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2016/05/31

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卑怯ドラムは悪じゃない、邦楽ダンスビート特集

横行する卑怯ドラムことダンスビート
なんでもかんでもマヨネーズぶっかけたような
似たり寄ったりのファストフード音楽を口いっぱいに詰め込まれている邦楽ロックシーンが
成人病でいつ死ぬのかといらぬ心配をしている昨今だが
ダンスビートに罪はない
マヨネーズも正しく使えば均整の取れた味に仕上がる

というわけで現在流行りのダンスビート
これを上手に運用したバンドたちを紹介したい

その前に、ダンスビートって?

字面に起こすと"ドッツータッツードッツータッツー"というやつだ
拍で捉えれば、表で4つバスドラムを踏み、8分音符の裏でハイハットを叩き、4分の3拍目でスネアを叩く、というものだ
と文面で説明したところできっと伝わらないので実際に聴いてもらおう


ダンスビートと名前がついているくらいなので
本来はこのようにダンスミュージックに使用されるものだ

 


そしてこれが全部マヨネーズぶっかけました!!の好例だ。マヨネーズうめえー

じゃあマヨネーズを理解したところで上手にマヨネーズを使った先人たちを見てみよう

TRICERATOPS

売れないバンド御三家(あと二つはGRAPEVINEとThe Pillows)と呼ばれて久しいが
97年デビューとは思えない、色褪せない音楽だ


TRICERATOPSはバンドコンセプトに"踊れるロック"を掲げている
実際多くの楽曲にダンスビートが起用されており
基本に忠実、ベースも本来ダンスビートとほぼセットであるオクターブ奏法で合わせている
いち早くダンスビートを楽曲たちの主軸に置いたバンドだろう

 


基本に忠実にダンスビートで曲を作った結果、起きた事故がこれだ(パクったんじゃないのかこれ)

DOPING PANDA

邦楽ダンスロックと言えばドーピングパンダは外せないだろう

 

キャリア前半はメロコア・西海岸色の強い曲が多かったが
メジャーデビュー以降からはダンス・ディスコ要素を前に出しつつ
元々の持ち味であった、ちょっとオシャレなサウンドもあり
一口では括れない幅広い音楽性を持ったバンドだ

 

BOOM BOOM SATELLITES


なぜかバラエティ番組でよく使われるので
バンドは知らないけど聴いたことがある、という人もいるんじゃないだろうか

ベルギーでデビューを果たし、海外で高い評価と実績を残し
逆輸入で日本で知られるようになったバンドだ
2ピース+サポートメンバーの構成のガチガチのダンスサウンドだが
完全な打ち込みでなく、ギターやドラムは生の音を残しつつ"バンドの音"を調和させている

 


ライブでこそかっこいい
間違いなく彼らはテクノではなくバンドだ

戦犯

邦楽シーンにダンスビートを蔓延らせた戦犯がいる
最後に彼を紹介しよう

凛として時雨の変態ドラマー、ピエール中野だ


普通ダンスビートはBPM130前後が基本だが
BPM180越えでダンスビートを繰り出し当時のリスナーの耳をかっさらった

バンドマンたちの間で「そんなんありかよ」が「これもありか」に変わり
現在の"邦楽シーンマヨネーズ漬け状態"を生み出したのは彼の功績が大きいだろう

 

どうだっただろうか

楽器を触らない人たちにとって、ドラムがどうなって何をしているのかはわかりづらいだろうが
フタを開けてみれば「なんだ、なるほどこれだったのか」と納得が行くと思う
他にもこのダンスビートについて触れている記事がいくつかあるので是非見て欲しい

 

KANA-BOONの勝ち、君の負け

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