踊る!エレクトロシューゲイザー!white white sisters
こんにちは。
エレクトロとロックの融合。
昔から様々な方法で試みられてきた.
今回は流行り廃りが激しく、奇を衒うのがあたりまえになっている現在の邦楽ロックシーンの中でも、
そのスタイル、サウンドを含めて、独特のポジションを占めているバンド、white white sistersについて語っていきたいと思う。
音楽性
彼らの音楽性について語っていく前に、少なからず彼らの音楽を聴いたことがない人もいるだろう。
ということで1stアルバムから一曲
white white sisters - imperfect conflict
豪快なサンプリングにギターとシンセの区別がつかなくなるほどの轟音、ドラムセットに恨みでもあるのかってほどしばき倒すドラム、そして一聴しただけではわかりにくい展開。
非常にエキセントリックである。
キモはドラム
なんといってもwhite white sistersの魅力は、その生々しいビートだろう。
彼らの以前にロックとエレクトロの融合を試みたバンドとしてBOOM BOOM SATELLITESにも触れておこう。
BOOM BOOM SATELLITESのロック+エレクトロの方法論、ビートに関して言えば、ソリッドでジャストなタイミングで刻むビート。
ドラムマシーンのノリを人力でやっているかのようだ。
それに対して、white white sisters。
ソリッドと言うよりは、グランジやガレージロックを髣髴とさせる、生々しく肉感あふれるドラミングである。
ビートに衝動を乗せたある意味アンバランスなエレクトロとロックの融合。
とてもいい。
ちょっとわかりづらいところがイイ!
今の若手邦楽ロックバンドはどのバンドも非常にわかりやすい傾向があると思う。
いや、確かにちょっと小難しくてややこしいバンドもいるが、なんというか
「ほら、僕達ややこしいでしょ?ほら、ややこしいよぉ!!」
といった具合で”わかりやすいややこしさ”のバンドが多い。
だが安心して欲しい。
彼らwhite white sistersは割と根本からややこしい。
Aメロ→Bメロ→サビといったわかりやすい展開はないし、
ボーカルのメロディもハッキリしない、オマケに歌詞は英語だしかなり聞き取りづらい。
だが、私はここが彼らの魅力であると思うのだ。
white white sisters - wasted
力強いビートと音の洪水。
ややこしいことによって、彼らの魅力がグッと前に出て来ている。
あとホームページがかっこいい
かっこいい。
それなりにいろいろなアーティストを紹介したが、ホームページについて触れるのは今回が初めてである。
それもそのはず、ギター、プログラミング、ボーカルのyuya matsumura氏はWebデザイナーでもあるのだ。
CDジャケットから、ライブでのVJパフォーマンス。
そういった音楽以外にも触れることの出来る世界観。
尋常じゃなくこだわった世界観、それも彼らの魅力の一つである。