ヤバイTシャツ屋さんも大変だと思うんですよね。あと彼らの歌聴いてるのってウェイだと思うんですよね。
ヤバイTシャツ屋さんって人たちいるじゃないですか。そう、あの毎日蒙古タンメン食ってそうな顔してる人がボーカルのバンド。それそれ。
出始めの時、「ウェイウェイ大学生」っていう曲を聴いて
全然ピンと来なかったんですよね。
ごめんなさい。ギャグをなんで面白くないか解説するのってひどく残酷だと思うんですけど、彼らの曲って調子乗った大学生のあるあるネタをメロディに乗っけただけで"あるある"の内容もどこかで既に訊いたことあるよーな内容で、どうも笑えなかったんですよね。2chのコピペを自分の持ちネタみたいに話すクラスメイト見てる気持ちになるんですよ。
それでどうも笑いの琴線に触れなかったんだけど、ちょっと考えてみたんです。逆の立場になって。そしたらヤバTって、すげえ大変だなあと。
知ってましたか。そもそもこの人たち芸人じゃないんですよ。じゃあ何か?
ヤバイTシャツ屋さん(ヤバイティーシャツやさん)は、大阪府で結成された日本のロックバンド。
Wikipediaより引用
ロックバンドです。Wikipediaにもこの記事には複数の問題があります。とか言われててウケる。ロックって、何だい?
存在としては芸人さんに近いと思うんですよね。例えば
なっつ。部屋の奥から元カノのTシャツ出てきたみたいな気持ちになったわ。
これとあれの差と言えばもう楽器を持っているかどうか、そうなるともう
変わらんですわな。はなわと。
はなわの場合は佐賀県ほか各都道府県のあるあるネタで一世を風靡したんだけれど、ヤバイTシャツ屋さんの場合は大学生とか、パーリーピーポーの人たちについてのあるあるネタ。
スタイルとしては芸人さんの方が近いと思うんですよ。活動とかを鑑みても、SNS上での活動とか、特典DVDとか、バンドの中でもバンド外活動に力を入れてるタイプのバンドに分類されるだろうし。
たまにヤバTに対して「音楽性がクソ」みたいなこという人いるけれど、そんなこと言うの酷じゃないかと。うちの近くのインドカレー屋の食べログに「日本語が下手」つって星2をつけてた奴と同じ。それは酷い。
この際思い切って芸人さんだとして取り扱ってしまった方が妥当だと俺は思うんです。
そう考えると超大変じゃないですか。だって、リズムネタ芸人とかって一発当てれば地方巡業で食っていけるけど、彼らの場合アルバム用に他数十曲作り、年に一度ヒットネタを出さなきゃならんわけですよ。しかもライブしながら。バンドの体をとる限りはそういう苦境に迫られるわけで。
そんな中彼らが最近出した曲がこれ。
おもろいやん。
メジャーにいっても茶髪の根本が半端に黒いのもナイス。2番のAメロで小山が「ちょっと引くわ」みたいな顔してるところの演技力の高さ好き。
一時期「肩 have a nice day」とか「Tank-top of the world」とかただのオヤジギャグに走り出したときはもう流石に女子供も騙されんようになってくるだろうと、ユニバーサルミュージックの担当者さんの異動を案じていたところですけれども、今までで一番面白いじゃん。メジャーレーベルってすげーーーーー
ていうか曲もちょっとかっこよくなってるのがめちゃくちゃ気になる。メジャーレーベルってすげーーーーデカい音楽屋さんすげーーーーー
YouTubeのチャンネルが「Just10minutesTV」から「yabaTofficialVEVO」になってから露骨に曲のクオリティが違うから各位是非聴き比べて欲しい。
普通にそこらへんのメロコアバンドより曲良くなってるのがウケる。そんで映像に映るベースの手元が初心者すぎる。はなわの方が倍上手い。絶対原盤録るとき小山弾いたろ。
それこそ大学生の学祭バンドにインターネットがいらん仕事したせいで全国的にウケてしまったバンドだと思っていたけれど、なんか気が付いたらしっかりバンドになっていた。そんな感想。
あと、彼らの根底にある"マッシブなモノへのヘイト"だけはなんかすごく同意できる。例えば「DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ」とか。約半数の曲がスクールカースト高めの奴らへのヘイトソングにになっている。車のミラーにゴム板タレ下げてるだけで嘲られるDQNのみなさん。理不尽。
でもふと思ったんですけどヤバイTシャツ屋さんって「ウェイウェイ大学生」とか「集まれパーリーピーポー」とか調子に馬乗りになってる奴らを、私生活大人しめの3人がバカにするプロテストソングのはずなのに、実際に聴いてる奴らって当のウェイウェイ大学生が中心なんですよね。パラドクス。それって悲劇じゃないですか。超笑える。
何の話でしたっけ。とにかく、全部ひっくるめてヤバT、大変だなあ~と。
ウェイウェイ大学生のみなさん。それでは~。