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休日課長の休日終わる 再就職先DADARAYと作曲者としての川谷絵音

2017/04/15

「絵音くんの作る曲は神」「ゲスの極み乙女。は酸素」

 去年の今頃こんなことを言ってた人、たくさんいたと思うんだけどどこへ消えていってしまったんだろう。窒息して死んだんかな。

 ゲスの極み乙女。が出てきたときに抱いた正直な感想は「見るからに女性器が好きそうなヤツだな」「indigo la endと比べて適当な曲ばっかだなあ」という二点。その辺は3年前の僕がメチャクチャ言ってるので気になる人は見てみてほしい。ワニに食われろとか言ってる。こわ、なにをそんなに怒っていたんだろう俺は。

 そんな川谷絵音、ご存知の通りベッキーやほのかりんやらでモメにモメて現在バンド活動を休止中。

 不倫とか浮気とか未成年、みたいな文字列に反射的に嫌悪感を感じる人が一定数いるのは理解できるし、生理的に嫌いなものは仕方がないと思うんだけど、テレビと事務所が団結して川谷潰しに煽られるがまま国民団結して「死ね」だの「殺す」だの死ぬまで石を投げまくるのは本当にどうなんだろう。過激派のイスラム教や残虐刑と構造が一緒。その罵倒に意味があるのか一回文字にする前に考えてみてほしい。ヤフー知恵袋なんかを眺めていると本当にそんなことを思う。

「えのぴょん信じてたのに裏切られた…」

 ってお前、あんな太字のゴシック体で顔に"女好き"って書いてあるのに、読めないのはもうマズい。「サメがいます」って書いてるビーチで泳いで噛みつかれて怒ってるようなアホ。よかったよ騙された相手がテレビの向こうの人間で、ツボとかホストとか宗教とかに気を付けなよ。マジで。

 なんだかそうやってワイドショーにゲスだゲスだとオモチャのようにされ、一時は紅白歌合戦に出るほどだった人気は今や影も形もない。

 なんだかつくづく「音楽ってべつに何でも良いんだなあ」なんて風に思ってしまう僕は。

曲は良くなっていたのに

 だって、バンド名や曲名のインパクトとか、ドラムがかわいいとか、メディアの猛プッシュとか、そういうわかりやすいところから火がついたけれど、曲なんかこう適当だったわけじゃん、最初は。

「AメロBメロは適当にしゃべって、サビだけつけときゃええんちゃうん」

 ぐらいの曲ばっかりで、言葉を選ばないなら雑な曲ばっかりだった。

 

 同時期のインディゴの曲と比べたらどう聴いても適当に作ってるの丸出し。

 ていうか名前からして「indigo la end」が本業で「ゲスの極み乙女。」はちょっとした冗談っていうのが前面に出ている。

 

 でも、インディゴを盛り上げるために組まれた企画モノバンドだったはずのゲスの方がなぜか売れ始めて、2nd収録曲あたりからゲスの曲もあからさまにしっかりしてきて面白くなっていた。なんかわからんけどコツ掴んでるじゃん川谷絵音。本腰入れてんじゃん川谷絵音。となっていた矢先

「スキャンダルだ!」「ゲス不倫だ!」

 つって音楽と関係のないところでモメはじめたらば突然みんなそっぽ向いちゃって。え、曲聴くのに基準そこ?って気分。僕も別に川谷絵音が人間的に清いとは思わないけれど、そもそも知人でもないから本当に関係がない。曲が良いなら別にいいでしょ。「このカマボコ、不倫してる人が手作業で作ってるらしいから食べたくない」なんていう風にはならんでしょ。そんぐらい異常な話だからホント。

 本当にみなさん音楽が良いとか悪いとかそういうのどうでも良いんですね。好き嫌いの判断基準すら自分にないんスね。なんて、こうも世間の反応が露骨だと拗ねたことも言いたくなる。

 何が好きとか嫌いとか良いとか悪いとかは、どうやっても各々の主観だけど、その主観すらみんな放棄しているように見える。人目ばっかり気にして自分の好き嫌いすら世の中に決めてもらっているというか。ところで春は赤い服が流行るらしいですね。ゲスの極み乙女のCDは本棚の奥にしまって、菅田将暉出演のドラマでも見ながら赤い服を着るんでしょうねみなさん。なんていうか、楽しいのそれ…?

