My Hair is Badという新潟が生んだ狂犬
あなたは女々しいバンドと言って思いつくバンドがあるだろうか。
女々しいバンドは大抵は失恋の歌を歌っていて、まぁ題材にしやすいし共感も得られやすい。
back n◯mberとか、◯リープハイプとかね。
失恋を歌うバンドが、女々しいと言われるバンドが、本気で牙を剥いたらどうなるのか。
今回はそんなバンドを紹介しよう。
彼らは狂った犬と書いて狂犬。ぐっしゃぐっしゃになりながら噛み付いている。
ステージの動きも、そしてMCも「狂ってんじゃねーか」と思うほどの情熱、
噛み付いてる先は、元カノである。
本気でNTR
紹介する曲は「元彼氏として」ひたすら「今の彼氏より元彼の俺のほうが良くね?」と訴える曲だ。
文字で書くと「あー、失恋ソングねハイハイ」って感想にもなりかねないが、
ちょっと待ってくれ、彼らは本気で元カノに訴えてるんだ。本気と書いてマジと読むんだよ。
そんなバンドが新潟にいるんだ。
と、ここまで本気本気と書いても曲だけ聞くと意外とあっさりしてるような印象も受けなくもない。
ってか曲は普通のギターロックじゃね?
って思っても、あなたは別にひねくれてないと私は思う。
観客もノリやすい展開やビート、メロディもひねくれてないし、スッと聞ける分「普通・・・?」って思ってしまう。
特徴を挙げるとしたら歌声だ。粗さが残るまっすぐな歌声が赤裸々な歌詞を増長させ、聴衆の印象に残る。
さらに、深く知れば知るほど、このギターボーカルの椎木さんがとんでもない狂犬さが際立つのだ。
バンドとバイトと前の彼女と
この動画の0:56〜0:59あたりを見て欲しい。
この動画くらいしかまともな場面を見つけられなかったのが非常に心苦しい。
マイヘアMC集とか出して欲しい。
そう、このバンドの最大の魅力はMCだ。
MCとは曲と曲の間でバンドがおしゃべりしたり告知したりするやつだ。
彼ら、というかギターボーカル椎木のMCは一言で言うと怖い。
ひたすら前の彼女についての後悔を叫んでそのまま次の曲に行って、なんとそのまま勢いで曲の歌詞も変えてしまったりすることもある。
MCでバイトの先輩に元カノのことを愚痴ってる話とかよく聞く。
そのまま、そのテンションのまま「わかりますか先輩ぃ!」とか曲中に言っちゃったりする。
あまりに勢いがあり、後悔と未練にまみれてるので、曲はポップでも
「もうこのままこいつ死ぬか殺すかするんじゃないか」
みたいな印象を持つ。とにかく絶対目が離せないMCになる。
全身全霊でひたすら元彼氏として、元カノに噛み付く。
そんなことされたら曲の重みも増してくる。
どんな気持ちで曲を書いたか、そんなことが恐ろしいほど素直に伝わってくるのだ。
ああ・・・本当にMCから見せられる動画がなくて悔しい。
オーディエンスが宣伝をする
つまり、口コミ。
彼らは口コミでの拡散が目に見張るバンドだ。
MCが魅力であるからこそ、マイヘアを見た客や対バンしたバンドマンなどで「こいつらやべえぞ!」と伝わってきている。
CDやYouTubeの映像だけでは伝わらない魅力がじわじわと伝わってきているようだ。
彼らもまたライブバンドとしての威力を素晴らしく持っているバンドなのだ。
この記事もその一環になっているだろう。
ツアーで地方に行ったり、フェスに出ることも増えている彼ら。
読者の皆さんは是が非でも彼らのライブに足を運んでくれ。
この拙い記事で言いたかったことが伝わるはずだ。
あと女性の皆さんはバンドマンの彼氏を持つと曲にされるということを覚えておこうね。