ドラムの美貌と名前で勝負 出落ちバンド ゲスの極み乙女。
名前だけ見るとまた奇を衒って中身の無いバンドが現れたと思ってしまう。
満腹の時に入った喫茶店でメニューに書いてある
カツサンドやらカツカレーの文字を見て
食傷気味になってしまうあの感じ、わかるだろうか。
しょうもない話はさておき、
ゲスの極み乙女。
変だけど一発で頭に残るバンド名。
飲食店で変な名前の何か全くわからない料理があるが、
無性に頼みたくなってしまう。
それと同じで、よくわからないがとりあえず聴いてみよう、となる名前だ。
そこで聴いてしまったなら彼らの勝ち
インパクトのある看板で客を引っ張ってくると
得体のしれないものに対する好奇心などがプラスされて、
不味かった時の失望も大きくなる。
そうなった場合、もう二度とその店に行くことはないだろう。
悪い意味で裏切られた時、マイナスの感情は何倍にもなるのだから。
ただ、彼らの場合はそこで素材の味を生かした新鮮な料理を出すのだ。
これぞ出オチである。
良い方向への裏切り、憎い演出だ。
確かに一聴するとゲテモノに思える部分もあるが、それは違う。
基本に忠実でしっかりとした背景のある音であり、
日本のバンドに求められる、わかりやすいサビもある。
彼らは気を衒ったフリをした優等生なのだ。
こんなに16ビートを意識しているバンドは最近は余りいないだろう。
そして、ドラムが可愛い。
。
PVもドラムのビジュアルを全面に押し出しているものが多く、
狙ってやってる感丸出しで本当にゲスの極みだ。
バンド名を変だと思いながらも
好奇心で一回聴いたら最後、
奴らの術中にハマったも同然。
今日も私は
PVの再生数を増やし続けるのだ。