アイスランド出身 至高のピアニスト Ólafur Arnalds
四回目、Ólafur Arnalds。 読めないだろう。うむ、私も読めなかった。
オーラヴル・アルナルズ、または、オラフル・アルナルズと読む。
ハードコアバンド、メタルバンドに所属していたが、打って変わってポスト・クラシカルな音楽を奏でている。
ピアニストというか作曲家というか、分類が難しいのだが、私は彼の優しくも儚いピアノが大好きである。
同じアイスランドのバンド、シガー・ロスとライブツアーに出たことでも知られていて、七日続けて楽曲を発表する試みも行っている。
即興で二十四時間の内に作曲されたものとは思えないほど、どの楽曲も素晴らしいクオリティだった。
さて、曲を聴こう。
ライブ映像だ、たとえ英語がわからなかったとしても彼の人柄の良さが伝わってくると思う。
"アイスランドの素晴らしい景色を想像させる!!と絶賛してくれた人がいるけど、バス停の歌なんだよ。"
と笑いを取るシーンもファンとの近さを感じて好きだ。
観客の声をループ素材として使うという試みも、ファンを大切にする気持ちの表れだろう。
そんな彼の奏でる音楽は繊細で、とても暖かい。
眠れない夜なんかにピッタリだ。
いちいち持ってるよアピールするのうっとおしいな。今度からやめよう。本当に2500枚持ってるんだぞ。ほんとだぞ。
そんなことはどうでもよくて、このアルバムは本当にいい。サムレヴィンソン初監督作品の『ANOTHER HAPPY DAY』サントラだ。
映画も素晴らしいと思う。忘れちゃいけないところをついてくるというか、なんだろう、うーん、映画批評はやめよう。
「9・11のときは人生で一度だけ心底家族の絆を感じたときだった。悲劇が起きなければ感じられない絆なんて皮肉だね」というシーンが忘れられない。
震災で、日本の結束力は高まってるのは確かだし、良い悪いでいったら確実にいいことだと思うんだが、『悲劇が起きなければ感じられない絆なんて皮肉だね。』ってこの映画が私の頭で言う。
オススメの一枚。彼のオリジナル作品も全て素晴らしいので、聴いて癒されてほしい。
映画もオススメ、パッケージより内容は暗い。