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2015/09/07

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……きこえますか…きこえますか…ジョンケージ

(……きこえますか…きこえますか…読者の…みなさん… 地下室TIMESです… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…彼の音楽にちなんで…文字なしの記事に…しようと思いましたが…色々無理でした…ジョンケージを…聴くのです…。)

ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア(John Milton Cage Jr.)、ジョン・ケージは、アメリカ合衆国出身の実験音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家である。
わかるよ。言わなくてもわかってる。キノコが気になるんだろう。
彼がキノコを好む理由の一つは、辞書上で "music" の前が "mushroom" だったから、らしい。もはや哲学である。音楽好きとは何か。


ジョン・ケージ、きのこ的生活

アイキャッチ画像通りの柔らかい笑顔。『ケージスマイル』と称されている。
動画後半で、近代フランスが生んだ変態作曲家エリック・サティへの言及がある。
知っている方も多いであろう世界一長いピアノ曲、Vexations(いやがらせ)の作者だ。


Erik Satie - VEXATIONS

長くないじゃないかハゲ!という声が聴こえてきそうだが、私はハゲていない。
フルで弾くと18時間以上かかるそうな。

私にとってサティの音楽はキノコのようなものです。

彼はキノコと音楽を結び付けて考えているようだ。よもや哲学である。
そのためか、彼の音楽は不自然なまでに自然である。


John Cage - 4'33

ん~自然体。
4分33秒の間休止の曲。全休符、何も演奏してはならない。ちなみに汗を拭く動作もある意味指示通りである。
演奏者の心の声が聴こえてきそうだ。

(良い音大出て、私は何をしているのだろう・・・。)
(今日の夜ご飯何にしよう。)
(チューニングしてないけど、ま、いっか弾かんし。)
(くしゃみでそう。)

一見壮大な一発ギャグだが、この曲は一曲にして『無音』という音楽のジャンルを作り、作った瞬間にして頂点に上り詰めた。
似たようなことをやった時点で、そいつはもうジョンケージのフォロワーなのである。
エレキギターを弾いた瞬間にチャックベリーのパクりだと言わんばかりの理不尽さだ。

彼は、文字通り無音の部屋に籠り、自身の神経の音に気づいたそうな。
その経験から、『音は常に存在しており、音はあるがままにして聴くべきである』という考えを導き出したらしい。
私が悶えるほど好きなアンビエントもジョン・ケージのような先駆者がいたからこそ生まれたのかもしれない。

たまにはイヤフォンを外して、地下室TIMESを閉じて、自然の音に耳を任せてみるのもいかがだろうか。

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