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2015/09/07

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みんなはどこで音楽を発掘しているのか 音楽の流通経路を調べてみた

 みなさんアンケートご協力ありがとうございました。
「これ誰も投票しなかったらどうしよう…寂しさで死ぬかもしれない」
と、おそるおそる始まったアンケートですが、予想を大きく上回る数の投票をいただき嬉しい限りです。本当にありがとうございました。

 ではさっそく投票の内容から、または僕、石左のアカウントまで送られてきたリプライ(全て返信できず申し訳ない…)から「音楽がリスナーにどのように行き渡るのか」を考えてみたいと思います。バンドマンはライブばっかやってないでちゃんと見ろよ!考えろよ!!そしてマジで頑張れよ!!!

投票数

 まず、投票数について。

 アンケートページにも書いておきましたが、みなさんがどれくらいページを開いて、どれくらいアンケートを投票してくれるか。
 僕の思惑としては、これからウェブ上で新しい企画やサービスを開始するにあたって、または首都圏等でイベントを開くにあたって、まずはアンケートみたいな敷居の低い媒体で、企画・イベントに参加する習慣を身につけてもらってですね。今後の企画にも気軽に参加してしまうようなイヤラシい身体に調教してやろう。という魂胆ですわ。
「あ、あんけえとだー^^おもしろそー^^」
と何も考えずに投票しているうちに地下室TIMESでしか満足できない、変態になっとるわけですわ。嬉しいだろ。嬉しいですご主人様、と言え。

 そんなわけで数字ですが、ここ二日の間に観覧数が4,887。対して投票数が2,390。ページを見た人のうち約半数もの方が投票してくれたみたいですね。投票しなかった残り半数の奴を僕は絶対に許さないからな。全員住所特定して郵便受けに生卵入れてやるからな。覚悟しとけよ。
 冗談はおいておいて、地下室TIMESの潜在読者だけでなく、通りすがりの観覧者を含め、二人に一人の投票はなかなかの参加率だと思います。みんなアグレッシブだな。もっとやることあるだろ。でも、その、なんだ。…あ、ありがとな。

 

投票結果

 1位は大方の予想通り、「youtubeから」でした。全体の42%を占める圧巻の1位。やっぱりネットの力は偉大だな。と再確認させられる結果となりましたね。

 Youtubeの関連動画を飛んで飛んで…というのはアナログなようで、どんなアルゴリズムで表示されるか詳しくありませんが、同程度の知名度や、関連するアーティストを都合良く表示してくれるのでリード曲だけ聴いてバンドの雰囲気をつかむには便の良いメディアですよね。
 海外のアーティストなんか、アルバム丸ごとYoutube上にアップロードしてたりしますよね。やはり海外では、良さを知ってもらう事が先決で、音源の云々の収益化は後回し、という指向に向いているようです。それが日本の音楽シーンにマッチしているかどうかはわかりませんが、間違いないのはYoutube上での広告宣伝はバンドの運営にとってかなりの重要度を占める要素だということですね。

 また、他のYoutube動画ページの関連動画欄に、いかにして食い込むか、ということも重要になってきそうです。ユーチューバーみたいだな。もう。
 と、いうのもまだ売れていないバンドの動画ページの関連動画にKANA-BOONのMVが表示されたりはしますが、KANA-BOONの関連動画にそのバンドのページが表示されることはない。という一方通行性、吸い上げの図式が目につきます。
そこにどうやってリスナーの相互共有の形を持ち込むか。そういった事が実現できるウェブサービス等を作れたらいーなー。なんて考えてたりします。

 

 そして2位はやっぱり「友達に勧められて」でした。
 やっぱり今でも口コミは健在ですね。友達のいない僕でも、人づてで聴く事になったバンドはたくさんあります。特に自分から音楽を探しにいかない層の人たちにはこの傾向はより顕著なんではないでしょうか。
「こんなバンドがあったよ!」
と周囲に拡散してくれる音楽好きのリスナーに聴いてもらうことも、バンドの宣伝の重要事項ですね。

 

