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インタビュー!フィッシュライフに学ぶ!王道バンドライフ!

 フィッシュライフというバンドをご存知でしょうか。

 閃光ライオット優勝から年月を経て実力を蓄え先日初のフルアルバムをリリースした彼ら。

 名前と掛けるわけじゃないけれど、今脂の乗っている、生なバンドです。こんなにバンドらしいバンド今日び珍しい。

 そんな彼らに紆余曲折のバンドライフについて訊いてきました。

 ファンはもちろん「これからバンドを頑張ろう」と思っている学生バンドマンたちにも是非読んで欲しい、バンドライフを肌で感じられるインタビューです。

 それでは以下、インタビューです。

―ではインタビューを始めたいと思います。自己紹介をどうぞ。

ハヤシ:ボーカル、ハヤシです。

ミヤチ:ベースのミヤチです。

テラオカ:ドラムのテラオカです。

 

嫌いなバンドマンは? 閃光ライオットの話


フィッシュライフ - ヒーローが死んだ夜

―今日何話そうかなぁってきたんだけどさ、まずは柔らかい話題から。嫌いなバンドマンいる?

ハヤシ:柔らかくねぇ。

―これみんなに聞いてるんだよ、ノルマだから。具体名伏せるから、これだけ長いバンド生活でした嫌な思いとかを教えてくださいよ。

ハヤシ:嫌いなバンドマン…まぁ嫌いな奴らみんな売れてないんですよね。嫌なことすら覚えてないレベル。

―嫌だったこととかもないの?

ハヤシ:うーん、強いて言えば閃光ライオットに出てた奴らは、当時本戦でピリピリしてましたね。

―閃光ライオットの話聞きたいな。グランプリから5年か…。

ハヤシ:グランプリを取った時はバンド歴で言えば1年ちょいですね。

―は、それであのクオリティで空間切り裂いてたの?

ハヤシ:そう、切り裂いてた笑

―ちゃんと切り裂いてたのところ、ハヌマーンのホームページのリンク貼っとくわ。

一同笑

―でもさ、グランプリとったら「もう天下取った!」って思ったんじゃない?

ハヤシ:俺はそもそもグランプリ狙ってたわけじゃなかったんですよね、まさか俺が取れるなんて!って感じで。優勝発表でバンド名叫ばれて「え!?俺?」みたいな。

ミヤチ:でも、わかっちゃったんですよね優勝前に…自分たちだって。

テラオカ:俺スネア持って行ってたんですけど、優勝発表の段階で後ろの方で準備してるんですね。で、俺ツータムなんですけど大体の人ってワンタムじゃないですか?ドラムって。準備してるところ覗いたら、ツータムになってるし、「あれ…あのスネア俺のじゃね!?」って笑 そこで見えてしまって、で、名前呼ばれて笑 全然サプライズ感なし!「わしのスネアじゃ!!!」みたいな。

ハヤシ:機材も三人分だし、他のバンドも気づいてたらしいで。スリーピースツータム俺らだけだし。

―緊張とかは?

ハヤシ:しましたよ!しかもばり暑いっていう。あと俺、剛力彩芽にピック渡したなぁ…。いい人やったな。フフ…

 

フルアルバムについて

ハヤシ:あっ、CD発売となりました。

一同:イェーイ!(拍手)

―ロッキンみたいなことすっか!では、まず、アルバム発売おめでとうございます。

ハヤシ:今日届いたんですよね~、よかったらどうぞ。

―どうもどうも。アルバムはイラストジャケットなんだね。

ミヤチ:これは関西の天王寺のあたりをモチーフにしてますね。

―関西人感ないな君らは。

ハヤシ:事実大阪人一人もいないですからね。二人は神戸やし、僕は福岡だから。

―これは作るのは、まぁもちろん大変だった?

テラオカ:これを作るのに当たって、制作にいくまでがすごく難航しました。曲を作り、選んで、っていう作業が。

―多作ではない方なのかな?

ハヤシ:ちょっとずつ作るっていうか、スイッチ入ったらすぐ作れるんですけどね。実質半年くらいかかりましたね、このアルバムは。

―なるほどね。なんか、アルバム制作に関しての面白い話とかないの?

