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2015/09/07

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ギター仙人 今剛

 

私の世界一好きなギタリストだ。

万の言葉を持ってしても彼を語ることなどできはしない。

少しでも彼の魅力が伝われば幸いである。

彼の弾くフレーズフレーズが私の脳を揺さぶってくる。

今剛(こんつよし)、彼は神だ。

早速嘘をついた。見た目は仙人だが、彼は人間だ。

すごいよ今さん

一番好きなライブ映像からいこう。

やたら映る仙人みたいなギタリストが、彼、今剛だ。

打ち込み系でのっぺりしそうな音楽だが、THE人間な楽器隊が、えげつないグルーブを生み出している。

ギターの音も、太いうどんみたいな音をしている。アウトロのソロのフレーズも半端じゃない。

シンプルなフレーズだが、スライドのいれ具合、音の抜き具合、素晴らしいとしか言えない。

自分で鳴らしてみればわかると思う。一音とっても格が違う。

今剛(こんつよし)は、北海道釧路市出身のミュージシャン・ギタリスト。

アニメ監督・漫画家の今敏(こんさとし)の兄だ。

弟、今敏もぶっ飛んだ才能の持ち主だった。

「だった。」そう、今敏は亡くなっている。

芸術的なモノを司る脳の部位があるとするならば、私はその部分をこの兄弟にそれはもう見事なまでにヤられている。

兄、今剛のギターは、今でもポケベルを愛用しているような余程俗世から離れた人間でない限り、彼と認識できずともどこかで耳にしたことがあるはずだ。

Wikipediaより引用しよう。

五十嵐浩晃 稲垣潤一 井上陽水 今井美樹 宇多田ヒカル 甲斐バンド 笠原弘子 角松敏生 かまやつひろし 河内淳一
川江美奈子 CHAGE and ASKA class 崎谷健次郎 さだまさし 佐藤竹善 佐藤博 SunSet Swish 寺尾聰
中島みゆき 布袋寅泰 松田聖子 松任谷由実 松原正樹 水谷豊 矢沢永吉 山本達彦 渡辺美里 ASKA
ATSUSHI(EXILE) YUI sowel mink 倖田來未 絢香 福井舞 徳永英明 hiro 古内東子 吉田兄弟
福山雅治 鬼束ちひろ 持田香織 伊勢正三 河村隆一 platinum SMAP 葉加瀬太郎 中島美嘉 スキマスイッチ
泰葉 Soulja 原田徳子 小松康伸

彼がライブ、レコーディングでギタリストを務めたアーティストだ。まだまだこんなもんじゃないと思う。

日本の誇れるギタリストだ。

彼の演奏、映像を追いかけ回している真っ最中なのだが、ちょい弾きしたフレーズにギタリストとして彼が時間をかけて築き上げた経験値を感じる。

演奏技術、スキルと一口に言うが、『クリック(メトロノーム)に合わせる力』と『人の演奏のヨレに合わせる力』があると私は思う。

前者、クリックはほぼ万国共通だが、後者は無限大だ。それゆえに"対話力"をつけるのは相当に時間がかかる。

上記の豪華ラインナップを見てわかる通り、後者の力に長けている。

楽曲、一緒に演奏するミュージシャンによって表情がコロコロ変わる。

本物のプロだ。

嘘か真か定かではないが、早々たる面子が集まるスタジオに遅刻し、ブチ切れている周りが彼の演奏が始まった途端に黙ったという話もある。

 

機材

今剛は、『ビンテージには一切興味がない』と言い切り、新しいものをどんどん取り入れている。

おいおい、要塞かよ。というぐらい積み上げられた機材の山々。

それが、最近ではデジタルアンプを思いっきり使っている。

最後は弾き手の力量だが、最近の彼のサウンドの核となっているのは

FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-FxⅡ と

Providence Velvet Compだろう。

ギター紹介動画だが、バリバリフラクタルを使っている。怪しげに緑の光を放っているのがそれだ。

先ほど紹介した要塞は消えたが、相変わらず良い音している。

ギターの音の良さなんてわからんよ。という方々、好みはあれど確実にこれは『良い音』だ。

この FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-FxⅡ

海外だとDave Mustaine、Steve Vai、Steve Stevens、Marty Friedman、John petrucci

なんかが使っている。ギター界の人間国宝みたいなやつばかりだ。

Axe-FxⅡ 所謂、デジタルアンプというやつだ。さっぱりピーマンの方々に言うのであれば、他社の著名なアンプの音をサンプリングし、再現できるように作られたものだ。

デジタルなんて。と思っていた私は恥ずかしながら、ライブでAxe-FxⅡを使っているアーティストを観ても、全く本物のアンプと区別がつかなかった。

トラック一台使って搬入していた機材が両手で運べてしまうサイズになったのだ。

最近、ツアーを多く行うスタジオミュージシャン系のアーティストで『機材縮小』が流行っている。

落ち着いて考えてればわかると思うが、機材が多い分だけトラブルの可能性は増える。私はTo LOVEるに巻き込まれたい。

そんなこんなあって、相当高級品なのにもかかわらず、べらぼうに流行っている。

 

Velvet Comp

コンプってなんぞや~!ってやつはもう化粧みたいなもんだと思ってくれ。バラつきのある音を整えるエフェクターだ。

身近にウザいブサイクなやつがいたら『顔面にコンプ、かけよっか?』と優しく声をかけてあげよう。

Velvet Compはかなりのナチュラルメイクだ。STUDIO LIVEの動画ちらっと足元に出てくるのがそれだ。

今剛が好きすぎる私が研究した結果、彼がリードで使う歪みの音はアタック音が独特だと思う。

『チュン』っていうのだろうか。それが出したくて色々試行錯誤した結果、

コンプと、コイルタップシングルから来ているのではないかという結論に至った。

よくわからない人に少しでもイメージを伝えるのであれば、コイルタップシングルはアームレスリングで小指を使わないようなイメージだ。

アームレスリングにおいて力の核である小指をあえて抜くことによって、本来持っているパワーが落ちる。

それが、本来力のない人のアームレスリングとも違えば、強い人間の本気のアームレスリングとは違ったものになる。

もうよくわからなくなってきたので、そういうことにしよう。

 

人間との音によるコミュニケーション能力、機材、フレーズ感、どれをとってもトップレベル、日本が生んだギター界の人間国宝、今剛。

知っておいて損はないはずだ。

アタックの『チュン』感、伝わるだろうか。

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