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音楽はファッションだ

2016/07/16

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 前回記事:音楽を何から聴いて、どう趣味広げていけばいいかわからない人たちへから引き続き2回目。最終的にこの企画は、みなさんそれぞれ好みの音楽を見つける為の教養基礎を啓蒙することを目的にしているのだけれど、今回は「音楽はファッションだ」っていうテーマ。まずこれを理解してくれないと話が進まない。長いけど(いつもの倍くらい)簡単に説明したので、気がついたときにゆっくり読んでほしい。

 音楽はファッションって身も蓋もないようなことを言ってるような気がするかもしれないけど、音楽ってものが誕生して以来、そのファッション性というやつは切り離せないものとなっている。

 

 

内面は外面に表れるし音楽にも表れる

 みなさん、服を何で選びますか?防御力?

 人からどう見えるか、これが大事なんじゃないだろうか。

 服というのは一種、対外に対する内面性の表明という役割もあって、同じ系統の服を着ておくことで仮に初対面であっても仲間・同族であることを事前連絡することができるわけだ。俺ら平成に生まれ生きてもやってることは原始人のボディペイントとそう変わんないのだ。「この模様のボディペイントしてるやつはテキ・・・!この模様のはナカマ・・・!」みたいな感じでさ、別に原始人みたいに戦う必要はないけど、つまり自分がどんなやつなのか、というアピールだ。そして音楽もまずはこういう所から聴きはじめるものを選んでもいいんじゃないかと。

 「人目を考えて音楽選ぶなんて不誠実だ!」と言う人もいるけれども、これメチャクチャ大事だよ。良いんだよ最初はそれで。みんながみんな最初から没頭できるほど音楽に興味を持てるわけじゃないんだから。

 バンド音楽のファンの子たちが制服の下にこれ見よがしにバンドTシャツ着るのなんかまさにそうで、自己の人間性の表明に他ならない。俺が木下理樹みたいな髪型してんのもそう。リッキー同じ駅に住んでるらしいから出くわした時にkilling Boyされないようにという安全策だ。

 人間性が聴いてる音楽を選ぶのか、聴いてる音楽が人間性に影響を及ぼすのか、それは鶏卵の話のようでハッキリとはできない所だが「こうなりたいな」という憧れや目標から聴いている音楽を選べばそっちに自然と近づいていくのは間違いない。俺の元カノのTwitterIDの末尾に"16g"とついてるのは間違いなく俺が高校の時Syrup16g聴いてたせいだ。飲んでもないのに吐きそうだ。

 


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服には「同族表明」の役割以外にも「優位性の表明」みたいな役割もある。

 そんでもって、服には「同族表明」の役割以外にも「優位性の表明」みたいな役割もある。俺らは蛾かよ。

 会社の社長が高いスーツ着て高い腕時計を見えるようにつけるのは、先方からの信用を得るのに必要な表明だからだ。あとキャバクラとか合コンで結果にコミッションしますよねやっぱり。

 相手から信用を得るために相応の外見をする必要は、やっぱりある。俺のナリで就職活動して受かったらその会社逆に不安だよ。上記の同族表明の話や、話題共有の話もそうだけれど音楽は外交ツールとして必須手段だ。こういう身も蓋もない音楽への視点は音楽に対して不誠実なわけではなく、合理的で有用だ。

 

個々の身に相応の音楽が必ずある

 服にはダサい、そうでない、年相応不相応、あります。音楽も全く同じだ。

 テレビCMやるような大衆向けで手に取りやすく万人に向けられた衣服、ほらG.U.とかね、そういう服を中学生が着るのは全くもって年相応だ。セカオワ聴いてる中学生をダサいと呼ぶのはどうか、そういう話だ。俺らだってBUMP聴いてしまむらで服買ってたろ。

 だけども、良い歳こいたオジさんが若者向けの音楽を聴いていたり、オバさんが「Fukaseくーん!Saoriちゃーん!きゃー!!」みたいなこと言ってたりするの、どう思います?俺は、ピエロの奴とピエロじゃない奴の話もしてやれよ。と思います。

