ピアニストではなく芸術家 野村誠
野村 誠(のむら まこと)は日本の作曲家兼、ハーモニカ演奏者、ピアニスト。音楽活動のみならず、美術や演劇などの幅広い分野で活動。
彼のことを知ったのはトリエンナーレ、3年に一度開かれる美術展覧会のことだ。
ピアニスト?
幼少期にヤマハ音楽教室に行きたかったがヤマハ体操教室入れられた私は、ピアノが大好きである。ちなみに全く弾けない。
野村誠はとても美しいピアノを弾く。
そうそう、とてもいい桶演奏だ。そうそう。
うん、そうじゃない。
ふざけているわけではない。目がマジだ。
彼は表現したいものを表現するのには手段を選ばない。
後半のインタビューでわかる通り、音に敏感なんだと思う。
謎の民族楽器演奏者の中で演奏している。
映像を見比べてほしい、さっきの風呂でちゃぽちゃぽやっているときと同じ目をしている。
本当に楽しんで音を探求しているんだと私は思う。
野村誠「たどたどピアノ組曲」
ぼくが10年間続けている「お年寄りとの共同作曲」。特別養護老人ホーム「さくら苑」で、駄洒落、インプロ、唱歌、トランスが交差し、古典ともコンテンポラリーとも形容しがたい独自の芸能のような場が形成されています。「老人ホーム・リミックス」は、その特異なセッションを映像に記録し、その映像をリミックスして、新たな音楽作品を生み出そうという野心的/実験的な試みです。(野村誠)
Youtbeの解説より。
老人がピアノをポンポンと鍵盤を叩いた映像とのセッションである。
映像というか、この組曲がネット上に上がっていること自体がアートなことだと思う。
老人ホームにいる人は、良い表現が見つからないが、老い先長くない方も多いだろう。
そんな人たちが、指一本でも、一音でも参加して、それが曲になって残るというのは素晴らしいことだと思う。
何かを表現したい、残したいという気持ちに胸を打たれる。この路線で頑張り続けてほしい。
ピアニストというより、芸術家肌なんだろう。
野村誠、いかがだろうか。