なんか可愛そうなぐらいに売れないOKAMOTO'Sを見てると悲しくなってくる。
あなたも知っていることだろうOKAMOTO'S。
とりあえずアレだ、日本で一番有名な芸人の息子のバンドだ。
曲はカッコいいし楽器は上手いし知名度はあるし、雑誌やらテレビやらタイアップやらで露出しまくって、華やかに売れまくってると思っていた。
だがなんとなく、彼らのYoutube再生を見たら、思ったより少なかった。
ライブツアーの会場を見てみてら思ったより小さな会場でやっていた。
なんか、あんなにもプッシュされまくってるのに全然売れてなくて悲しくなってきた。
曲はカッコいい!!
OKAMOTO'S - HEADHUNT
清清しいくらいまっすぐにロック。
近年はいわゆる”売れ線”と呼ばれるナヨナヨしたバンドが蔓延っているなかで、むしろ時代に逆行する勢いで男臭く骨太。
ド直球で彼らが音楽を愛していて、それが前面にでているのがわかる。
完成度や世界観なんかも含めて、素直に良い音楽だと思うし、レベルの高い音楽だと思う。
演奏に関しても申し分ないどころか、若手バンドのなかでは他に圧倒的な差をつけてハイレベル。
曲もわかりやすくキャッチーかつ、しっかりと彼ららしさがでており、もう文句はない。
とりあえず曲に関して言えば、めっちゃカッコいいと思うし、僕は好きだ。
圧倒的知名度の割にはファンが少ない
音楽雑誌が出ればオカモトズ、ベースの雑誌がでればオカモトズ、浜ちゃんの話題でオカモトズ、大プッシュしまくった挙句、どこも口を揃えて「親パワーだけじゃなく、本当に実力がある」といっている始末。
2010年代で彼らほど大プッシュされてるバンドはいないんじゃないのかってぐらいだ、
ロックとか全く無縁の私のオカンが「浜ちゃんの息子、ベースやってるんだねぇ、しかも結構上手いんだって?」なんて言ってたからプロモーション的には大成功だろう。
先ほど書いたように、個人的には彼らの音楽めっちゃカッコいいと思う。
だが、世間はそんなに甘くないようで、私のオカンに届くぐらいの最高のプロモーションをしている割には、
ライブツアーでまわる会場のキャパをみると、だいたいチョット売れてるバンドぐらいの規模だ。これだとマジでだいぶしんどいんじゃないかな。
知名度が有って、曲もカッコいいし演奏も上手い、それでも売れないってのは、他に何か問題があるのかもしれない。
純度100%の妬み
例えばバンドマンにとってみれば彼らの印象は最悪だろう。
彼ら、まだまだ20代前半ながら、この世で最強の2世パワーを持ち、大大々プッシュされ、傍からみたら華やかな成功者である。
僕もそうだったが、こりゃあ妬まれるに違いない。
特に大半のバンドマンは「ライブをする度に赤字で、バイトしてもお金はない、どれだけ頑張っても全く売れない」そんな状況だと思うが、
そんな状況の人が、たとえどれだけ心が清くとも、少しばかりの妬みを持ってしまっても誰も文句は言えないだろう。
あとバンドマンでなくても、かなりの人が大小の妬みを持っているのではないだろうか?
出身が貴族の王様と、庶民から叩き上げでのし上がった王様、民衆の支持を得やすいのはどうしても後者だろう。
私は本人達がどれだけ努力をしたのかは知らない、
とりあえず演奏力だけ見れば、並みのバンドマンなんかより圧倒的に努力しているだろう。
だが、一度ついてしまったネガティブイメージは、本人達の動向とは関係なしにどんどん膨らんでいってしまうものである。
ボーカルが”売れ線”の真逆すぎる
OKAMOTO'S - Dance With You
上の曲にしても相変わらず、音楽はめっちゃカッコいいと思う。
音楽的な話をすると、この曲のビートは4つ打ちといっていわゆる”売れ線”の人たちが非常に多用しているリズムだ。
売れ線に歩み寄ってきたのか、そうじゃないのかの真意は知らないが、
とにかく音楽だけ聴く限りでは、売れたいから取ってつけて4つ打ちをやっているようには見えない。
完全に4つ打ちを消化しきり、彼らのモノにした上でやっていると思う。
だが、売れない。
youtubeの再生数、現在の時点で16万回
カップヌードルのCMとタイアップしても、たったの16万回。
もし仮にヒカキンが鼻くそほじってるだけの動画があったとしても、これ以上の再生数は見込めるだろう。
うーむ。
2ちゃんねるなどでも言われているように、彼らが売れない理由のもう一つは、
「ボーカルが”売れ線”の真逆すぎる」ことだと思う。
個人的には良いボーカルだと思うので、あえて”売れ線”の真逆すぎるという表現にした。
だが、アレだ。
歌唱力うんぬんじゃなく、少し男臭すぎる可能性は高い。
いや、今の時代でも売れている”男臭い”ボーカルは沢山いるが、なんかまた若干種類が違う男臭さだと思う。
曲に関しても、バンド全体のイメージにしてもボーカルのクセを完璧に活かしているとは思うのだが、
どうしてもあの声が売れまくるイメージが出来ない。
うーん。
彼らを音楽だけで評価しろと言われても、七光りが強烈すぎて頭から離れないだろうし、
音楽に関しても、もう十分な数の人が聞いていると思うので、音楽がちゃんと評価されてないとも言いがたい。
僕は彼らの音楽は好きなので、あまり認めたくはないが世に出した結果、音楽が評価されなかったんじゃないだろうか。
同じく最強の2世パワーを持つワンオクは見事、日本のバンド界の頂点クラスまで上り詰めたわけだし。
真っ直ぐやりたいままに音楽をやると売れないってことなのかもしれない。
カッコいいと思うんだけどなー。