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2016/01/22

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ドラム抜けてどうすんの?tricot

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今回はtricotについて。

三月にドラマーのkomaki♂が脱退を発表したが、
変拍子を多用するバンドの軸であり
演奏技術面でも秀でていたドラマーが抜けたことによって
分解寸前のバンド、というのは言いすぎかもしれないが、
次のメンバー選びに失敗すれば、
築き上げてきた持ち味は失われるだろう。

それ程までに彼の存在は大きかった。

tricotを初めて見たのは2011年、いや2012年だったかな。

演奏は荒削りで途中で崩壊しそうな気さえしたが、
なるようになれ、と特攻するフロント三人を
縁の下でキッチリと支えるドラムの凄さは光っていた。

じゃあドラム以外は駄目なのか、というと
そんなことは全く無い。
暴れ狂いながら次々とリフを繰り出すリードギター
細いけれどどこか強さを感じさせるボーカル
ベースはその時は普通であまり印象に残らなかったが
全体としてみて衝撃的なライブだった。

終演後に物販に走って音源を買ったのは言うまでも無い。

ライブの流れや楽曲に関しては
めまぐるしく展開していく変拍子と突き抜けるサビのポップさ。
スリリングな演奏と気の抜けたMC
緊張と緩和のバランス感覚が素晴らしかった。

この手の音楽は自称音楽通御用達のバンドになってしまうことが多いが、
彼らはその辺りの攻め方が上手い。

あとはフロント三人が女の子で、
特にベースとギターボーカルが
ふわっとした雰囲気なのも大きな理由だろう。
演奏の格好良さと見た目の可愛さが共存してシリアスになりすぎず、
かといってガールズバンドにありがちな可愛いだけにもならない。
この辺りは生まれもった容姿の話になってくるが、絶妙である。

ただ、何度も繰り返すがドラムが抜けるのは本当に痛い
脱退してからは一度も観ていないので
どうなっているのかわからないが、不安は大きい。

その反面、このピンチを切り抜けることができれば
更に進化して他のバンドの届かないところまでいけるだろう。
残された三人もそれくらいポテンシャルは高い

ぜひ今後も爆裂トリコさんでいてほしいものだ。

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