最近の若手バンドの中からなら、Saucy Dogは
とにかく聴いておくべきだと思います。
街を歩いてると思うんですけど、イケメンって本当にいないですよね。インターネットではよく見かけるんだけど。ネットと現実の隙間に手を突っ込んだらフナムシみたいに捕まえられそう。隙間とはそう、SNOWのことです。
イケメンの方が、美少女・美人よりもハードル高いと思うんですよね。男には原則的に化粧がないから。
だからバンドマンとかってよく見るとそんなにかっこよくなかったりしませんか。クラスのオタクの髪伸ばして楽器持たせて顔が良く見えないように頭掴んでおみくじみたいに振りまわせば、そこらへんのバンドマンと同程度のルックスになるはず。本当に。
その点Saucy Dogはすごい。ちゃんと見た?MV。すごくない?マイナス5歳肌。毛穴、どこに捨ててきたんですか?接写に耐える。
他のジャンルの音楽はともかく、バンドっていう音楽モデルはやっぱりルックスと音楽性って切り離せないと思うんですよね。逆に考えてほしいんだけど、サンボマスターとか岡崎体育が儚げな美少年だったら、説得力ないもの。なんの罪もないのに突然罵倒されたサンボマスターと岡崎体育両名には申し訳ないけど、やっぱり見た目は大事でしょ。
で、このルックスで、この曲ですよ。
バンド音楽って勢いに誤魔化されがちだけれど、よくよく聴くとメロディはシンプルというか単純すぎることが多くて、良くも悪くも音楽としては簡単。楽器も少ないし。
その点彼らSaucy Dogなんだけれど
一曲に詰め込まれてるメロディパターンがあからさまに多い。お得です。買いましょう。
普通、バンドを代表する曲ってハイテンポでインパクトのあるノリやすい曲が選ばれがちなんだけれど、彼らはメロディの手厚さからかバラードをチョイスしている。しかもかなりBPM遅め。幕の内弁当が一番人気の弁当屋って実力、感じますよね。言いたいのは、そういう話です。
歌詞も人間生活臭くて俺は好き。なんだか嘘ない感じ。サビの最後方言丸出しなのもいい。良いです。
ライブこんなんです。めちゃくちゃ「ありがとう」って言う。やだ、好き。この人絶対コンビニの店員さんとかにも礼儀正しいもの。こういう男と付き合えよ女。
3ピースバンドって2タイプいて。4人のバンドより多い音の隙間をギターが頑張って埋めるバンドと、ベースが頑張って埋めるバンドなんだけど、Saucy Dogは歌とベースラインが暇なく動き続けるから隙間を感じないですよね。こういう所が整ってるかどうかでクオリティが高く聴こえるか低く聴こえるかが分かれるんじゃないかと。
どうすれば忘れられるかは重要じゃなくて
大事なのは「なぜ忘れられないか」だ
それが分からなかったらそのうち勝手に忘れてくと思う俺は「忘れないでいいよ」って感じの歌が好きでそんな歌が歌いたい
本当はみんな忘れたくなくて
きっとそれも全部正解なんだって思う
丸ごと大事にしたいね— 石原 慎也 / saucy dog (@saucydog_sinn) 2017年9月4日
なんか絶対良い人だよな。悩みとか一晩中聞いてくれそう。
電話番号を知らないので悩みは聞いてもらえないけれど、Saucy Dogの曲を聴いてると、話を聴いてくれてるような気持ちにはなれると思います。
歌心とやさしさなら若手の中でもピカイチです。是非聴いてみてください。
それでは。