ガールズバンド戦国時代、僕はthe peggiesを応援したい。歌詞が良いから。
「ガールズバンド」なんと蠱惑的な響きだろうか。
年頃のおなごが集まり音楽をする。この世で最強の字面だよ。
よい、よいではないか。
僕は常々にガールズバンドというものはもっと尊ぶべき文化であると思っている。
さて、現在の日本のガールズバンド事情。
もちろん一言にガールズバンド事情なんて言ってしまっても一枚岩とはいかず、様々な側面があるとは思うが、
特に3ピースガールズバンド、言わずともわかるとは思うがチャットモンチーが一世を風靡してから、3ピースガールズバンドというものがスタンダードの一つとなった。
しかし今、チャットモンチーのメンバーも30を過ぎ、結婚して子供もいる。もうそういう時期になってきた。
当然チャットモンチーのファンも、もちろん若いファンもいるとは思うが、中核を担っているのはチャットモンチー全盛期のころの若い層。
何を言いたいか察しがついているとは思うが、つまり、今どきのガールズバンドは、本人らの意向にかかわらず、結果としては2010年代のチャットモンチーになるべく鎬を削っている状態。
言うならばガールズバンド戦国時代。よい、よいではないか。
命短し音楽せよ乙女たち。
さて、現在のガールズバンド一つ頭抜きんでたバンドといえば、SHISHAMO続いてyonigeなど、挙げようと思えば結構な数の候補がいるが、
さて、みなさん、ひいきのガールズバンドはもうお決めになっただろうか?
僕は断然the peggiesを応援したい。
歌詞が素晴らしい。
the peggies
the peggies - グライダー
よい、よいではないか。
悪く言えばチャットモンチーの二番煎じだが、よく言えばチャットモンチー以降の3ピースガールズバンド。
チャットモンチーの音楽を土台にして、その上に積み重ねて作られた音楽。
あの時代より進化した音楽だ。
この曲にせよ、曲の冒頭から「ハロー!」で始まってその後の「アッアッアー」と「オッオッオー!」
もうね、正解しかない。点数つけるなら100点とんで120点。
初っ端からガールズバンドの魅力をこれでもかと詰め込んでくる。もうコレ以上の始まり方はありえないよ。最強のイントロ。
二十歳そこそこの女の子が、めちゃくちゃ頭いいのか、それとも天性のセンスなのか。完璧すぎて逆に寒気がしたよ。
あと普通にカワイイ。
女子顔面評論家の僕が判断する、ギターボーカルの北澤ゆうほちゃんの一番可愛くみえる角度は、横83度、縦マイナス8度。
ハイ、ご覧の通りでございます。
このMV撮った人と固く握手を交わしたいよ。なめまわすような目つきで観察してやっと導き出される至高の角度でございます。とてもよくわかってる。一緒にドラゲナイしたい。
歌詞が良い
the peggies - JAM
僕がthe peggiesいいなあと思ったのは、いやもちろん顔面評論家としてのはあるけどもね、
今回はそれよりも歌詞。
僕はね、10代女子なんかとはかけ離れた卑しい生き物だけど、正直かなりグッと来たんだよ。
ああ僕は最低だ なんて可哀想なんだ
ああ僕は最高だ みんな可哀想で笑える残された左側の心臓を守るのに
精一杯精一杯精一杯精一杯
正しいも間違いも正常も嘘も本当も
全て僕次第なんだよthe peggies - JAMより引用
踏み込んでほしくないラインを一歩超えくる、エグみのある歌詞。
明らかに他のガールズバンドとは一線を画している。
一見クセのなさそうな歌声をしているけど、そうやって油断していると思った以上に声に感情が乗っていてやられてしまう。
特にライブなんかじゃちょっと心配になるくらいヒステリックな悲鳴みたいなシャウトもあったりね。ガールズバンドって一般的にキラキラしたイメージだけど、そうだな。女ってそもそも男の倍は感情的な生き物、めちゃめちゃ機嫌悪い時の元カノが僕のDSで僕のPS3叩き壊したのを思い出したよ。女心って、なんだい?
カワイイってのももちろん彼女らの魅力だと思うんだけど、それ以上に歌詞が良い。
誰かと本音で語り合ったときのようなヒリヒリした感じ。これが彼女らの最大の魅力だと思うんですよ。
あと女の子らしいルックスからは想像できなようなキレッキレのソロがギャップ萌え。
あのタイプの轟音ソロは、もうそれ以外に生きる道がないようなしみったれた男が弾くもんだと思っていたが、コレはコレでアリ。
なんかどす黒いものを心のどっかに隠してるんだろうな。
ツイッターで鬱イートするよりもギターで吐き出した方が健全だよ、あと僕みたいなマニアックなオジサンが喜ぶのでみんな参考にしてほしい。なんか言いたいことあんならギターで言えよ乙女。
さていかがでしょうか。the peggies。
2011年の本格的に活動開始から1年足らずで埼玉スーパーアリーナでライブをしたという彼女ら。
いつの時代にもとんでもねえのが現れるけど、こりゃまたパワフルな経歴をしているなあ。
ガールズバンドのサガなんだけど、やっぱり男性ファンがまだまだ多くって、ライブも女の子がちょっと少なめ。でもガールズバンドの大ブレイクって世間一般の10代女子、いわゆるF1層の目にとまった時が契機。
この記事をここまで読んだ女子には是非ペギーズを女子間で布教してみてほしい。ラブホテル女子会なんかしてる場合じゃねえ、ライブ行け。
女の負の感情も音楽で肯定していこうぜ。
ではまた次回の記事で!