ブス!CHAIがバズリズム一位で本当に良いのか。
地上波の影響力はやっぱりナメられないものがあって、深夜帯の番組と言えどTwitter上でトレンド入り。音楽ファンの間では話題もちきり。というか、普段若手バンド聴かない人たちにまで届くのが強みか。GLAYをアイコンにしている人が「CHAI聴いてみるかあ」と言っていたのが印象的だった。
CHAI
去年折に触れて紹介したが、ヤバいバンドである。
ヤバいバンドである。
見てるだけで性病になりそう。マジで視力が下がった。訴訟。年頃の女性の水着姿を見て「ギャ」と声を上げたのは初めてである。
このバンド、CHAIがバズリズムという番組で2018年最もバズるバンドと紹介されていた。ちなみにランキングはこちら
1位 CHAI
2位 teto
3位 SIX LOUNGE
4位 ハルカミライ
5位 ドミコ
6位 BiSH
7位 Ivy to Fraudulent Game
8位 Hump Back
9位 Saucy Dog
10位 緑黄色社会
全く査定基準のわからんランキングである。マジハマリコスメランキングより信用ならん。突然のBiSHがこのランキングの信憑性をへし折ってるのがナイス。それがありなら何でもアリである。
それを抜きにしても「もう売れてるだろ」とか「いや伸び率基準なのか、純粋なセールス基準なのか」とか「ていうか事務所の圧力」とか、ツッコミどころ満載の並び。俺はteto推しです。
で、一位がCHAIですよ。これが物議を醸す。
確かに、今年見逃せないバンドであることは間違いないけれども
売れるかコレと。
当サイトに寄せられましたオタヨリにも
「CHAIがバズリズムで一位なのが甚だ疑問です」
といった内容のものがいくつか。
というわけで今回は、バズリズムランキング一位、CHAIについて考えたいと思います。
ニュー・エキサイト・オンナバンド
かっこよ。AC/DCじゃん。WEEZERじゃん。
音クソかっけえんすよね。
自分はCHAI、人に勧められて音源から入ったクチで「何これ」と思いながらも曲終盤には「かっこいいな」ってなってたんですけど、改めてアーティスト写真を見て
何これ。と
今回の論点はシンプル。顔VS音。太古から争い続けてきたこの二つの要素。ニュー・エキサイト・オンナバンドを自称してる彼女たちだけれど、俺的には「逆ビジュアル系バンド」とかの方がしっくりくる。ここまで言わずに避けてきたんですけど、本人たちもそういう意向っぽいので言わせてもらうと、ひっでえブスですよね。
ブスというか
アベレージから離れた顔面も、個性だろ。というのがコンセプトらしい。なので顔面推し。ルックス推し。そういうモチーフの歌詞も多い。ブスではなく、ネオかわいいだそうです。マジで?片桐はいりネオかわ~。
ただ音はマジで良い。特に、表題曲になってない楽曲だったり、インパクトの強い上記楽曲だったり以外の楽曲が良い。各自聴いてください。マジでかっこいいです。音は。
しかし顔。
これがどう響くか。
顔VS音
このサウンドの良さが、どこまで顔面を押し切るかというところが「本当に売れるのか?」という疑問の争点になるんだけれど、前例から学ぶとSHISHAMOというバンドがいる。この流れで名前を出すのは大変失礼だがもうやむを得ない。みんな思ってることだ。愛してるから許してほしい。
あの場合、顔面をプッシュしたMVで逆に話題になって(クソヤベーガールズバンドいるぞ!と)今や武道館を席巻するバンドになったわけだけれど、彼女たちの例を鑑みればCHAIも売れるんじゃ?
と思う所なんだけど、CHAIとSHISHAMOには決定的な違いがある。音のポップさ。わかりやすさである。
最初SHISHAMOが出てきたとき、正直ぜんぜん良いと思わなかった。曲がシンプルすぎたし、良くも悪くもただのガールズバンド!というサウンドだった。顔以外に、目が向かなかった。
のだけれど、それが逆に世間にとっては良かったようでシンプルが故にわかりやすく、曲が尖ってない分、見た目で話題性があり、ポップな曲が一般層にウケた。彼女たちについては個人的にはそういう解釈である。
対してCHAIなんだけれど、楽曲は確かに文句の付け所がないぐらいカッコイイんだけど。茶の間で聴かれるような、女子高生が手に取るような音楽性ではないと自分は思う。
なのでSHISHAMOみたいな売れ方はしないだろうなと。
ネオかわいい。
オフショット的なところ見せられると段々かわいく見えてくるのが不思議。友達が三年付き合ってる彼女がすげーブスみたいな現象の答えがこれかもしれない。
良くも悪くも、玄人好みの音楽性だ。好きな人はすげー好きだと思う。音楽関係者からの評価もアツい。故に今回のバズリズム一位があったんだろう。
CHAIに関しては爆売れしてしまうのもなんか違う気がする。そういうところに「一位?」という違和感がある。むしろ、音楽好きな人の間で長く愛されるような売れ方が望ましいというか、そうなっていくんじゃないかと。
そのうちCibo Mattoみたく海外で評価されるかもしれないし、とにかく良い音楽はちゃんと売れることをCHAIは証明してくれた。
ネオかわいいマジで。
それでは。