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ブスは黙ってろ!最近のバンド界隈、可愛い女の子ばかり

2016/07/16

ごきげんよう、お前ら。

Pitchforkを読んでいると、エイミー・ワインハウスの摂食障害についてフォーカスした記事を発見し、非常に興味深かったので筆を取った。テレビや雑誌に映る芸能人やモデルは美人ばかり。エイミーもメディアや世の中が期待する美の基準に振り回されていた1人だ。米国のみならず、日本社会も女は美人でなんぼ、という風潮にある。

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Screen Shot 2015-08-10 at 10.13.58 AM

このように、ツイッターを開けば、ブスをネタに面白がるツイートが回って来る。

一般的に、男性は経済力、女性は容姿と言われているが、ブスは物心ついた頃から比較されては虐げられて生きている。多感な時期に人格を否定され続けるので、性格が歪んでしまう。極めて自尊心が低くなるのだ。捻くれたまま一定の年齢を過ぎると、褒め言葉さえも嫌味に聞こえて素直に受け取れなくなってしまう。誰も好きでブスに生まれてきた訳ではない。

そんなブスの唯一の逃げ道である音楽でさえ、youtubeで邦楽ロックのMVを開けば美人だらけ。追い討ちをかけるように、大好きなバンドマンは女優やモデルと結婚する。もう勘弁してくれ。

そんな邦楽ロックを始め、メディアが作り出す美の基準の問題について書いてみた。
音楽と女の子(の裸)で頭いっぱいのお前らにも知っておいてもらいたい。

邦楽ロック界隈が作ってる美の基準1. 可愛い子をバンドのMVに起用

文句の付けようがない、超絶可愛い子が出演しているのが最近の邦楽ロックのトレンドみたいだ。
詳細は以前の記事を参考にしてくれたまえ。
「可愛い…」と圧巻される一方で、どうも劣等感に苛まれてしまう。

邦楽ロック界隈が作ってる美の基準2. 可愛いバンドメンバーばかり

Scandal


ニーソだと!?見ろ、この美脚…美人が粒ぞろい。
ブスに30のダメージ!

tricot


サブカル男子受けしそうなお洒落ガール達。ナチュラルに素朴で可愛い。可愛い上に楽器を弾いてる姿は最高にセクシーだ、事件だ。
ブスに30のダメージ!

ゲス極


ドラムの女子が美少女アイドルの風貌としか知らなかったが、改めて見ても文句の付けようがない美貌。そして、このキーボードの女子も十分可愛い。
ブスに40のダメージ!

彼女ら、可愛いだけじゃなくて音楽もすごく良いから、揚げ足の取り用がない。
…見ろ、ブスのライフはもうゼロだ。

もう少し、この鼻が高かったら。目が大きければ。あと少し痩せれば。メディアの作り出す美の基準に振り回される私たち。特に十代や二十代前半の若者は繊細なので、この小さなきっかけが、摂食障害整形依存という、地獄へのドアを開けるきっかけになりかねない。

メディアの美の基準が引き起こす精神疾患

摂食障害

上記に触れたエイミー・ワインハウスを始め、多くの有名人やモデルは水面下で摂食障害に頭を抱えている。
エイミーは過食嘔吐と呼ばれる摂食障害の一種に悩まされており、お腹いっぱい食べた後に嘔吐することにより太ることを避けていた。
痩せている状態を保っていないとダメという強迫観念と共に、食べたものが吸収される=太る=悪いことだと思い込む精神病だ。

過食嘔吐が体に及ぼす主な影響(抜粋)
1. 婦人科系の器官へのダメージ
精神的なストレスと短期間での体重の増減により、ホルモンバランスが崩れて月経不順、無月経を引き起こす。無月経が続くと妊娠出来なくなる位に子宮が縮むそうだ。
Pitchforkの記事では、エイミーは過食嘔吐が原因で妊娠出来ない体になっていたと記載されていた。
アルコール依存症とドラッグ乱用が手伝い、27歳という若さで亡くなるという最悪の結果に至った。
この記事では、エイミーの死因はアルコール過剰摂取でなく、過食嘔吐にするべきだと厳しく言及している。

2. 歯がボロボロになる
酸蝕歯

"嘔吐をすると、酸性度の高い胃酸も一緒に吐くことになります。胃酸によって歯が溶けるので(酸蝕歯)、虫歯が増えたり、歯がしみるようになります。"
"最終的に、若くして差し歯や総入れ歯になってしまう可能性もあり、歯科治療にかかる医療費も少なくありません。” (参照リンク

整形依存

まず思いつくのがマイケル・ジャクソン。いつの間にか人種が変わっているという、ネタにされているが実際笑えない話だ。そして、17回もの整形を繰り返し、原型を留めず酷い顔になってしまった「扇風機おばさん」と呼ばれている、韓国人のハン・ヘギョンさんも有名な例だ。彼女のように、文句がつけようのない美人さんでさえも、些細なキッカケで整形依存に陥ってしまって取り返しがつかなくなる事もある。自分が思い描く「美の基準」に近づける為に整形を繰り返す。顔にメスを入れる訳だから、失敗してしまうとダメージが大きい。
どれだけ有名なクリニックで施術しても加齢に伴って整形した箇所が崩れてくるし、整形そのものに失敗する可能性もある。また、整形することによって同じような顔立ちになり個性がなくなって、個性を出す為に更に整形を繰り返すという死のサイクルに陥るケースもある。


キレイになるはずが本末転倒だ。
これらの精神疾患は、一度足を踏み込んでしまうと完治するのがとても難しい病気なので、未然に防げるものなら防ぎたい。

もちろん、表舞台に出ている人たちは容姿の良さが仕事であり、あらゆる商品の広告塔であるので、普通に生きてる人間と比較するのがそもそも筋違いではある。MVの中の美人や、ガールズバンドの女の子は、あんなもん浦安にあるテーマパークみたいな、浮世の話だ。要するに、普通に生きてる女子に同じ基準を求めようとする人間は、頭ん中がエレクトリカルパレードという訳だ。浮世の彼女たちと自分は別の次元で生きていると割り切ることは案外大切である。
月並みの言葉であるが、等身大の自分で最大限に可愛くなれるように努力できれば良いと思うが、言ってみるのは簡単なものの、ことある毎にブスと世間から罵られ、性格が最大限に捻くれてしまったブスには至極難しいという苦難も手に取るように分かる。

ラーメンをチャーシュー+ネギ増しで頼みそうな小汚いメタラーのオッサンはダサカッコイイ枠でジャンル確立、美人がロックをやると持ち上げられる。しかし、ブスが目立ったことするとブスの癖に!と、叩かれる。ネギの飛び出したスーパー袋の横にある、BOSS OD3 Over Drive Pedalを踏み込んで歪んだジャズマスターを掻き鳴らす、割烹着のオバハンギタリストが一人くらいいても良いと思うのだが。

最近の邦楽ロック界隈、可愛い女の子がもてはやされているものの、音楽を愛する気持ちはブスであれ、美人であれ、老若男女、犬猫鳥うさぎ、関係ない。あまり容姿にこだわりすぎず、もっと肩の力を抜いて純粋に、気楽に音楽を楽しめれば良いのだが。

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