ハヤシ:面白い話かぁ。リズム隊3日、他6日で作りましたね。1日8時間くらい。

ミヤチ:あとはジャケットの話ですね。このジャケットは漫画家の長田悠幸先生に書いていただいたんですけど、背景は何色でも、って言われてて。で、締め切りの前日に話し合いをした時に、ハヤシが「めちゃくちゃ赤くがいい…」って言い出して。「いや、お前、これは空や…、売れんぞ?」って必死に止めて、最終的に夕焼けのオレンジか青かでって話になったんですけど、それでも「あの色がいい」「この色がいい」ってもめて笑

ハヤシ:下手したら、この色の議論のせいでアルバムリリース止まりそうでしたからね。

ミヤチ:喧嘩になって、結局ハヤシが「もうええ、ジャンケンで決めよう…」って。

―それがいいね笑 で、結局ハヤシが一人勝ちして青にしたんだね。でも青で正解だよ、かっこいいよ。shiori experience(ジャケット担当の長田悠幸先生の漫画)俺大好きなんだよね。

ミヤチ:最初はハヤシが「この漫画いいぞ」って見つけてきて。で、俺が漫画を買って感想をツイートしたら、原作者の町田先生がすごいスピードでいいねをしてくれて。ピエール中野さんくらい早かった笑 それが縁でお互いにフォローしあったのが1年くらい前。で、今回、アルバムをとることになって、「せっかく連絡も取れるしお願いできないかな?」とコンタクトをとったら快く引き受けてくださって。

―へぇ、すごいなぁ。

ハヤシ:めちゃくちゃ嬉しかったよ。引き受けてくれると思ってなかったし。

―ジャケットいいよね。音の話とか、どう?

ハヤシ:すげぇギターの音にこだわりましたね。

―いや、やめよう、真面目な話とかうちのサイトぽくないから。音の話はあとでじっくり!

 


フィッシュライフ - 煙草とブランコ

―リード曲はどの曲になるの?

ハヤシ:M7の「煙草とブランコ」っていう、めちゃくちゃなバラードなんですけど、今回はあえて。

―結構フィッシュライフといえばハイテンポなイメージがあるけどね。ヤベェギター、っていうか、昔の、在りし日のギターロックっていうか。やっぱりルーツはハヌマーンなの?

ハヤシ:俺はもう17歳の時とかはむしろハヌマーンしか聴いてなかったな。他…なに好きなんやろ、いろいろ聞くな、ナンバガ、イースタンユース…。

見事にハヌマーンが影響受けてきたバンドじゃねぇか、ハヌマーンピラミッド建築してやがる。

ハヤシ:そこから抜けるとしたらミスチルとか。ポルノとか。

―俺も好き、その辺!ミヤチは?

ミヤチ:マジで関係ないけど、エルレガーデン笑

―え、意外。まったく感じないエルレ感…テラオカは?

テラオカ:俺もエルレ笑 世代ですからね。

―世代かぁ、残響世代でもあるんだもんな。ちなみに俺はエルレじゃなくてバンプ派だったんだよね。

ミヤチ:あ、俺も好きっすよ!バンプ。

―目、デカ。音楽の趣味庶民的ですごい好感もてるな…

一同笑

 

雑談

―なんか。音楽の話以外しようよ。

ハヤシ:俺ね、映画と漫画すごい好きなんですよ。

―アニメの主題歌とか、やれたらいいよなぁ。いつか。シオリエクスペリエンスとかアニメ化しそうだし、やれたらいいよね。これでOPもEDも違ったら裏切られた感が半端じゃないけど。

一同笑

―いや、エンディングはさ、ジョジョみたいに洋楽でいいよ、それこそジミヘン。でもOPはさぁ…。Altheaとかに取られてみぃ。

ハヤシ:あーそれは悔しいわ。系統が近いだけになぁ。

―他なんかないの?居酒屋行く?

