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さやP

2015/09/07

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おかん「また、やかましいのん聴いて!!」憎めない不良Beastie Boys

みなさんご機嫌よう。
日本生まれのネクラ育ち、悪そうな奴に大体虐められて米国に亡命した、ぼっちニューヨーカーさやPです。(元ネタが分からない若者は、Dragon Ash “Grateful Days”参照)

実は私、少し前まではhip hopがそんなに好きじゃなかった。
私のヒップホップのイメージといえば、

  • ムキムキの黒人のお兄ちゃん
  • 野球帽を江口洋介被り (若い子わからんやつ
  • ダボダボの服
  • 施錠用のアレみたいなネックレス
  • Yo!って言ってる
  • 何か怖そう
  • リリックがァ
  • PVでは、せせこましい部屋に半裸の黒人姉ちゃんらが密集して踊ってる
  • feat. XX、←お前誰やねん、みたいなのがあり過ぎて訳分からん

こういった所か。

地下室読者の諸君も、恐らくロック好きの方が多いと思う。
ヒップホップはよく分からん君達もレッチリのGive It Awayは好き、そしてレイジも好きだったりしないか?
そんな白人hip hopの火付け役が、他でもないこのBeastie Boysなのだ。世界的にかなり有名だったので、ご存知の人も少なくないはず。
ヒップホップは黒人のルーツがなんたらかんたら、って言い出す奴。お前面倒くさい。「私の事好き?」って聞いてくる、付き合いたての彼女と一緒くらい面倒くさい。そんなこと言い出したら、我らが邦楽ロックもバカにされて仕方ないジャンルになってしまうし、そもそも理屈っぽい奴はモテない。

概要

取りあえず、Wikipedia によると

"1986年に、デビュー・アルバム『ライセンス・トゥ・イル』を発表。ヒップホップと言えど、音楽的にはパンクやハードロックの色が強く、ラップも黒人的なリズム感を持ったものではないが、ヒップホップ・アルバムとしては初めてビルボード1位を獲得。”

なるほど、Wikiの概要をまとめると、元々パンクバンドとして結成したが、ヒップホップ系アーティスト(RUN DMC, LLクールJ等)とツアーをしていく内にヒップホップとパンクロックが上手に融合されたみたいだ。通りでhip hopが苦手な私でも取っ付き易い訳だ。

ただのバカ?悪ガキ、悪ノリ、とことんハメを外すパーティーボーイ

ただの悪ノリが過ぎたバカなクソガキに見えなくもない。
しかし、ただのクソガキではない。
バンド的観点から見てみると、三人で一緒に歌っているのに三人ともが際立っているのだ。
歌が上手なのか否かも分からない、とにかく早口でまくしたてている。

黒人が歌うラップの様な虐げられた歴史もないし、そんな深いリリックがある訳でもない。
いや、むしろ歌詞は酷いもんで

”Now your mom threw away your best porno mag (Busted!)”
「おかんにお気に入りのエロ本捨てられた!(バレた!)」

なんて歌っている。
それなのに、とにかく圧倒的である。
これは黒人ヒップホップの劣化コピーではない、Beastie Boysという新しいジャンルなのだ。

ちなみに、この記事のタイトルは、(You Gotta) Fight For Your Right (To Party)の歌詞から取った。

”Your mom busted in and said, "What's that noise?"
Aw, mom you're just jealous it's the Beastie Boys!”
「おかんが突然部屋に入って来て『何のやかましい音?!』
ああ、おかん、いいだろ?!『ビースティーボーイズだ!』」

日本で撮影されたPV ”Intergalactic”

Wikipediaより

”The "Intergalactic" video was made in late June 1998. It revolves around a giant robot causing destruction by fighting a giant octopus-headed creature in a city while popping, a parody of Japanese Kaiju films (specifically the series finale of Johnny Sokko and his Flying Robot). Various scenes are filmed in the Shibuya and Shinjuku train stations in Tokyo, Japan in which the band wears the bright uniforms of (koji) Japanese street construction workers. ”
「1998年6月後半に制作。日本の怪獣モノのパロディーで(「ジャイアントロボ」の最終回を意識)、ロボットがタコ頭の怪物と戦い、街をぶち壊してしまう設定。新宿、渋谷の駅で撮影され、メンバーは日本の工事現場で使用される、派手な作業着を着ている。」

ロボットと怪物の安っぽさと絶妙なhiphopダンス!
メンバーの作業着もキマっている。
バカげているはずなのに、すごくカッコいいから困る。
かなり古いPVなのに、時代をあまり感じさせない。斬新でキャッチーなので何度も観てしまう。
パロディーなはずなのに、日本の良い部分をハイライトしていて、嫌味が一切ない。
むしろ、日本が舞台でしか出せなかった色がこのPVに反映されており、日本へのリスペクトも感じる素晴らしい出来なのだ。ちなみに、他のPVも凄く面白いものが粒ぞろい。

おまけで、Beastieが日本の番組に出演した時の動画もあった


この悪ノリっぷり…でも、どうしても憎めないクソガキ。

グループリーダー•MCAの急逝

adam-yauch-mca-beastie-boys-birthday-august-5

Wikipediaによると

"2012年5月4日、MCAが癌で亡くなる。47歳没。ジャンルを超えた数多くのアーティスト、テレビやTwitter、その夜のライヴで追悼の意を述べた。”

私もこの日の事はよく覚えている。最初に知ったのはインターネットのニュースで、テレビやラジオのニュースでも大きく取り合げられていた。国民的人気アーティストな上に、ニューヨークのブルックリン出身だったので、しばらくの間はニューヨークはMCAの話題で持ち切りだった。
47歳という死はあまりにも若過ぎる。才能のある人は短命なのだろうか。

Andrew W.K.の追悼メッセージ

 

Screen Shot 2015-04-21 at 12.04.23 AM

“MCA PARTY HARD FOREVER.”
「MCA, あの世でもパーティーし続けろよ」

これを読んで少し泣きそうになった。

Wikiからの引用が多くて申し訳ない記事になってしまった。
あまりにも有名すぎるので、私なんかよりも数百倍上手に書いているライターさんが多々いらっしゃる。
しかし、若い地下室読者にも是非知ってもらいたいという気持ちで取り上げてみた次第だ。
私は、このBeastie Boysがきっかけとなり、Hip Hop食わず嫌いが治ったのである。より幅広いジャンルの音楽を好きになると、楽しみがもう一つ増える。
しかしながら、街を歩くダボダボの服を着た黒人のお兄ちゃんとは、いまだに目が合わせられないのはここだけの秘密だ。

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