ピアノゲー Deemoがアツい。 Mili
冒頭の画像、惹きこまれないだろうか。私はとても好みだ。
今日はスマホ用音楽ゲーム、Deemoを紹介したい。
音ゲー?ぷぷっ。
そんなやつらは地獄の業火エグゾードフレイムに包まれるといいだろう。
侮るなかれ、採用されている音楽は相当にかっこいい。
音楽をより楽しむためのウェブサイトなので、音ゲーを紹介してもよかろう。多めにみてくれ。
その中でも一際輝いていると感じた『Mili』というアーティストも紹介したい。
Deemoとは
こんなゲーム、所謂音ゲーというやつだ。
オーソドックスな作りだが、何故かネット各所で盛り上がっている。
ここで押さないとダメ!ゼッタイ!という厳しい制約がないため、初心者にも扱いやすい。演奏感もある。
音ゲーにしては珍しくストーリーがあるため、その美しくも乾いた世界感に浸りやすい。
短くまとめる。
謎の城で孤独に暮らすDeemoと空から降ってきた少女。
唯一わかるのは目の前に譜面があり、ピアノを演奏することで成長する木があることだけ。
その木を成長させれば、少女はまた外の世界に出られるかもしれない。
プレイヤーはDeemoとなり、少女のためにピアノを弾く。
こんな感じだ。
音楽が素晴らしい。これが盛り上がりの要因だろう。
音楽のジャンルとしては、エレクトロニカ、ジャズ、ピアノロック、ダブステップ系統の曲が多い。
かなりの手練達が楽曲を提供している。FFで有名な植松が曲を書き下ろしたという事実だけでも、製作チームの楽曲への並々ならぬ情熱を感じるだろう。
Wing of piano - [ Deemo ]
全くそんなことはないのだが、なぜかこの曲がDeemoを象徴しているような気がしてならない。
ちなみにこの曲は小室進行だ。この進行は卑怯だ。かっこよすぎる。卑怯進行と名づけたい。
その他も、ほぼ全楽曲通してピアノメインである。
イラストも独特の世界感があって私はとても好みだ。
良曲が多く、紹介したい気持ちでいっぱいなのだが、一際輝くアーティストがいたので、推したい。
Mili
音楽制作ユニット「Mili」(ミリー)だ。
momocashew
Yamato Kasai
からなる二人組。
「momocashew」は、カナダ在住のカナダ人ボーカリスト。
「Yamato Kasai」は、日本人の作曲家。
二人とも作曲ができるためか、非常に楽曲の幅が広く、音の選び方から音楽の素養を感じる。
Nine Point Eight - Mili
ピアノ、ストリングス、ギターの絡みがとても気持ちいい。
そして私はいつもこういうボーカルに殺される。どこかに転がっていないだろうか。
歌詞も良い。
本家でリリックビデオでもう一度。
Nine Point Eight、9.8は重力加速度のことだろう。
何も考えずにゲームをプレイしているときは駆け抜けていく印象の曲だったが、落ちていく曲らしい。
冒頭の「You Ready?」は飛び降りる自分自身に問いかけているんじゃないだろうか。
本家HPに和訳が載っているので引用しよう。ラストサビあたりだ。
僕達の再会のために 渦巻く風が歌う
そして9.8は僕の加速度
僕達の魂が平和に生きられる場所へ連れてって
新しい始まり
飛び降り自殺の歌やん・・・。
楽曲の爽やかさが合間って切なくなってくる。
Deemoの空から降ってきた少女をモチーフとした曲なんだろうか。ものすごい才である。
もう一曲。
Fable - Mili
2014年9月に発売されるMili 1st Full Album "Mag Mell"より、インスト曲、Fable。
美しい。私は買うぞ。
「Fable」の意味は、「伝説」「作り話」「おとぎ話」あたりだろうか。
たしかtoeの記事でも書いたが、私はインスト曲の『曲名』という要素はとても重要だと思っていて、この楽曲はそこをぶち抜いてきている。
音のひとつひとつにFableという文字が張り付いて世界感を投げかけてくる。
Cocco直伝の強く儚いという表現がよく似合う楽曲だと思う。