一同笑

ハヤシ:そうだなぁ、アルバムの曲はだいたい半年で作ってきてて。1ヵ月に2曲くらいのペース。でも、これまでも曲自体は作ってたけど、あんまりよくねぇなぁっていうのの繰り返しでした。

―難航したんだね。

ハヤシ:いい曲を作ろうとせんくなってからいい曲が出だした、っていう感じですね。

―へぇ。なんか「ピューと吹くジャガー」のうすた京介も「頑張るのを止めた瞬間にいいのができた」って言ってたよ。

ハヤシ:へぇ。やっぱそういうのはあるんだなぁ。俺もまさにそういうところがあって。そこら辺が難しいところですよね。UVERのタクヤさんとかめっちゃ頑張ってんのに曲いいよな。

―あと郷ひろみな。あいつ、くじけそうになったら心の中で自分に「お前は、郷ひろみか?」って問いかけるらしいよ。そんで「YES!GO!」ってなるらしい。

ハヤシ:何の話ですかそれは。

―松岡修造と郷ひろみくらいだよな、医者行けよな、ずっと躁状態だろあんなもんよぉ。2時間くらいしか寝なさそうだしな。…なんであの人らの悪口になってんだよ。

 

仲のいいバンドマンやバンド仲

―仲いいバンドマンとかはいないの?

ハヤシ:うーん、特段仲いい人なんかはいないかなぁ。

―他のみんなも?

ミヤチ:そうですねぇ、でも、ベーシストってライブハウスに行くんですよね、なんか。それで、自然と集まったりとかは。この間はジラフポットの関さんとか、ブライアンザサンはるき君とか。

ハヤシ:ブライアンの森君は「スランプなんですよ~」って連絡したら「よっしゃ、飲み行こう」って。一緒に飲みに行きましたね。で、最終的にカラオケで、自分の曲のPV指差しながら「これ、俺やで!」ゆーてましたね。ホントお世話になってます。

―テラオカ君、俺とは初対面だしな…。どう、交友関係は。

テラオカ:クワイエットルームの木挽君とか、この間も連絡来て「下北いるなら飲もうよ」って。「いやライブやし、あほちゃう」みたいな笑

ハヤシ:俺も菊池君の家に泊まりに行って、しょうもないことたくさんしました。

―バンド仲はどう?良さそうだよね。

ミヤチ:そうですね。全然同じ部屋に泊まったりとかもしますね。

ハヤシ:ファッション仲良いバンドじゃないもんな俺な。

テラオカ:話脱線しますけど、空きっ腹に酒を見たときは「あ、この人らまじで仲ええんやな」って思いましたね。フィッシュライフ仲良いよね~ってよく言われるんですけど、あの人らと比べたらレベル違いますね。

―俺ライブの印象しかないから怖い人たちだと思ってたよ。ライブめっちゃかっこよかったんだけどさ、あのカッティングの人めっちゃ怖いじゃん。

ハヤシ:ステージ降りたらすごくいい人ですよ。気のいいお兄ちゃんで。関西のアベフトシみたいな。話また外れるけど俺ミッシェルめちゃくちゃ好きで、アベフトシモデルのギター使ってましたよ笑

―あの異常に速いカッティングはそこから来てるのね。

 

機材の話 関西の竿のやべーお兄さん

―ギター、今は普通のテレキャス?

ハヤシ:フリーダムってやつですね。

―たけぇやつな。そうなんだ。ミヤチくんもベースたけぇやろ。

ミヤチ:俺のベースはハヤシがハードオフでジャンク品から見つけてきたんですよ。やばいベースあるから、っつって。で、俺学校休んでハードオフに見に行ったら6万でフェンダーUSAのビンテージモデルだったんですよね。復刻版。実際触ってみたらまだ弾けそうな感じだったんで買っちゃったんですよ。いけるかなあって。

―へぇ。

ミヤチ:で、いっつも修理に出してる店に持って行ったら「こんなん直るわけないじゃないですか!まぁやってみますけど…」って言われて…で、直りましたね笑

―ヤベェな笑 その人の話訊きたい。

ミヤチ:関西のバンドマンの間ではすごい有名ですね。でも表に出ることを良しとしてないんですよね…。戦隊ものの博士みたいな。「こんなゴミ直るわけないじゃないですか!!」ってボロクソ言うのに結局最終的に全部直しちゃってるっていう。

―関西のギター、全部その博士が直してる説唱えてたよねミヤチ

ミヤチ:持って行ったらもう数日後にはジラフの関さんとか、「ミヤチお前やばいベース持って行ったんやって?」って。もう話広がってる!?みたいな。

―トラスロッド抜かれたんでしょ?

