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BUMP OF CHICKENのファン、総入れ替わりしてない?

2016/12/29

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 音楽の趣味っていうのは大きく年齢に左右されるもの。幼少期に触れ合ったものが後の美的センスを決定するともいう。今キノコヘアの自撮りクソ野郎がモテモテなのはたぶん数年前になめこのアプリとか流行ったからじゃねえの。

 だけど、BUMP程幅広い年齢層顧客層に愛されるバンドってのは日本の音楽史を振り返ってもかなり稀有な例じゃないか。いや、ミスチルとかB'zとか、いなくはないけれどもあれらとはその取り扱われ方が大きく違う。

 バンプは僕や僕より年上30歳前後の諸兄にとっての青春だった。そして今ぴちぴちの中高生にとっての青春でもある。おかしなことだよ。例えばだよ、くるりとか、アジカンとかとか、息の長いバンドっていうのは当時最大瞬間風速だった時のファンたちの年齢と共に彼らの音楽性もアダルトになっていく。新規顧客も取り入れていかないわけではないが大部分を支えるのはやはり当時からのファンたちだ。

 言いたいことはもうタイトルで完結している。BUMP OF CHICKENのファン、総入れ替わりしてない?

 冒頭でも述べたように僕はバンプ大好き。僕の持ってるflame vein+1なんか聴きすぎてCDに穴開いてるからな、マジで。

 だけど、最近のBUMPは… なんというか、嫌いになったわけじゃないし、愛想が尽きた、とも違うが、結果としては聴かなくなったよ。

 今回は新旧ファンの両方の視点からBUMP OF CHICKENを鑑みたいと思う。


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当時の楽曲

 出だしから音外してる。パワーコードぶっぱなすだけの本当にシンプルな曲だ。今の邦楽ロックの原型ともいえる。海外のパワーポップやオルタナを日本人らしく歌謡曲解釈したのが、これ。これが今もずっと日本人にとっての「バンド音楽」としてメインロードにどっかり居座っている。ホント大好き。聴いてると脳が退化するもん。

 いやこれ15年前の映像なワケっすよ。キャッチーさでいえば現代の邦楽と比べちゃうとやっぱり垢抜けない印象だろう。しかし今の20~30歳が思い描くバンプといえばこの姿と音。僕らが彼らに求めるのはこの大味さだ。

 じゃあ今のファン達にとってのBUMP OF CHICKENとは?

 

 誰だよ、マジで。

 デリヘルで藤原基央呼んでコイツでてきたら金払わねえからな俺。

 8ビートしか叩けなかった升が32分でハイハット刻んでるよ。15年で4倍だよ。CPUの処理速度並の進化。ほとんど打ち込み音楽のような楽曲だがこれが今のBUMP、歌謡曲としてのクオリティはどう考えても今のBUMPの方が上だ。最新曲なんかもうEDMになってた。

 あとスタンスも大きく変わったように思われる。だって、紅白出たんだよBUMP OF CHICKENが。あんだけ「ブラウン管の前で評価されたくない」とか言ってた藤原基央がだよ。地デジならいいのかよ。

 2012年以降の彼らは新作を出すごとに現代化されていってる。で、しっかり今の中高生にウケている。もう40手前なのにいまだに中学生に「キャー!藤くーん!」とか言われてんだよ。いやすげえよ。

 

良い悪いの話ではない

 良くなった、悪くなった、っていう話は的外れだ。演奏はもちろん上手くなった。転機はorbital periodだろう。別人のように演奏技術が向上し楽曲もまとまり始めた。家で食ってウマいチャーハンと高級中華料理店の炒飯みたいなものだ。両方ウマい。だけど僕は家チャーハンの方が好き。それだけだ。

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*家チャーハン

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*外炒飯

 昔のBUMPの方が好きではあるが、例えば彼らが当時の彼らのまま変化を求めなかったら、今の人気はないと思う。僕らファンは当時の姿を求めるクセに、そのままでいたら飽きるし新しいバンドに目移りもする。最低の浮気男みたいな生き物だ。ホント口を閉ざして死ぬべき。

 そう思えば新しい男、新規のファンに愛してもらうことを選んだ彼らは賢い女だったと言える。変化してでも活動を続けてくれるのはファンとしては喜ぶべきだと思う。

 

変化、ムズい

 なんでも、成功してからの方が難しいと思う。変化しないでいることはネタ切れとのサドンデスマッチになるし、変化をするということはリスクを負った挑戦みたいなものだ。変化して失敗したバンドもたくさんいる。その中でバンプは思い切ったイメージチェンジで延命どころか今がピークと言わんばかりの大成功を収めた。

 そりゃ、昔のファンは離れるし「昔は良かった」と言う価値も責任もないクレームを寄越す元ファンもいることだろう。しかし悪いことばっかじゃない。例えばだ

 

 こうやって今でも当時の楽曲をやったりしてくれている。新曲から入ってきた中高生がBUMPをきっかけに当時のローファイな音楽性に耳が慣れ、そういう音楽も聴ける層が出てくるのかもしれない。複雑化しすぎた邦楽がそういう所からまた一旦リバイバルムーブメントとしてシンプル化する契機になるのかもしれない。ひょっとしたらね。

 そんなわけで、最後に面倒な年上のおせっかいのような事を言うと、せっかくバンプを好きになったのなら大昔の曲もアルバム買って丸ごと聴いてみて欲しい。ギター弾きたくなるから、ホント。

 

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