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残田 響一

2015/09/07

記事

冬だからこそもっと冷え冷えとした寒い音楽を聴こう!

アナ雪売れましたね。

これはあれだ。我ら(主に筆者)の時代が来た。
どういうことか。「寒い音楽」の時代が来たということだっ!!

寒いといっても、「スベった」の意味のサムいではない。そんなのはThe Clashの最終作「Cut the crap」とかに任せておけばいい。このアルバムclash信者の筆者にしたって、ほんとひどいんだ。

ええい、そんなのはどうでもいい。ブックオフで投げ売りしてしまえ。
寒い音楽……つまり、寒い地域の、冷え冷えとした音色の音楽。主に北欧の音楽だ。
筆者はこれが非常に好きである。
もちろん、寒い地域だからこそ、身を寄せ合って暖め合う音楽というのもある。
だが、寒い地域の厳しい寒さをそのまま「音化」させたような音楽もまたあるのだ。

そこには絶対零度の冷たい音色があり、
それゆえのオーロラじみた変幻自在の美しさがあり、
何より哀愁がある!

というわけで、北国の音楽をこの記事で紹介していって、読者にはもっと寒くなっていってもらいたい。

 

北欧トラッド

なんといっても、北欧はこれである。
トラディショナル・ミュージック。民族音楽。
一般的にはケルト、とも言われるが、厳密なケルト主義者、トラッド主義者は、このような混同を案外原理主義的に嫌ったりするので注意だ!
もっとも筆者からしたら、このような偏狭な態度が、この音楽を辺境に追いやっていると思うのだが……(洒落を飛ばしてみました)

ではさっそく。

フィンランドの民族音楽バンド、ヴァルティナ。
この妖しさといったらどうだ。まさに北欧の原野。
ていうか、むしろアナ雪の挿入歌として入っていても不思議ではないのではないか? 筆者アナ雪見てないけど!(え?)

ちょっと冷気が強すぎたら、こっちで口直しといきたい。
スウェーデンの民族音楽バンド、ヴェーセンである。

ヴァルティナに比べれば暖かい音楽なのだが、この音色、どこか「一定以上に暖かくならない」感じを受けないだろうか。

 

北欧メタル

 

もうこれ聞いとくれ。

この暖かみのかけらもない、デスメタル! 超絶早弾きギターと、冷え冷えとしたシンセ!
このような音楽がチャートの上位を席巻しているのが、北欧という国なのである。
なんといっても、北欧には次のような格言(ブラックジョーク)があるくらいだ。

「俺ら北欧の人間は、冬になると、スキーをするか、メタルをするか、自殺するしかない。だから俺はメタルをするんだ」

チルドレン・オブ・ボドムなるバンドは、フィンランドのトップバンドである。
爆走と早弾きを基本としながらも、そのメロディ……デスヴォイスなのだが、確かに「メロディ」がある。そこには、まぎれもない「歌心」がある。この哀愁こそ、北欧メタル! もちろん、ギターとシンセの流麗なサウンドは言うに及ばないだろう。

 

しかし日本にも冷え冷えとした音楽はある

日本の冷え冷えさ、といったら、これはもう「東京という冷凍都市」の寒さである。
情けも、人情も、すべて殺伐とした都会の闇に消えていく……
そう、ザゼン・ボーイズの話である。

先のチルドレン・オブ・ボドムとは別の意味で救いがない! 冷たい! 暖かくない!
こうなると、日本と北欧、どちらが寒いのかわからなくなってくる。
人間とはいったいなんなのだろうか……。

そう。
結論してしまうと、冷え冷えとした音楽、寒い音楽、というのは、個人が、人間の営みの中にあっても、どうしたって感じてしまう寒さを表現するものなのだ。
それは自然の寒さの美であったり、冷凍都市のうすら寒さであったり。
そういったものを表現するために、ミュージシャンは音を磨くのだ。

この地下室TIMESの寄稿者・はと氏ジョルジュ氏は、「alice's camera」という音楽ユニットを結成していて、この「good night」という曲も、また「人間の営みの中に宿る寒さ」を表現した曲だと思う。近年の「寒い音楽」の中でも個人的にヒットだ。
何より音が寒く磨かれているのだ。「グッドナイト」のリフレインの寒さよ。あとラストのギターがむせび泣く。筆者も泣く。ぜひ聞いてみてほしい。

じゃあ今日はこんなところで。皆、寒気が止まらなくなってきたら、レゲエでも勝手に聞いとくれ!

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