日本の歌姫 宇多田ヒカル
7回目。 宇多田ヒカルだ。 おいおい~有名どころかよー。 そうだ。
だが、お前は宇多田ヒカルの凄さを本当に味わっているのか? すんげぇぞ?
言わずもがな、宇多田ヒカルは日本が生んだ天才女性シンガーソングライターだ。
私はかなりの宇多田フリークだと自負しているが、最強の音源はライブDVDだと思う。一体何回観たんだろうか。
擦り切れるほどみたのは初めてかもしれない。
Devil Insideだ。曲に入る前からポエトリーリーディングに引き込まれる。
『本当の自分は自分だけがわかっていればいい、そう思う。』そういって始まるこの楽曲。
米国でシングルカットされ、iTunes Music Storeで1位となった
この曲は海外向け、Utada名義の曲なんだが、ライブはCDの一億倍ぐらいかっこいい。
というかCDの音がダサい。ミックスも海外向けなんだろうが、もう曲のポテンシャルをぶっ殺している。これで1位ならライブはどうなるんだ。
ライブ版を聴いたときに衝撃が走った。ちょっと自分を見失うぐらい興奮した。
私は分析しろ分析しろと言っているが、なぜこんなにコードの少ない曲にここまで惹かれるのか未だによくわからない。
ひとつの原因は今剛のギターだろう。私が世界一好きなギタリストだ。
こういう4つ打ち形、エレクトロな楽曲でなくなりがちな人間臭さを彼のギターが担っていると思う。豪華なバックミュージシャンの影響もでかいとは思う。
太いうどんみたいな音だ。迸っている。だが、それに負けない宇多田。
歌詞に『They don't know I burn.』と出てくるが、『私が燃えているなんてあなたたちは知らないでしょ。』という感じだろうか。
ものすごい熱量を感じる。ポエトリーリーディングの『本当の自分は自分だけがわかっていればいい、そう思う。』とリンクしているのだろう。
もう一曲。
殺される。かっこよすぎる。
宇多田の叫びとともに今剛渾身のソロが炸裂する。私はこのソロで彼の虜になった。
この楽曲のタイトルは『You Make Me Want To Be A Man』、訳すなら『アナタはワタシを男になりたいと思わせる』、近づきたいけど近づき過ぎないようにしたい。
そんな男女の軋轢やらを取り上げた楽曲のように思える。
が、この曲にはPVがあり、観ると解釈が変わってくる。
機械の体が映し出されているのである。
それを観た後だと、『You Make Me Want To Be A Man』は、『アナタは、機械の私に、人間になりたいと思わせる。』と考えられる。
Manには人という意味もある。そう考えると、ここでいう『アナタ』は神なのかもしれない。
凄まじい楽曲である。
ぜひ、自分の目、耳、心、で確かめてほしい。
本気の本気でオススメだ。買って損はない。絶対後悔させない。ぜひ感動を共有したい。
原曲の入ったExodusというアルバムもあるが、あれは買わなくていい。どうしてもほしいなら中古CDショップいけば300円ぐらいで買える。
あんなものどうでもいい、DVDを買え。このDVDを買え。宇多田のLiveDVDは全て所持しているが、これ以外いらない。それほどにいい。