【ヒゲを抱えて死ね】ヒゲを生えてるバンドは人気が出ない説
先日、LUCCIの新くんから
「ARTIFACT OF INSTANTってバンドがBASEMENT-TIMESのファンで是非記事書いてほしいんだって」
と話を伺い筆を取った次第。ムチャクチャ書いていいとのことだったので上のタイトルに落ち着いた。ごらんのとおりの有様だ。ごめんなさいARTIFACT OF INSTANTのみなさん。
彼らの音源、MVを見聞きしたところまず頭によぎったのが「ヒゲを剃れ」の5文字よ。思わず命令形になるくらいには強く心に去来した次第よ。
MVを見たイチ人間の純粋な感想として、少なくとも僕の心は「ヒゲを剃れ」でいっぱいになってしまった。そんな悲しいことありますか?一生懸命曲作って録音して映像作ってライブして宣伝して… そうやって積み上げてきたものに対して下される評価が「ヒゲを剃れ」これは悲劇だよ。誰も悪くねえ。僕だって悪くないし剃ってあげてえよ。
ヒゲ好き?
このサイトでは再三の話だが、バンド市場のメイン顧客は10代から20代の女性だ。週末の夜8時頃を見計らい下北沢のライブハウスを全て爆破したらばきっと日本の男女比が何パーセントかが左に傾くことだろうよ。
10代の女子、とだけ切り取ればまだごく一部「ヒゲ好き!」という奇特な方もおられることだろう。しかしそういうメスが好むヒゲ像と言えば
こうだよ。ていうか何だこの画像。MAKIDAIの上B復帰力ハンパない!とかそういうのあるんすか。
こういうワイルドな男が好きでキティちゃんのサンダル履いてる女の子は、そもそもバンド音楽の顧客様じゃないわけだ。じゃあバンド業界ではどういうのが望まれているのか?と言えば
これ。どこぞで訊いた言葉を借りるなら、カマホモマッシュ。トータルして中性的な雰囲気の男性が求められているのである。
よくよく考えてもみて欲しい。そこそこちゃんと作られた音楽であれば個々に決定的な優劣など存在しない。特に邦楽ロックという狭い観測範囲であればなおさらだ。しかし何故世の黒髪ボブ女たちは各々の応援するバンドに没頭しているのだろう。今のKANA-BOONの音楽性に他を出し抜く何かがあったでしょうか。僕は夢に谷口鮪が出てくるぐらい一生懸命アルバムを細部まで聴きましたが
「録音が良いな…」
しか感想が思いつきませんでした。あと夢の鮪は殴ったら消えました。
そう、彼女たちは恋をしている。マジかよ。鮪くんクビの8割胴体にメリ込んでるのに。
僕はこいちゃんが好き。いつもちゃんとお風呂に入ってるか心配してる。
バンドは規模が大きくなればなるほど、ファンの目がハートになっていく傾向にある。憶えはありませんでしょうか。やはり人気商売というのはどんな形態をとれども商売として成立させるには恋愛対象、もしくは崇拝対象となることが一番易いらしい。アイドルだって俳優だってYouTuberだって何だってそう。女の金払いが良くなる時はいつだって異性か宗教にだ。そう思えば塞神社は最強のビジネスモデルよ。
今の音楽シーンに即した音楽をやるならヒゲはNG。ダメ絶対。
髭ですらヒゲ生えてないんだぞ。硬派に音楽の独自性や芸術性で勝負!というバンドであればその音楽性に即して適宜ヒゲの栽培も良かろう。
しかし邦楽ロック。王道邦楽ロックをやろう!歌謡曲として大衆に求められる形の音楽をやろう!というのであれば、ヒゲの栽培はイリーガル極まるわけよ。ルックスって大事だろう。
そういえば、高校生の時にACIDMANを聴いて「なんてナイーブな雰囲気のバンドなんだろう」と思って調べたらまさかのヒゲ&ハット。サウンドに反したカウボーイスタイルに何故だか大変裏切られたような心情になったおぼえが。
ていうかしばらくナオトインティライミのことACIDMANのソロ名義だと思ってたしな。
バンド文化がヤンキーたちのものから、僕らクラスの日陰者のものになって早20年以上になるらしいけれど、その間にヒゲのバンドマンというのはめっきりいなくなったようだ。五十嵐隆もヒゲを剃ったことだしね。
とにかく、いかにヒゲがバンド業界において求められていないか。伝わってだろうか。ヒゲボーカルを抱えるバンドのみなさんは早急に剃毛に取り掛かるが吉だ。
さもなくば、ヒゲを抱えて死ぬ目に遭うぞ。