ミヤチ:そう、抜いたり新しいの入れたりして、で、最終的に「あぁ~これいけますねぇ!」って笑

―いけんのかよ。そのお兄さんすげぇな。

 

フィッシュライフのバンドマンライフ

―フィッシュライフのバンドマンライフ…まぁだっせえ韻踏んでるけど、面白そうだし教えてほしいよ。ブライアンの森さんとか、関西のやお兄さんとか、知りたい人多いと思うよ。ハヤシはギターどうしてんのさ。

ハヤシ:俺も見てもらってますよ。フリーダム。

―たけぇやつだよね。いくらしたん?

ハヤシ:俺んは…そうですね、バイト代3ヵ月分くらいっすね。

―そのスウェット1000円ぐらいだろうに…ミヤチは?後家賃は?

ミヤチ:6万くらいだったんで…で、当時の家賃は3万8千円。

―やっすーーーーーーーー。高い犬小屋くらいじゃねぇか。ヒルズの犬小屋多分それくらいよ。

ミヤチ:へぇ!

―適当言いました。テラオカくんはスネアは?

テラオカ:僕のは5万くらいで。最近後輩から買ったのは9万くらいですね。

―バイトはみんなしてるの?

ハヤシ:そうですね、してますね。

―でもツアーとかめっちゃやるじゃん。どうしてんの?

ハヤシ:めっちゃ休みますね。

ミヤチ:僕は面接の時に、バイトをめっちゃ休む恐れがあるのを伝えてますね。学生の頃は言わずに入ってすごい怒られましたから。

―宿泊費にガス代で飛ぶんだもんなぁ。お金ないよなぁ。

ハヤシ:次のアルバムが爆発的に売れたら入るかもしれない…。

―でも制作費とかは出してくれるからな。

ハヤシ:そうですね、漫画家の先生のジャケ代だけで、俺の腎臓分くらいのお金が動いてるから…。

―そんな額じゃねぇだろ笑

ハヤシ:やーでもすごくいい人でした。腎臓一個分の金で描いてくれるならこれはもはや腎臓エクスペリエンスだな、と…。

―つまんな、二度と言うなよ…

一同笑

―フィッシュライフに初めて見たとき。「あのハヌマーンみたいなバンドかあー」っつってみたらかっこよくてさ。

ハヤシ:嬉しいな。前のミニアルバムでハヌマーン脱却したんですけど、今回でちょっと戻ったんですよ。

―確かに、前のやつは音太くなって金属音じゃなくなったもんね。ハヌマーン抜けてたよね。でも、またルーツに帰ってきたんだね。ハヌマーン好きなやつはフィッシュライフ聞けば「あ、ハヌマーン好きなんだ」ってわかるもん。

ハヤシ:空間切り裂き系笑

―瞬時に、な。

ハヤシ:ハイレベルな演奏で空間を支配する、な。

―そう考えるとプロフィール弱いよなぁ。関係ないけど、wikipediaすごい詳しいよね。

ハヤシ:なんでなんだろう、突然出てきたんですよね。

ミヤチ:2枚目のインタビュー後にすごい記述が増えてたんですよね。

―なんか自分たちで書いてる感がすごかったんだよな。めっちゃ詳しいし、凝ってる。受賞歴とか書き込んでるしさ。

ハヤシ:あっ!本当だ!すごい!めっちゃ詳しい。

―元カノとか書き込んでたら怖いよなぁ。練習とかはどうしてるの?

ハヤシ:週に2回3時間ですね。

―バイト代も月10万くらいなのに大変だよな。

ハヤシ:あ、それがですね。今入ってるスタジオの店長がすごい応援してくれてて、東京じゃありえんぐらいスタジオ代安いんですよ。内緒ですけど。

―大阪なんかヤベェやつクッソおるな、怖すぎ。

 

アルバムの話

―さて、こうして読者もくだらん話を通過してフィッシュライフの人となりが見えてきたところで、アルバムの話をしていきたいなと。 アルバム、1月10日、リリース。おめでとうございます。 俺たち、アルバムに関するインタビューって初めてだから何話せばいいのかワカンねぇんだよな!話したいことを話して!