 

DADARAY

 そんなこんなで活動休止となってしまったゲスの極み乙女。だけれど、休日課長を主軸に据えて、川谷絵音作詞曲で新ユニット"DADARAY"を始めるそうな。

 

 こんな感じ。

 正直売れないと思う。僕は。かなしくも上と同じく音楽的理由以外の部分で。

 女性ボーカル二人+休日課長の編成なんだけれど、これってゲスの極み乙女。のファンがバンドに求めていたものじゃないんじゃないかと。

 ゲスの極み乙女。を知るきっかけ好きになるきっかけはさっきも言った通りインパクトの強いネーミングだとか、ドラムのいこかちゃんがかわいいだとか、そういう所だと思うんだけどそんなのはまあただの入り口。

 そのきっかけからゲスの極み乙女。を聴き始めたファンが見ていたのは一点、川谷絵音だ。音楽はメジャーに行けば行くほどアイドル的な楽しまれ方をされがち。メジャーバンドの女ファンのツイッターは基本的に曲の事そっちのけでボーカルの画像張って「はぁ、〇〇くん本当にかわいい無理」みたいなこと言ってる無理。

 女性アーティストに対してもアイドル的憧れを抱けなくはないんだけど、いこかちゃんの天然っぽい感じが強烈すぎてキャラクター性に見劣りを感じてしまう。

 そういう観点から売れないと思います。さっきも言ったけど、世間様は音楽の良し悪しなんか見ていないんだもの。

 

 じゃあ曲としては良いのか?って話にもなるけど、僕としてはまったく好きじゃない。ありふれていてつまらない曲とかでもないし、売れそうな要素だけ突っ込んだ曲、っていう風でもないんだけど、ただ単純にCD買ってまで聴くような理由がみつからなかったです。せっかく邦楽を聴くなら、主張の激しくてわかりやすい曲聴きたいもの。

 僕が「ちょっと良いな」と後期のゲスの極み乙女。に感じていたのはたぶん、あの何か言ってるようで何の話だか全くわからない歌詞をまくし立てて歌ってサビだけ露骨に派手にするあの感じ。「複雑っぽい感じにしときゃいいんだろオラァ!」と言わんばかりの力業のトラックと気の抜けた歌。

 DADARAYからはそういう要素を全く感じない。作曲者としての川谷絵音ってそんな器用でもないイメージだ。後期のゲスもインディゴの延長的な曲多かったし。DADARAYからはゲスっぽい別のなにか感ばかり感じてしまう。裏方にするにはアクが強すぎる。

 ただ、バンド名といい曲といい露骨に世間にウンザリしている感じが曲に滲み出てるのはなんか好感が持てる。

 圧力とかそういう事情があって音楽活動がしたくてもできないのはもちろんわかるけど、できることなら世論なんか無視してまたゲスの極み乙女。で曲を作ってほしい。やれ不倫だ!ほのかりんだ!とキレてる人なんかさ、日ごろからなんにでも怒ってるような人たちなんだし。あの人たち的には川谷アウト、狩野セーフ、なんだもの。我こそは正義みたいな顔してるけどあんなところに善悪も論理もないでしょうよ。

 できることなら、ゲスの極み乙女。で露骨に世を儚んだ皮肉節でも歌ってほしいし聴いてみたい。

 川谷絵音も休日課長も、あのバンドだから映えるんでしょう。戻ってきたらいいのになあ。

 それではまた次の記事で。

 

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