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2015/09/14

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音楽と痛み Pay money To my Pain

Pay money To my Pain(ペイ マネー トゥー マイ ペイン)は、日本のラウドロックバンド。略称は「P.T.P.」。

好きなバンドは何?と聞かれると5バンドぐらい浮かぶ。その中のひとつだ。

本気で語ろうとすると、ものすごい思い入れのため字数が尋常じゃないことになりそうなので、出来る限り簡潔にまとめたい。

K

ボーカルのKについて。

2003年にGUNDOGのボーカルとしてデビュー。

GUN DOG - Chair

Pay money To my Painがかなり後期になるまで正直GUN DOGのほうが好きだった。

楽器隊のヘビネス。それに全く負けないボーカル。最高にかっこいい。

2004年にGUN DOG活動休止。

2005年に渡米。武者修行的なものだったと私は思っている。

2006年にPay money To my Painを結成。

友人に連れられて、ライブに行った。Remember the nameのツアーだった。

Pay money to my pain - home

めちゃくちゃかっこよかった。バンドとして信じられない音を出していた。ギターの音が尋常じゃなかった。

デスボイスかましまくりのハードな曲ももちろんかっこいいんだが、しっとり歌う曲こそがPTPの真骨頂だと思う。

GUN DOGはなんだかんだヘビー路線を貫いていたが、PTPはよりボーカルを際立たせようという意識が見られる。

すげぇ痛い思いをはき出した物に対して、お前らはCDを買ってるんだっていう俺なりの壁。こっから先は入ってくんなよ

映像を見るとタトゥー入れて怖い人なのかな~とか思ってしまうかもしれないが、楽曲を聴き、ライブから察するに、すごい繊細な人間なんだと私は思う。

Pay money To my Pain、俺の痛みに金払え。

PTPの楽曲は彼の痛みなんだろう。

PTPのK(後藤慶)が2012年12月30日、急性心不全のため自宅で死去していたことを所属事務所が公式HPで発表

 

もう彼はいない。31歳という若さだった。

 

Kは亡くなる半年ほど前から精神的疾患に苦しみ、闘病生活を続けていたそうだ。

人の痛み、苦しみにこんなことを言うのはどうかとも思うが、この時期の楽曲が一番いい。美しい。

彼が苦しんだ分だけ楽曲が美しくなっていくのは、なんともアイロニカルなことであり、妙に納得してしまう自分もいる。

死んだからって神格化するのはどうも腑に落ちないが、何度も何度も彼が歌っている音源を聴きかえしてしまった。感慨深くなってしまうのが悔しい。

すごいボーカルを亡くした。

 

Trick Or Treat

2013年10月30日。

PTPの公式ツイッターアカウントが突然Trick Or Treatというつぶやき

「Rain」という、本当の本当に最後の曲が、投下された。

やられた。いい年こいた大人が嗚咽をもらしてしまった。

てっきりギターのパブロが歌ってるもんだと思って開いてしまったから完全に殺された。

ギターのパブロは、ギターが一本しかいないことを考えてのことだろうが、めったにソロを弾かない。

この楽曲はこれでもかというほど鳴かせている。

楽器隊が今までの楽曲よりボーカルに寄り添って聴こえるのは私だけだろうか。

 

Kの死からちょうど1年の2013年12月30日、ライブ「from here to somewhere」が行われた。

YouTubeでもライブストリーミングで観た。

あとは3時間半。観なさい。以上。

というのもあれなので、前半はゲストボーカルを迎えてのライブ、ドキュメンタリーが続く。色んなバンドから慕われていたことが伺える。

1:59:50~は、観よう。ね。一緒に観よう。

映像内のKの声に合わせ、3名が演奏している。

ボーカルマイクの光がとても悲しく、印象的だ。

そして先ほどの『RAIN』、パブロ涙ぐんどる。観客も涙ぐんとる。記事書いてる私も今泣いてる。

終わりか。そう思った。

2:50:10~パブロ

「これで終わるわけねーだろ!!!」「暴れたりねーだろお前ら!!!」「Kに届けぇぇぇぇ!!!」

激しい曲を連発。

最後、お金が降ってる。痛みに金払ってくれたからお返しということだろうか、ニクい。かっこいい。

RAINで終わらせなかったのが最高にかっこよかったと私は思う。

リアルタイムでこんなバンドに出会えたことに感謝したい。

そして残されたメンバーの今後の活躍に期待したい。

 

最後に

私が行ったライブでKがMCとして話していたことを思い出す。一字一句覚えているだけではないのであしからず。

 

『なぁ、バンドマン、いんだろ?上がって来いよ!!』

 

すげぇかっこよかった。彼はラウドロックシーン、いや、音楽シーンを盛り上げたかったんだと思う。

そこに上がれない自分がすごい悔しかった。

なんでもいいから死ぬ前に残したいと思った。

私も頑張るから、一緒に頑張ろう。曲作ろう。

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