ベーシストはモテない上にこんなにツライ!ベーシストの悩み!
「ベースはモテる」と言い始めたやつ出て来い。怒らないから。
この日本だけでもどれだけの人がその姑息な嘘に騙され、ベースを選んでしまったことだろうか。
ベースはモテない。それは私が証明した。
さらにベースをやっているといモテないだけでなく様々な悩み、疾患を抱えることになる。
私はこないだ遂に堪忍袋の緒が切れ、5年間愛用したベースをヤフオクに出品し、その金でターンテーブルを買ってやった。
DJは良い。ステージ上に自分しかいないからだ。
ベースのように「4人組の中の一番目立たないやつ」になることはないのだ。
ということで今回は新たな犠牲者を出さないためにも、復讐の鬼となった”元”ベーシストの青年Tの赤裸々なベーシスト事情を紹介しよう。
ベースは重たい
ベースは重い。
大体4~5キロぐらいの重量がある。
チワワの体重は平均して1~2キロ程だ。ベースを演奏するということは即ち犬畜生を2,3匹背負いながら歌うのとほぼ同義だ。お前にこの苦しみがわかるか。
また巨乳を自慢したいビッチの「大きいと肩凝るんだよねー」の自虐風自慢と同じような点がある。
だがベースはクソだ。
なぜなら巨乳は巨乳であるという利点があるのに対して、ベースにはなんのタクティカルアドバンテージもないのだ。
ベースはモテない
「低音は女性の子宮に響くからベーシストはモテる」
私がベースを始めたころにまことしやかに囁かれていた噂である。
もっともらしい科学的な根拠と思春期の女体への神秘。
賢めのゴリラ程度のIQしか持たない人間でも嘘だとわかりそうなこんな噂も、何故か信じてしまっていた。
よくよく考えれば子宮に低音が響くなら、我々男性サイドの精巣にも響くはずである。
「あ・・・あのベーシストの低音精巣に響いてカッコいい・・・」なんてなったことあるか?よく考えろ。
低音は頭皮に悪い
統計学上、低音は頭皮に悪影響をもたらすことが判明した。
こちらをご覧いただきたい。
上から順に
レッチリのフリー
システムオブアダウンのシャボ
カイアスのニック
ニルバーナのクリス
マッドヴェインのライアン
どれも世界的に有名なバンドのベーシストだ。
そして一様にみんなハゲている。
これを見ても低音と頭皮になんら関連性がないと言い張れるだろうか。
ベーシストの諸君はこういった頭皮リスクを天秤に掛けながら音楽活動しているのだ。敬礼!
低音楽器特有の悩み
低音は難しい。
他のパートの奏者はこの悩みを知らないだろう。
低音が難しい理由の一つは、そのエネルギー量だ(筋肉的な話ではなく物理学的な話)
ギターとベース、ギターの方が小さいしベースはデカイ。
そしてギターアンプとベースアンプ、一般的にはギターアンプの方が小さく、ベースアンプは大きいものが多い。
何故だろうか。
答えは簡単、低音を出すにはエネルギーが沢山必要だからだ。
エネルギーを沢山必要としてる音はコントロールが難しい。
即ち低音は制御が難しいということだ。
ギタリストに比べ、ベーシストがコンプレッサーを掛けることが多いのはそのためである。
低音が難しい理由の二つ目は、低音は回りやすいことだ。
低音が回るということは要するに、低音が響きすぎている状態である。
コレが存外発生しやすいのである。
もちろん低音が回りやすいスタジオ、ライブハウスとそうでないのもあるし、
そこの設備とスタッフに大きく左右される部分ではあるが、結構致命的な問題である。
低音が回っていると、ベースが何を弾いているかわかりにくくなる上、客が気持ち悪くなってしまう。
三つ目はベースの音作りがバンド全体に与える影響の大きさだ。
特にライブにおいてはベースの音作りはバンドの音の4割から5割程度を占めていると言って過言ではないだろう。
極論、ベースさえ良い音が出ていれば、ギターがぺらっぺらな音を出していても聞ける音にはなるが、
逆に他が全部完璧でもベースの音が悪いと全部がダメになってしまう。
いかがだっただろうか
おわかりいただけただろうか?
重い=修行
モテない=煩悩から解き放たれる
ハゲ=悲しみ
低音=苦行
ベーシストになるということは、修行僧になるということと同じだ。仏の道は甘くねえぞ。
それが耐えられないならいますぐベースを投げ捨ててターンテーブルを買おう。
DJは良いぞ。
DJは元ベーシストだろうがハゲだろうが差別なくその門戸を開いていてくれてる。
ベースをやめてDJで私とヒャッハーしよう。
それではまた次回の記事で。ヒャッハー!