 3位は「フェス・対バンで見かけて」
 2位の1次リスナーの耳に届ける為に、やはりライブでより強いインパクトを残すことも大切なようです。ライブで印象に残るバンドは人それぞれですが、1位のYoutubeに載せるMVや、音源のように「数分・一曲の中でいかにリスナーの耳をとらえるか」というノウハウとは違った「セットリストやパフォーマンスでトータルで他のバンドを圧倒する演出力」というノウハウが必要となってきます。

 しかし悲しくも、今第一線も第一線のシーンを牽引するバンドたちはそこに重きを置いていない傾向、悪くいえばライブが微妙なバンドが多い傾向にあるように思われます。聴いてる側もまぁ暴れればそれで…みたいな姿勢であり、お目当てのバンド以外は曲知らないし暴れれないしどーでもいー。という姿勢がしばしば見られます。その比率はビッグネームになればなるほど急勾配で顕著ですが、それじゃ悲しいので、そういった層にどのようにもっと音楽に興味を持ってもらうか、というのが聴かせる側・音楽を広める側の人間の課題でしょうか。

 

 4位が「その他」!19%!どうなんだ4位がその他って!
 これについては僕のアカウントまでみなさん丁寧にリプライしていただき、人の親切が身にしみた次第ですワ。

 一番多かった意見はラジオでした。健在なのな…ラジオ。個人的にはlastFmやiTunesラジオ等のウェブサービスなんか便利で、洋楽を聴くにあたって新たな発見も多くありオススメです。
営業職の人なんかは車で出先を回ったりするのにラジオは必須のようですし、ラジオもちゃんと広告媒体として機能しているようです。しかし逆に言えば、TV等とおなじく自らの努力どうこうで食い込むことが出来ず、且つ多大な影響力を持つ訳でもないので、バンド運営上、あまり意識を置かなくていい部分なのかもしれませんね。

 他はCD試聴機、コンピレーションアルバム、バンド間のつながりなどが多かったです。かなり積極的に音楽に頭からつっこんでいく人たちも少なくないようです。それだけでもあーだこーだといわれる日本の音楽業界も捨てたもんじゃないなと思えますよね。
スペシャとかで…っていうひと全然いなかったな…じゃああれは何なんだ。

 

 5位「気がついたら知っていた」
 やべえよお前ら。ちゃんと生きろ。

 

 6位「地下室TIMESを見て」
 いくらうちのサイトで統計をとっているからって、多すぎるだろ。2票のうちの1票をこれに裂くかお前ら。
 正直にいえ。気を使っただろ。ありがとうな。がんばるよ俺。

 嘘でも少しでも、いくつかのバンドと出会うきっかけを作れたのなら、いままでの更新は無駄じゃなかったんだなと思えます。頑張ろ。

 

 7位以下はほぼ同列と扱ってよいでしょう。多い順に「テレビ番組などのタイアップ」「SNSで名前を見て」「音楽ニュースサイトで」「音楽雑誌で」
でした。
 タイアップの投票がここまで少ないのは、やはり地下室TIMESを読むくらいには音楽に興味がある。という人たちにとってタイアップで流れる音楽は既に知っているようなバンドであったり、「音楽好き」という層に対して魅力的でない音楽が流れる傾向にあるものと思われます。ひらたく言えばエグザイルとかファンキー加藤とか。

 音楽ニュースサイト・音楽雑誌は「あ。好きなバンド載ってるー読もうー」と手に取る人が大半であり、その影響力の低さは予期してましたが、SNSが同列ということに驚きました。以外と影響力ないんですねSNS。

 

Youtubeやっばい

 結論としてはコレ。やっぱりYoutubeはやっばい。
 友達から勧められたにしろ、各種媒体で名前を見かけたにせよ、とりあえず聴くのはYoutube。そう考えると数値以上の影響力を誇っているでしょう。
 長々と書いたのでこれ以上とくに言う事はございません。しかし数値で見るとまた違いますね。

 みなさんはアンケート結果を見て何を思ったでしょうか。
 是非みなさん自身もこの結果から一つ二つ考えてみてください。

 それでは!次の記事で!

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