JIVESってバンドが2組いて、非常にややこしい
同じ名前のバンドが世の中には数万と存在する。例えば、最も有名なケースを挙げれば、カート・コバーン擁する90年代アメリカのグランジバンドNIRVANAとイギリスの60年代プログレッシブロックバンドNIRVANA(UK)だ。この2組は使用名義の件で裁判になったことがあるようだ。詳しくはNIRVANA(UK)のWikipediaをご覧になって頂きたい。
さて、今回紹介するのはJIVESと呼ばれるバンドだ。しかし、なんという偶然か同名のバンドがもう1組存在するため、読者に見分け方を含めて話していきたい。
Youtubeで「JIVES」と検索したら・・・、
Twitterだと検索候補が沢山出てくるため、Youtubeの方でご覧になっていただこう。jivesで検索すると、トップ3つはこのように表示される。上から2番目と3番目の「THE JIVES」は同じチャンネルからUPされた映像だと分かるが、1番目の映像は別のチャンネルからUPされた物のようだ。そして、よく見れば他の2つと異なりグループ名にTHEが付いていない。
結論から言うと、1番目のJIVESと2・3番目のTHE JIVESは別のバンドだ。今回はこの2バンドについて焦点を当てよう。
JIVES
JIVESは元GRAPEVINEベーシスト西原誠(JIVESではギターを演奏している)を中心としたバンドだ。mama's bedroom,カストルファンクラブと東京インディーズファンに馴染みあるバンドのメンバーが在籍しており、その中でも紅一点ドラム田村ハルナが所属していた晴晴゛(映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』主題歌「あの場所へ」、アニメ『SDガンダムフォース』OP「太陽に焦がれて」を歌ったバンド、2005年に解散)は、20代前半にとってかなり懐かしいのではないだろうか。正に、JIVESは知る人ぞ知るスーパーバンドと言っても過言ではない。早速、曲を聴いてみよう。
メチャクチャ渋い。
BASEMENT-TIMESライターとしてはもっと音楽的表現について深く言及したいところだが、それを躊躇せざるを得ない程にレベルが高く単純にカッコいい。一先ず、西原誠が所属していた初期GRAPEVINEの好きなリスナーには、胸を張ってオススメ出来る。反面、ボーカル山本大輔が所属していたmama's bedroomの好きなリスナーにとって、JIVESによる密度の濃いグルーヴは少し戸惑うかなとも思われる。だが、mama's時代より色気を増した歌声に思わず耳を奪われるはずだ(the pillows山中さわおと似ているかもしれない)。
THE JIVES
2014年に結成されたTHE JIVESはまだキャリアの浅い新人バンドだが、昨年は台湾最大級の音楽フェス「Rock in Taichung 2015」に出演した実力派でもある。また、フェスの出演前に、クラウドファンディングでフェス出演の映像作品を作りリスナーに直接お届けするための企画を実行し、見事20万円の募金支援を受け成功させた。さて、フェス出演の様子をご覧になっていただこう。
昨今では珍しくなってきているストレートなガレージロックナンバーだ(最初に取り上げた画像に存在する同曲のPVはこちら)。キャリア2年目のバンドとして見れば、中々堂々としたパフォーマンスをしており楽しんでいる余裕さえも感じられる。黒猫チェルシー,OKAMOTO’S,THE BAWDIES,毛皮のマリーズ等ガレージロックを主体としたバンドが活躍していた2010年前後のノリを思い出す人もいるだろう。現在の時点でこれほどのクオリティを持っているのなら、将来THE JIVESは日本のガレージロックを再び盛り上がらせる・・・そんな夢のような話も期待せずにいられない。
二つのJIVESを通して
さて、今回の記事ではどちらのJIVESもカッコいいバンドであることが分かった。是非、同じJIVES同士で対バンして欲しい。それでは、最後に2つのバンドのTwitterアカウントのロゴマークを見ていただきたい。
クイズ「どちらがそれぞれのバンドロゴでしょうか?」
解答は自分で調べろ!それでは、また次回!