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谷澤 千尋

2017/09/12

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世界で活躍する日本人 一番”今”なジャズ 黒田卓也

こんにちは。

ジャズが好きな人、とりわけ中高年の人たちの声がでかい、偉そうなのが理由なのだろうか
若い世代の人のジャズのイメージは、どうしても

  • 聴くのが敷居が高いし、知識とかないと楽しめない音楽
  • カフェとかそれに準ずるオシャレな場所の"オシャレなBGM"

といったものになってしまっているような気がする。

 
今回紹介するアーティストはジャズトランペッター、黒田卓也。

タイトルに”世界で活躍する日本人”と書いたが、
”日本人なのに”世界で通用して凄い!という意味ではない。

国籍、人種を抜きにして、音楽の最先端を模索している凄い人がいて、それが日本人だった。それだけのことである。(タイトルにインパクトが欲しかった・・・)

ジャンル、国籍、人種を超えて音楽を作る。


Takuya Kuroda - Rising Son

 
ヒップホップのような力強いバックビートにネオソウル譲りのしっとりとした空気感。
従来のジャズという音楽の範疇にとどまらない音楽性だ。

バンドメンバーも黒人と白人、そしてアジア人。
白人の高度な音楽理論と黒人特有のリズム感覚がぶつかり合ってできた音楽がジャズだとするならば、そこに新たな風を吹き込んでいるのではないのだろうか。

上に貼ったRising sonという曲は、彼のメジャーデビューアルバムとなるRising sonのタイトルソングであり、アルバムを象徴する曲でもある。
ヒップホップやR&B、エレクトロニカ、ソウルなど様々な音楽を取り入れ、それこそが”今”のジャズであるといわんばかりのこのアルバム。
なんとジャズにあまり詳しくない人でも聞いたことがあるだろう。
ジャズの名門レーベル、ブルーノートからのリリースである。
そしてブルーノートと契約した日本人アーティストは彼が初である。

従来の枠に収まりきらないジャズ、彼、黒田卓也がこのアルバムをリリースする前にも既に、ブルーノートからは
ロバートグラスパー、ホセジェイムスなどがそういった傾向のアルバムをリリースしているが、
まさにその最前線の一翼を担っているアルバムであるといえる。

あとどうでもいいが上の動画の彼がトランペットを吹いていないとき、
淡々とリズムをとっているが、個人的に渋くてめっちゃカッコいいと思う。
 


Takuya Kuroda - Rising Son (Full Album)

 
このアルバム、どの曲もそうなのだが、一曲の中で最大限に盛り上がりきらないのも特徴ではないだろうか。

盛り上がりきらないだけなら、ただのつまらないアルバムになってしまうが
彼の場合、その盛り上がりきらないラインが非常に絶妙なのである。

奥ゆかさというのか、わかりやすくいうと、チラリズムだ。
エロい盛り上がりきらなさなのである。

 


Takuya Kuroda - Piri Piri. Live @ North Sea Jazz 2014.

 
だがライブではまた違った一面を見せてくれる。
ライブではアルバムではあまり見せなかった、
彼の好みであるという50年代のジャズからの影響、
”アツい”ソロを見せてくれる。

 
なにはともあれ、Rising sonというアルバム、ジャズが敷居が高いと思っている人でも気軽に楽しめるないようになっていると思う。
最前線のジャズ、裏口からジャズに入門するのもオツなことかもしれない。

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