ワンオク、マイファス聴くならSWANKY DANKも聴こうよ
いや聴かれてるし売れてる、売れてるよ。来週渋谷のeggmanで行われるワンマンはSOLD OUTしてるし、関西ではお馴染みのフェスであるCOMIN'KOBEのラインナップにも名を連ねてる。
ただもうちょっと人気出て然るべき。具体的に言うと例のタグのタイムラインでもっと名前を見かけてもいいはず。
この手の音楽で良く引き合いに出されるのがワンオクやマイファス。彼らスーパー森内ブラザーズの名前は例のタグにポンポン出てくるのに、SWANKY DANKははぐれメタル並のレアリティ。
こっちもベースボーカルとギターボーカルが兄弟だし、活動歴や楽曲の中身、ビジュアル面のどれをとっても森内兄弟とタメを張れるだけのモノは十分持っている。なのに来ない。もどかしい。
思うに、日本においてエモやらポップパンク界隈のパイというものがそれほど大きくないってところに問題がありそう。
ワンオクが旋風巻き起こしてロックキッズのパイを大量生産したは良いものの、その殆どをワンオクだけで消費してしまってる。そしてサクサクのパイ生地が落ちてくるのをマイファスが下で待ってる感じ。地産地消。
もっとパイ焼こうぜ。パイになろうぜみんな。まず手始めにSWANKY DANKを聴こう。
完成してるのに
カッコイイじゃないっすか。重厚なサウンドと綺麗なメロディー、軽音部の高校生がマネしたくなるノリ方。洗練されてる。だから余計に分からなくなる。何でみんな聴かないの……?
ルーツは非常に分かりやすくて、00年代前後の海外パンクそのもの。フライドチキンやドーナツの味がする音楽。セットでLLサイズのコーラが付いてくる音楽。おかわり自由の。
粗を探そうとしたって簡単には見つからないけど、強いて言うなら1:10~の挙動がちょっと気になる。この種の挙動はもっと好き放題やってるバンドがいるので、もっとぶっ飛ばないと霞んでしまう。
というか普通に演奏してるだけでイカしてるからSiMらなくてもいいのに。
ビジュアル面
人前に立って演奏するという性質上、バンドにとってはビジュアル面も大事なステータスの1つだ。ステージの上でカッコいいことやるなら出で立ちもカッコいいに越したことはない。その方がロックキッズも付いてくる。
その点、SWANKY DANKの場合はどうだろうか。個人的には凄く良いと思う。
特にベースボーカルKOJIについて、この髪型がこれだけ似合うのはジャスティン・ビーバーか彼くらいなのではないか。目鼻立ちもハッキリとしていて、日本人離れしている。だからこの髪型が似合ってしまう。
ただちょっと怖い。首筋から上腕二頭筋のラインが怖い。ここ数年持て囃されがちなヒョロいキノコとは明らかに一線を画する戦闘力。その辺で距離を置いてしまうリスナーもいるんじゃないだろうか。
ガタイの良いバンドマンもっと増えないかね。Jimmy eat worldとか売れてるじゃん向こうは……。
武器について
上にも書いたけどサウンド面に関しては明らかに海外パンクフォロワー。ただそれ自体は決して悪いことではないし、ちゃんと受け入れられている。現にライブはすげえ盛り上がってる。
しかしライブ以外の場においての武器、つまりは新しいファンを獲得するための力というものが、ワンオクやマイファスと比べるとあと一歩及ばない。
ワンオクは海外エモを一番槍で持ってきた強みが大きい。(厳密には一番ではないのだろうが、勝てば官軍。)
そしてマイファスは「ワンオクの弟なら一度聴いてみるか」と新規開拓させるチャンスがあるだけかなり有利だ。そこで捕まえてしまえば新規ファンいっちょあがり。何だかんだ言われてるけどそれは武器だよ。間違いなく。
SWANKY DANKの場合はそういった面が惜しい。先駆者ではないし、ふしぎなちからとの繋がりも無い。だからリスナー側がちゃんと音楽を探そうとしないと見つからない。とても勿体無い。
そろそろ1発ドカンと打ち上げて欲しい。
〆
SWANKY DANKのMV、この曲だけ飛び抜けて再生回数が多い。タイトル見たら分かるけど、つまりはそういうことなのよね。
こうやってボーカル2人並べて聴くとKOJIの声の力強さが際立つ。重たいサウンドの上にハイトーンボイス乗っけるのも良いけど、激しい音とガチガチにぶつかり合って迫ってくるボーカルも魅力的だよ。
おそらくワンオク→マイファスと通ってこのMVに辿り着いた人は少なくないはず。しかしSWANKY DANKの他のMVはどれもこの曲の半分以下の再生回数に留まっている。
あと一歩。あとワンクリック。そこからSWANKY DANKにハマってCD買ってライブ行こうよ。
みんなサクサクのパイになろう。