 良い風に取れるならまあ、感覚が若いなー、なんて思わないこともないけども。悪い風に取るならばやっぱり、服がダサい状態に似た感想が浮かんでくるよね。「ああ、音楽に興味ないんだなあこの人は」と。それでその人を嫌いになったりはしないけどね。服装や音楽の趣味がきっかけで仲良くなれることもあるから、残念ではある。

 

服も音楽も、ただ闇雲に聴けばいいってもんでもない

 オシャレでいれるなら誰だってオシャレでいたいわけだけども、テレビとか雑誌で目につきやすく宣伝されている服買っていてもなかなか松田龍平にはなれないわけで、似たような服をどっかから買っても細部が違うし着こなし方もわからん。と、やっぱり服と一緒で音楽もオシャレな音楽ほど見つかりづらい位置にあるわけで、段階を踏んで聴いていって自ら理解しつつ次を探していく必要がある。

 服なんかね、まだファッション雑誌とか街行く人を眺めてればある程度真似できたりするけども、音楽なんかほぼ手探りで見つけて行かなきゃいけないから、その点で言えば服よりも不親切な文化である。

 だからこのサイトの記事なんか、徹底的にそういう解説に振り切っている。「この服はここが凝ってて生地もこうなってるしカラーバリエーションも…」「これなんかは中学生が着てたらモテるぜ」とか。そう考えると音楽は自分に興味のないジャンルも含めてすごく面白い。ここまで興味をもって読み進めたあなたならば、今後の話も楽しんで聞けるはずだ。

 しかし、そういう視点で音楽を眺めればたまには「この服は手抜きで安上がりで広告費用に値段が釣り上げられてて良くない。俺はこのデザイン好きじゃない」そういう風に書くもんだから着てる人たちがショックを受けて、毎日毎日俺への恨み言を言うようになったりする。音楽性の否定は聴いている人間の人間性否定に聞こえるんだろう。けれども、デザイン、音楽で言えば音楽性の部分はどうやっても俺の趣味でしか語れない。自分がかっこいいと思う物を選ぶのも大事だ。あんまり傷つかず参考意見程度にとどめておいてほしい。

 

終わりに

 音楽の探し方第2回、俺にとっても結構楽しい話で長くなってしまったが結論はタイトルの通りだ「音楽はファッションだ」いい意味で。

 ニコニコ動画県 歌ってみたカテゴリ市在住、みたいな中高生たちは決まってボーカロイドが好きだし、キャバ嬢ホスト風俗嬢は高確率でyasuが好き。やっぱり服と同じだよね。

 喩えるならば、キャバ嬢の中でもJanne Da Arc、V系、と、自分の所属するジャンルに則して音楽を聴き進めてきた人の中にも、稀にジャーマン・北欧メタルまで掘り下げて最終的にNINとかtoolとか聴きはじめ、毎年欠かさずオズフェス、ノットフェスに参戦する。みたいな所までたどり着く人も稀にいる。そんな嬢になら、俺はドンペリーニョおろしたっていいぜ。みんなにはそうなって欲しい。

 きっと俺と全く同じ音楽趣味の人間なんていないとは思う。しかし、上のキャバ嬢みたいに自分の趣味の中でレパートリーを発酵させていってくれ。手順はこれから俺が教えるから。

 これからもこの連載の中で各ブランドのターゲット層や着こなし方やオススメの一枚を理詰めで口うるさく説明していくつもりだ。

 30歳土木作業員男性が、わけもわからずローリーズファームを着ている。そんな惨劇が音楽業界には散見される。俺はそれを救いたい。ニッカポッカの売り場を教えてあげたいのだ。いや、たまに重々理解した上で自らの意思で選んでローリーズファームを着こなす男の人もいるけどな。それはそれでいいよ。かっこいいぜ。

 音楽はファッション。遠慮はいらない。このサイトを流し読みしてバンバンオシャレになっちゃってくれ。

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