ハヤシ:とにかくね、もうね、知って欲しいんですよね俺らのことを。フィッシュライフのイメージ止まっとる人が多すぎる。

―自分たち的にはどう変わった?

ハヤシ:うーん、…いいっすよ!

―下手かよ。

ハヤシ:ただ空間を切り裂きたいだけじゃなくなってきましたから。世界をね、切り裂きたいなと。

―推し曲は?

ハヤシ:リード曲はなしにして、むしかごとラストオーダー。これが俺は推してます。

―どういったところがいい?

ハヤシ:このアルバム全体で聴いて、5年後に聴いても恥ずかしくない曲なんですよね。ラストオーダーとか、本当に果汁100パー俺100パーなんですよ、俺出てる。この曲がいいなぁと思ってくれたら、ハヤシ、いいなぁってなると思います。

―こっち見ながら言うのやめてよ笑 これはどういう歌詞なの?

ハヤシ:好きな子と飲みに行って、結局何もできずに帰るという、「妄想」ですね。フィクションかノンフィクションは置いておいて。

―歌詞全体的に大人になったよなぁ。楽器も三人ともうまいし。

ミヤチ:でも最初はハヤシだけだったんですよ。スキルがあるのは。いかにギタースキルに追いつくか、というか。閃光ライオットでイメージの止まってる人たちからしたら、俺たちは勢いのバンドだと思われてると思うんですよね。だからそういうのは払拭したいなぁと。

―ミヤチ押し曲は?

ミヤチ:渋谷レプリカント、これベースがマジ難しくてすげぇ練習したので聴いてください。これみんな仕事量多いんですけど。

―そもそもフィッシュライフはどうやって曲作ってるの?

ハヤシ:9割俺が作ってきてますね。demoをスマホのGarageBandで作ってます。

―あんなもんで作れんの…?ドラムとか大変だろ。

テラオカ:いやー12曲目はアホなんじゃないかと。BPMも200超えてて、ひどいのがこの曲、ぱっと聴きそんなにやばく聴こえないという。

ミヤチ:聴いたらそんなことないのにスタジオ入ってみたらすげぇ忙しいっていう笑

ハヤシ:俺がDTMでハイハットのオープンとクローズを間違えちゃったんですけど、それがかっこよくて。で、採用笑

テラオカ:なんだこれ…って思いましたけどね笑

―ところでさ、この1曲目はどんななの?歌詞これ関係あるのタイトルと。

ハヤシ:これは曲が先にあって、レイジっぽい曲だし、外人だったらここはこんな歌詞で叫ぶだろう、と思ってつけました。

テラオカ:俺らの新境地みたいでおもろいと思いますけどね。

―そうなんだ。総じて楽器隊はみんな大変なんだな。

ハヤシ:後半の曲は特にみんな大変ですね。

―2曲目なんか、「Supersonic」って。神への恐れを知らなさよ。レジェンドの曲だからな。

ハヤシ:え?そうですか?

―オアシスの曲だぞ。アルバムにアビイロードってつけるのと同じだ。

ハヤシ:あ、そっかぁ笑 でもこの曲はバンドマン達からすごく評判がいいんですよ。まぁスーパーのソニックならええかなぁ、と。モーニングのグローリーはあかんけど。

―スーパーソニックの意味わかってないでしょ?超音波とか、そういう意味だよ。sonicって音って意味だから。

ミヤチ:デモの時点でかっこよかったんですよね。

―デモ聴きたいわ!GarageBandでどんな感じなの?

ハヤシ:じゃあ…。

~demo視聴中~

―えっ、すげぇよこれ。こんなちゃんと作ってんの?打ち込みなのに…音いいし。やばいぞこれ。しょうもないバンドの録音したやつよりかっこいいよ。イかれてるだろ笑 パソコン使えよ。

ハヤシ:パソコンって怖いじゃないですか、データ飛んだり。声とか、車をラブホ街の河川敷まで飛ばして、誰もこないところで歌ってますね。あとはまぁ、パソコンとかやれること多いし、時間かかって逆に無理なんですよね。

―ギターの音とか超いいじゃん。

ハヤシ:これは携帯でとって、GarageBandの中の声を歪ませるやつで歪ませてます。

―嘘だろ…。ハヤシdemo集千円で買うぞ俺は。ここまで作ってくれたらメンバーは助かるよな。3曲目は?

