルノグラフィティのTAMAを私と追っかけていこう。
ジャケットに狼がいるが、Man With A Missionとは一切関係がない。そして私はよくMission In Motionとバンド名を混同する。
むちゃくちゃかっこいいので、そちらもオススメだ。
ポルノグラフィティ
エロ本だ。意味を知らずに『俺、ポルノグラフィティ好きなんだよね。』といういたいけな少年少女達が何人いたことだろうか。
そんなことを言わずとも健全な男の子はみんなエロ本が好きだ。みんなYだかZだか忘れたが、なんちゃらビデオを毎日観ているだろう。
さて、ポルノグラフィティ。
岡野昭仁と新藤晴一からなる、ロックバンドだ。ユニットではないようだ。
なんともインパクトある名前だが、その通りインパクトを狙っての命名だ。
デビュー曲『アポロ』が流行りすぎて『アポログラフィティ』だと思われたり、略称である『ポルノ』が正式名称だと思われたり、
ポルノグラフティだと思われたり、ポルノグラフィティーと思われたりと色々あったようだが、ポルノグラフィティだ。
楽曲といえば、まず『アポロ』だろう。
もうみんなチェック入れてると思うので広島弁版でいこう。ポルノグラフィティ関連はサイト上で見れないものが多いので、ご了承願いたい。
この後の文章はみな広島弁でお送りするけーの。
嘘じゃ。マジたいぎぃし、標準語でお送りする。
1999年、アキヒト・ハルイチ・TAMAことシラタマの3人でアポロをリリース。そしてメジャーデビュー。
楽曲のキャッチーさ、テレビ番組のタイアップも合間って影響で話題を呼んだ。
ボーカルのメロディがキレッキレだ。ん~素晴らしい楽曲だ。
テレビアニメ『GTO』の第2期オープニングテーマ『ヒトリノ夜』
ポカリスエットタイアップ『ミュージック・アワー』
オリコン一位『サウダージ』
サウダージに次ぐミリオンセラー『アゲハ蝶』
2002 FIFAワールドカップの中継公式テーマソング『Mugen』
テレビアニメ『鋼の錬金術士』第1期オープニングテーマ『メリッサ』
などなど、ヒットを飛ばしまくる。
「アポロ」、「サウダージ」、「アゲハ蝶」、「メリッサ」は、本間 昭光(ほんま あきみつ)が作曲、編曲、プロデュースを手掛けた。
彼を追ってもよかったんじゃないか。疑念が私を襲う。
ちなみに8thアルバム『TRIGGER』他の音楽プロデューサーがアレンジを手掛けている。
昔の曲のが良かったんじゃない?って思う人はポルノグラフィティが好きなのではなく、本間 昭光が好きな可能性もあるし、Tamaが作るダークな感じの曲が好きだった可能性も捨てられない。
私はみんな好きだ。
TAMA
やっと本題だ。『更なる自身の追求の為』という理由で、2004年6月23日脱退を発表。
いわゆる、「音楽性の違い」ってヤツだろうか。その後はソロで活動、ボーカルや、トランペット、ギターも弾いている。多才である。
邪推だが、本間 昭光の楽曲がバカ売れしたのも原因にあるのではないかと私は思う。
Tamaはポルノの曲で言うと「サボテン」、「幸せについて本気出して考えてみた」、「オレ、天使」、「ラック」なんかの作曲を担当していた。
ポルノで考えるとスパイス的な曲にあたるだろう。
ポルノグラフィティ 『ラック(short ver.)』
そしてTamaのソロ作品
あ、間違えたピョン。失敬失敬。
Tama - ホンノウ (Featuring ユウスケ from HIGH and MIGHTY COLOR)
どうだろうか。やはり曲の感じは似ているような気がしないだろうか。
おのおの感想はあるだろうが、いちリスナーとしての意見をいうと
ダサい。
ボーカル棒読み。
ギターはベーシストが弾いたギターという感じ。フレーズがない。
ベースラインも、歌いながらだからか、リフものだからか、なんだか単調だ。
この彼の楽曲の物足りなさは、ボーカルとギタリストが入れば解決しそうな気がする。ポルノグラフィティの二人は彼に足りないものを持っていたんじゃなかろうか。
ファーストシングルでMetal Coolという曲もあるのだが、検索するとメタルの動画ばかり出てきて私のテンションが上がってしまうので割愛。
歌わないほうが・・・いんじゃないだろうか。私はそう思わざると得なかった。
Tama - 確かな軌跡 feat. 杏子
本人も気づいたのだろうか、個性的なボーカルと組んだ音源もある。
杏子の声が半端じゃない。
バッキングが単調なのは否めないが、私的にこちらのほうがかっこいい。ソロもかっこいい。
Tamaは、バックにいたほうが映えるタイプなんじゃないかと私は思う。
一方ポルノは二人組になり、『シスター』をリリース。
ポルノグラフィティ 『シスター(short ver.)』
比べるものでもないが、私的には『シスター』圧勝だ。
ポルノグラフィティはTamaが抜けてから、明るいの曲が目立つようになった。スパイスが足りない気がする。
Tamaはポルノグラフィティでスパイス的要素だった暗い雰囲気の曲や、ベーシストが弾いた良く言えばリズム重視、悪く言えば単調なギターを前面に出しているため、香辛料ばかりを食べさせられているような感覚に陥る。
ポルノの楽曲はTamaのスパイスによって映え、Tamaの曲もポルノの枠の中の異質感で光っていた。
お互いの足りない部分をお互いが持っている。そんな印象を受ける。
彼らがどんな変化をしていくのか、非常に楽しみである。
願わくば、再結成をしてほしいものだ。