ライブイベントにおける出演時以外のバンドマンの立ち振る舞い方
アマチュア、インディーズバンドの4~6組出演するライブハウスでのイベントを想定しています。
準備
まず下準備として音源、フライヤー、アンケートくらいは用意しましょう。
音源
ライブに臨むのなら物販用の音源くらいは用意しておきたいものです。貴重な活動資金になります。
価格は自主制作のCD-Rであれば500円以内が無難かと思います。曲数が多いなら小分けにミニアルバムにして販売しましょう。
無料音源という手もありますがこれはあまりお勧めしません。いろいろ言われていることですのでここでは言及しませんが、私の経験からして " タダでもらった ものは意外と聴かない " ということがあります。それよりも検索してすぐに出てくる動画をYouTubeにアップしておくことの方が重要です。
フライヤー
アー写、プロフィール、今後のライブ予定などを載せたフライヤーを用意しましょう。初見のお客さんがこれで以後繋がるかもしれません。数ヶ月先までライブが決まっているなら思い切って印刷業者に注文するのも良いでしょう。プリント○ックでA5サイズ片面カラー500枚で2000円もしません。たまに手書きで殴り書きのフライヤーを見ますが私は読まずに捨てます。バンドはハッタリが大事。Illustratorを使える友達にでも頼みましょう。アー写を載せるのは初見のお客さんが観たバンドとフライヤーが一致するよう。
アンケート
面倒かもしれませんがこれもできれば用意しておきたいです。ライブの感想、名前とメールアドレスを書いてもらう欄もあれば良いと思います。一言でも感想を書いてもらえればモチベーションが上がります。メアドを書いてもらえればライブ告知もできます。
また、お客さんが多すぎなければ受付の折り込みに入れてもらうよりも出番終了後にメンバーが直接配った方が効果的です。本人から渡されると書こうかなという気にもなります。ペン、鉛筆も直接渡すか物販席に用意しておきましょう。
では本題
物販席は空けない
お客さんとコミュニケーションが取れるのは開場から開演、バンドとバンドの転換、終演後の時間です。お客さんが話しかけたい、音源、グッズを買いたいのに物販席に誰もいない、というのは最悪です。出演時以外、特に出演後にはメンバー誰か一人は常に物販席にいるようにしましょう。物販席にいれば初見のお客さんにもそのバンドの人だということがわかり易いです。
対バンの演奏は最低一曲は観ましょう
良いバンドと出会えることはそうありません。対バン(共演のバンド)の演奏を観ることに苦痛を感じることもあるでしょう。ですが不意に対バンの人から 「ライブ良かったです」なんて声をかけられた場面、「え、この人どのバンドの人だっけ?」となってしまいがちです。一曲でも観ていれば相手のバンドの感想も言えます。仲良くなればおいしいイベントに呼んでもらえるかもしれません。一曲くらいは観ておきましょう。
出番直後は物販席へ直行
ライブ前にメンバー誰か一人を決め、その人は出番終了後、物販席へ直行するようにしましょう。片付けは他のメンバーに任せなさい。
お客さんが余韻に浸っているうちに音源を買ってもらうのです。ライブ直後が一番売れます。モタモタしてると次のバンドが始まってしまいます。スタッフがいようがメンバーのあなたが行きなさい。もう一人手が空けば前述したアンケートも配るのです。
異性スタッフとの距離感
あなたのバンドにスタッフはいますか?それは男性ですか?女性ですか?
メンバーが男性ばかりのバンドに女性スタッフが一人というパターンが多いかと思います。メンバーとその異性のスタッフが親しげに話しているとお客さんが引いてしまいます。一定の距離を保って、お客さんがメンバーに話しかけ易い「隙」を作っておきましょう。例えそのスタッフがメンバーの誰かと付き合っているとしてもお客さんに悟られてはいけません。
余談ですが、以前こんなことがありました。
その女性は共演の某バンドのギタリストの奥さん。入りから物販の準備などを手伝い、リハーサル、開場まではメンバーとワイワイやっていましたが、開場した途端、メンバーとは距離を置きイベントが終わってお客さんが完全に掃けるまで旦那さんはもちろん他のメンバーとも一切言葉を交わすことがありませんでした。終演後のメンバーとファンたちとの握手会、撮影会にも素知らぬ顔です。
これぞ、バンドマンの彼女(奥さん)の鑑!
これは極端なケースですが、異性スタッフとの距離感には注意しましょう。ファンの人は見ています。
打ち上げは絶対参加
次の日のバイトは休みか、昼からにしておきましょう。打ち上げがあれば絶対参加。バンドは良い音楽より人当たりの良さ、顔の広さです。
たまに知っているバンドが地元FMの番組にゲスト出演してたりするでしょう。あんなものはすべてコネです。知り合いの知り合いが番組スタッフだったとかそういうことです。いろんな人と仲良くなって人脈を広げましょう。
最後に
私がこれを全て実践できているかと言うと、、半分もできていません。分かっていながらできていません。それだけ面倒臭いことです。出番が終わればただお酒を飲んでいたいです。しかし、売れたバンドはこれくらいのことはやったんじゃないかと思います。知らんけど。
次回予告
「人気が出るまでライブはしなくて良し」
をお届けする予定です。