ハヤシ:これ最後に出来た曲でした。

テラオカ:実は2曲目が切られる予定で、でも俺この曲がすごい好きだったんですよ。でもハヤシが「なんかちゃう!」って言って、で、作ってきたのが3曲目だったんです。

ハヤシ:4分間かけて、ナンバーガールが好きです、って言ってる曲ですねこれは。

一同笑

―アフターペッパードクターヌーンって面白いな。

ハヤシ:ドクターペッパーっていう単語を使っちゃいけないみたいで。

―なるほど、そういう事情もあるのね…で、表題にもなっているけど、未来世紀天王寺Ⅱ。

ミヤチ:デモ送ってきたとき、サビで「この街はそろそろやばいぜ」って叫びだして、こいつ大丈夫かなと…

―そしたら次渋谷行くしな。思い入れは?

ハヤシ:ないっす。

―ないんかい。

ハヤシ:渋谷って、そういうとこなんだ、って曲です。

―なんも知らんくせにな! むしかごはハヤシの押し曲だもんな。歌詞がいいな、写実的になったね。 最近のバンドは歌詞が重要だけど、それに耐えうるいい歌詞というか。 実際会ったことを書かずにそれを伝えられる歌詞は美しいよ。例えば「振られた」ってことを言わずにそれがわかる歌詞とか。

ハヤシ:赤いスイートピーとかいいですよね。恋の始まりとか、恋のワクワクを表現しているんですよね、言葉が美しい。

―GRAPEVINEとかさ。いいよね。 で、リード曲と。

テラオカ:本当にいい曲。これ最初のデモで聴いた時は「あ、しっとり系なんや」って思ったんですけど、アルバムできて通しで聴いた時に泣いてしまって笑 未だにちゃんとまるまる聴ける自身ないですわ。

ハヤシ:この曲は、別れで出来た曲ですね。

―まだ未練あるの?

ハヤシ:うーん、ないですね。 曲作った時も失恋ハイみたいになってましたから。「わー!別れたー!fooo!」って。で、一週間後にまともに落ち込んで書きました。

―漂流者たちは?

ハヤシ:これが最初の方に出来た曲ですね。好き勝手やるような曲っていうか。なんならこれがリードみたいなもんですね。

ミヤチ:ポルカとツーマンした時くらいに出来たもんね。

―ポルカ、フィッシュライフとぶち当たったら食われそうだな。カッティングという点では似てるけど、君たちあんなespみたいなお上品じゃないでしょ?

ハヤシ:そうっすね笑 BPM揃っちゃう系じゃないですからね。

―なんならハヤシのデモの方がノリあるで。マジで。

ハヤシ:でもバンドマンあるあるですけど、音源聴いて「ん?」って思っても、実際会うといいやつっていうの多いんですよ。

―わかるわ。俺もこの前しょうま it out(shou it outのボーカル)に会ってさ。しょうまが言ってたけど「俺のこと好きだけどシャウト好きじゃないやついっぱいいるんですよ…」って悩んでたよ。

ハヤシ:そうなんだ…大変やな。

–MVは煙草とブランコと他はとらないの?

ハヤシ:未来世紀天王寺Ⅱで撮りますね。これは愛はズボーンの金城さんに撮ってもらいました。

ミヤチ:シーン数が多くて、2日まるまるかかって撮りましたよ!楽しかったなぁ。


フィッシュライフ - 未来世紀天王寺Ⅱ

―で、9曲目のかたち。

ハヤシ:これは先輩の結婚式に行って、式場に式場にいるみんなが使うギターみたいなのが置いてあって。で、俺には回ってこなかったんですけど、なんかむずむずするなぁって。で、そういう時に歌える曲を、と。

―そしてラストオーダー。推してるよな。

ハヤシ:好きっすねぇ、これほんと。若干空間切り裂いてますからね。ハヌマライズされてっから。

ミヤチ:彼女が席を立ってしまった時に、帰ってきた時になんて言うかってそわそわしてるっていう歌詞なんですけど、「枝豆食べながらそわそわしてる~」でギターソロ行くんですけど、そこで「ハヤシ!」って言うんですよ。好きっすね。

―このギターソロが、それのメタファーになってるんだネ。…うわぁインタビュアーぽかったなぁ俺、初めてメタファーって言ったよ。

一同笑

―チヨコレイトはやばい曲なんでしょ?

