Large House Satisfactionと対バンするな
バンドを称賛する言葉は色々ある。かっこいいとか、上手とか、面白いとか。
けれどやっぱり一番の褒め言葉は「対バンしたくない」なんじゃないかと。
イチローが四球を投げられまくるのと同じく、良いバンドは対バンを文字通り喰ってしまうので、極端な例では対バンを嫌がられたりする。
そういう観点から鑑みるに、対バンだったら嫌だなあの筆頭がLHS、Large House Satisfaction。デカイ、家、満足。ネーミングセンスが世帯主。バンド名なんでもアリの現代と言えど、不動産で攻めてくるのはこの三人ぐらいなもんである。
サーキットイベントなんかでも、見かけるたびに必ず見に行ってる。大箱のトリバンドをほったらかしてでもラージハウスサティスファクション。そんでもって三人のライブが良すぎて、その前に観たいくつかのバンドの印象をかっさらっていってしまういつも。「ラージ、音デカかったなあ」で一日が終わる。PAに何て伝えたらあんな爆音になるのか。
というわけで今回は、個人的に対バンしたくないバンド堂々の一位。Large House Satisfactionの記事です。
音源のはずなのに心なしか既に音デカく聴こえる。ウケる。
音源っていうのはリズム補正したりピッチ補正したり、録った音なんか原型がなくなるまで加工しまくるのが常なので、音源マジックでどのバンドもかっこよく聴こえるもんなんだけど、ラージは音源以上にライブ。生の良さがCDデータに詰め込めない。家のスピーカーじゃ再生しようがない。だって、音が、デカいから。
音源だからというわけではなく、ライブでもこの声。というか、これ以上に凶悪。喉にマーシャル入ってる。
ギターとベースが二人兄弟なんだけれど、特にベースのお兄ちゃん、小林賢司が、好き。全員好きだけど。
旧プロフィールには「好きなもの:金、脂、女」「嫌いなもの:奈良漬とババア」ババアは女じゃない。間接的にそう宣う。そんな賢司おにいちゃんのストレートなベースラインが超かっこいい。気取らず奇をてらわず。この曲なんかはゆったり動いてボトムを支えているけれど、3ピースバンドなのに全く動かない曲も少なくない。めちゃめちゃ漢。
歌詞なんか一切内容がうかがい知れないし、小林要司ライブ中ほぼ喋らないからなーにを考えているのか全く見当もつかないけれど、とにかくこのキレた雰囲気が魅力。
フェイバリットにAC/DC、thee michelle gun elephant、blanky jet cityを挙げているけれど、どれにも近いようで全く別物。ミッシェルブランキー全盛時代だったら黄金の3バンド目になっていたはず。本当に。
よく、上の2バンドの名前を挙げて「最近の邦楽は面白くない」「あの頃はよかった」と管をまくオジサンたちがいるけれども、ここにちゃんといるから文句つけるのは聴いてからにしてほしい。
ともかく、レーベル独立おめでとうございます。Large House Satisfaction超応援してる。
最近ライブにマンネリを感じてるみなさん。是非彼らのライブに足を運んでみてはいかがでしょうか。
それでは。