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米津玄師、人間説。

 まあ、そんなわけないとは思いますけどね(笑)

 

 いやもう怖いなんか。

 作曲だけで考えれば、今米津玄師に正面から勝てる若手バンドなんか1バンドとして存在しない。本当に。子供相撲大会に白鵬が参加してるようなもん。イヤイヤイヤ… 帰れよモンゴルに… なにガチのやつ出てきてんだよ引くわ白鵬…

 他の才能あるミュージシャンが

「こういう曲が今流行ってるからこうしよう!」とか
「あの曲からこのアイデアをもらおう!」とか

 相互に競ってる横で、全無視して一番新しいこと思いついては試して自分ひとりでケラケラ笑ってる感じ。いたよね小学校の頃そういう奴。昼休憩にみんながドッジボールしてるの無視で教室で絵書いたりしてる子。そいつの絵がプロの大人顔負けにマジで上手い、みたいな気味悪さ。気味悪い。

 歌と作曲は当然のこと絵もダンスも、ツイッターもできるのだもん。もしかして会話とか食事とかもできるんじゃない?とか期待しちゃいますよね。いやそんなわけないんですけど。(笑)

 だって本名、米津玄師だし。何?米津玄の師て。は?だとして弟子誰?米津、絶対便とかしないよな。怖い。部屋、なんもなさそう。マジで怖い。

 米津玄師だけ、敵がいないんですよね。ライバルもいない。無敵って言葉の語源みたいなやつ。争う相手に困っちゃってる。

 そんな米津玄師だけど、リリースを追うと意外と人間なのかも…?と、思う所がありまして、いやそんなわけないんですけどね(笑)

 特に最新のリリースとか、ハチ名義の最初のリリースとか聴くと。「へえ、米津くんもプレイボーイとか買うんだあ…」みたいな。そういう人間味を感じざるを得ない。まさかね、まさかとは思うんですけどね。

普通に米津玄師も迷走する

 ヒロアカの主題歌。俺は梅雨ちゃんが好き。もし交際するとして、夜、あんだけ舌長いとプレイに幅出ますよね。色々できそう。胃コ…やめとこ違う、何?米津玄師の話だっけ?。

 声をイントロのメロディに使ってたり、ビートパターン中心で楽器控え目な音量配分になってたり、確かに米津玄師作曲なんだけど誰が聴いてもわかるように露骨にアニメ主題歌っぽい。

 

 さっきのLOSERとかアンビリーバーズなんかはより洋楽志向というか「本人のやりたい曲作りました」っていう空気があって、案の定「米津さん尊い!無理!😂」みたいなファンたちにとっての一番星にはならなかった。でも、俺は好き。他にこういう曲書ける人も書こうとする人もいないから。

 diorama、YANKEEで結果という結果を叩き出した以降、去年らへんはずーっと好きなことやってる感じ。

 

 こういう。

 再生数とか売り上げだけで曲を計るわけじゃないけど、"やりたいこと"と"売れること"の間で2方向に向きがよく変わるなあと、一ファンとしては聴いて思う。アルバム曲なんか滅茶苦茶攻めるし。

 

 で、話は戻ってピースサイン。

 ピースサインは露骨すぎるぐらいホームラン狙いというか、歌謡曲すぎて米津玄師らしさが多少死んでる。他の歌謡曲と比べれる曲調に収まっている。白鵬が子供相手に手加減を覚えた感じか。それでも白鵬なんですけどね。子供には強すぎるぜ!

 

 と思ったらストレスか、何か。久々のハチ名義で出した一曲「砂の惑星」は米津玄師節全開。

 やっぱりこの人のらしさって、上で言ったドラム中心の編曲と、変な機械音声、あと幽霊とかオバケとかおどろかわいいファンタジック要素だと思うんですよね。

 ただ、この砂の惑星って曲もファンの一等賞な曲じゃないっぽい。

 思うに、米津玄師の"米津玄師らしさ"はそもそもあんまりポップソング向きじゃないというか、この米津玄師という奴が米津玄師100%絞りで曲を作るとファン受けからは遠ざかっていくんじゃないかと。

 


*100%絞りの例

 こんなカチ狂った曲米津玄師にしか作れないけど、才能に世の中が付いてこない感じ。だれも理解できてない。これ英語で歌って海外展開したらどっかの国でメガヒットしそう。でも日本ではちょっと売れないみたい。

 こういう曲調の変化を追うと

「ああ、米津玄師も人間なのかも」

 と思えなくもないことないですか?ない?

 

 セールスやヒットという意味で大成功なのはやっぱり、ゴーゴー幽霊船とかドーナツホールあたりになるのか。一番有名なのはきっとアイネクライネなんだけど、米津玄師というネームバリューを確立したのはdiorama時代の楽曲になるとおもう。特にMV曲になっているviviとゴーゴー幽霊船あたりの大当たりが今の地位に結びついてると言える。

 ここいらの時代の楽曲の何が良かったって米津玄師とポップ性がうまいこと噛み合っていた。さっき言った"売れること"と"ウケること"のバランスが良かった。ほかにない癖の強い楽曲かつ、世の中が理解できる範疇に収まったポップ性が良かった。そうなんじゃないですか。どうでしょうか。

 でも米津玄師自身にもそれってコントロール付かないようで、やっぱり"売れること"と"ウケること"この二つを比べ見た時に米津玄師に人間らしさを感じちゃったりするわけです。

 あとキャリア初期の楽曲とか順々に聴くと露骨に成長を感じるところも人間。あれ、もしかして本当に人間なのかも。

 といったわけで「米津玄師、人間説」を提唱したいと思います。

 学会のみなさん、よろしくお願いいたします。

 それでは。

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