ハヤシ:すごい忙しいんですよね、この曲。

―お前の曲全部忙しいよなほんとに。

ハヤシ:忙しくしないと気が済まないんですよ。昔、熊本でリズミックトイワールドと対バンした時も内田さんに「お前自分で自分の自由度下げてるよな」って言われちゃって。

―へぇ。でもこのアルバムでフィッシュライフのイメージ変わると思うな。最後の曲は?

ハヤシ:これはもう、一枚アルバムを聴いてくれて、ありがとな、っていう曲ですね。

テラオカ:最初すげぇ簡単だったんですけどね。ハヤシが満足してなくて、再アレンジで変態ドラムになっちゃったと…。16分にされるし。

―いやー早く家に帰って聴きたいよ。テラオカやばいんだろうなぁっつって。ミヤチも渋谷レプリカントで死ぬしな。

ミヤチ:練習します!これが歌いながらできたら俺は天才だと思えるし。ツアーでもやることになるし。

―エルレなんかルートしか動かんぞお前。

ハヤシ:でもね、この間、もともとハヌマーンでやってたピクミンさん(現在grand family orchestra)に聴いてもらったんですけど、言われたのが「今回ねぇ、ベースがルート多いね」って笑

―まだ多いのかよ笑 そうか、でもハヌマーンはあんまりルート弾かないよな。まだ多いかぁ。

ミヤチ:まだこれからですな…。

―いや、でもアルバム聴いて、ちゃんと読者に伝えられるように書きますので。 じゃあツアーの話でもしよ。

ハヤシ:そうですね…閃光に出た頃は本当に友達いなかったんですけど、いざ今回ツアーを組んでみたら結構友達で。「あぁ知らないうちに、俺らちゃんと仲間つくれてたんだなぁ」って。

テラオカ:それこそジラフポットの関さんに「お前ら、愛されてるよ」って言われて、しっくりこなかったんですけどね笑

―わかるよ。嫌われるような奴らじゃないもん。 君ら。で、ファイナルは?

ハヤシ:4月30日、新代田フィーバーでワンマンです。

―でかいところだ。おめでとうございます。

ハヤシ:10箇所回るんですけど、過酷なツアーになりそうで笑 新潟~仙台がエグくて、雪の積もる山道を行かなくちゃいけないから、事故には気をつけます笑

テラオカ:雪積もっているところに着いたら俺、ノブのモノマネするって決めてるんですよ。「尻がシベリアじゃ~~」って笑

―アーティスト写真さ、ミヤチイケメンに描かれすぎじゃね?

ミヤチ:いや、ハヤシみてよ!かわいく描きすぎですよ笑

―ハヤシはこのイメージだなぁ、俺は。あとミヤチはもっと目がデケェから。

一同笑

―オチなんですが、今更感溢れる質問を。なんで「フィッシュライフ」なの?

ハヤシ:魚がつくバンド、それこそフィッシュマンズとか、そういうバンド名にしたくて。大阪に出たての頃、絶対バンド組むって決めてて、バンド名を悩んでたときにラジオをつけたらサカナクションとかフィッシュマンズが流れてたんですよ、で、「魚、ええやん」ってなって。最終的にはミヤチが本棚の中のラッシュライフを見て「フィッシュライフでええんちゃう?」って。だから決まり方的には江戸川コナンと同じですよ。

―なるほどね笑 それ聞けて俺は今日は満足です。

 

アルバムリリースおめでとうございます

 ハヤシとミヤチは元々知り合いで、今回のインタビューも快く引き受けてくれたわけだけれど、今回インタビューしててますます好きになってしまった。もう悪口書けないな…書くけど。

 ここに至るまで一万字以上。読み切ったあなたももう好きになってしまっているはず。

 アルバム、インタビュー以上に濃い内容となっております。是非聴いて、買って。

 それでは!フィッシュライフのみなさんありがとうございました。

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