タイプ別 自称音楽通の殺し方 ~傾向と対策~
わたくしハイパー自称音楽通アドバイザーの谷澤が伝授しよう。
洋楽厨
一番ベタな自称音楽通。
邦楽を見下し、洋楽が音楽的に優れていると信じてやまない。
あまりに有名すぎるからか、ブチ殺す方法も沢山あるので、是非お好みの方法で血祭りにあげてほしい。
ちなみに細分化するとハードロックガチ勢、メタル警察、ポストロックオタク、ヒップホップ厨、クラブミュージックピーポーなどの種類がいるが、クロゴキブリとチャバネゴキブリぐらいの差異しかないので把握する必要はありません。
逆に邦楽厨
洋楽厨へのカウンターの代表例として有名なのが、この逆に邦楽厨。
暗に「俺は洋楽も一通り通ってきている」と言っているところが最高にキツい。
団結邦楽厨
複数人で洋楽厨を取り囲み、「おやおや空気の読めない方がいらっしゃいますねぇ」「困りますねぇ」という空気を作り出して洋楽厨を蒸し殺す。
実はマウントポジションの取り合いからマジョリティとマイノリティといった構図にすり替えるという高等テクニック。
一体一体は所詮ザコなので、一人になった隙を狙って各個撃破していこう。
ジャズ高尚厨、クラシック高尚厨
ジャズやクラシックが高尚な音楽であると考え、それ以外の音楽を見下しているオジサンたち。
ここでは一括りにしているが、実際にはジャズ高尚厨はクラシックを見下しているし、クラシック高尚厨はジャズを見下している。
ジャズ厨とクラシック厨がどちらが優れた音楽かを早口で言い争う姿は見ていて非常に愉快である。戦わせて生き残った方にはトドメを刺しましょう。
CD枚数自慢厨
単純明解、所有してるCDの枚数が多けりゃ強えだろという理論。
自慢するならせめてブックオフで1枚100円で売ってるCDを除いてからにして欲しい。
Apple MusicとかLine Musicとか入ったスマホで思いっきり頭ぶん殴ると死にます。
海外いってたから俺厨
「このバンド、日本じゃ人気ないけど、向こうじゃ・・・」
音楽通自慢なのか海外自慢なのか判別が難しいが、何にせよムカつくので死なせましょう。
彼らの言う海外とは主に欧米のことで、日本と欧米以外は存在していないぐらいの認識。出くわした際には「インドのヒットチャートって意外と興味深いよね!」といった具合で世界の広さと自分の懐の大きさを示し、威嚇しましょう。
一周回って厨
「あー、ふんふん、あーいまそこね、そこかぁー」
強敵。
普段何を聴いてようが一周回ることによって一気にマウントポジションを奪うことができる。
ここは一旦退いて「あー〇〇良いよね」ともちろんコチラもそれの良さについては知ってるといった具合で「コチラ側も当然一周回っておりますが?」と宣言し、相打ちのところまで持ち込んだ上で「なんでコイツムキになってんだ…?」みたいな目で見つめるのが正解。
音楽活動してるから俺は強い厨
「あー楽器やってない人だと、良さがわかりにくいよねえ・・・」
楽器や音楽活動をしていない人は素人さんだと決めつけてくるムカつく野郎。
ただ、そういった輩は意外ともろくて楽器が演奏できるというところ以外にアイデンティティーがないので、お!そういう話もついていけるんだ!という雰囲気を出しつつテキトーに「この曲のサビのモーダルインターチェンジ、激アツだよね」とか「ギターソロのアッチェレメンドしてるところがア ペヌ アンタンデュでいいよね!」とか言っておけば、どうせわかんないので勝手に死にます。
業界厨
「あー〇〇ね、アレ業界では最初売れるって思われてなかったんだよねー」
業界に精通している私。○○はワシが育てたと言わんばかりの業界人の知り合いがいるだけの一般人。
他には「あーコレ言っちゃダメなやつだ、今のオフレコでしくよろー!」などとネットで調べりゃすぐわかるようなことを、あたかも業界人しか知らない裏情報かのように喋ったりする。
あえて放置しておくと、目に見えて友達が減っていく姿を観察することができる。長期戦だ。
バンドメンバーと繋がり厨
「この前〇〇さんがさぁ…!」と大きな声でメンバー面識があることをアピールする古典的テクニック。「先輩が族やっててヤクザの知り合いがいて・・・」なんて自慢する中学生と何ら変わらない。
イントネーションは〇〇さん↑
シンプルながら「バンドメンバーと面識があるくらいにシーンに精通している」アピールも同時にこなせるという優秀さ。
ちなみに肉体的に繋がっているバンドマンのオナホールガチ勢になると、不思議なことに同じバンドのファン同士でしか争わなくなるのである意味平和。そっとご冥福をお祈りしておこう。
ライブキッズ
「ウェーイ!」
ウェーイ!
開き直り厨
「音楽に詳しくなくて何が悪い?」
一番タチの悪いヤツ。何が悪いだと?お前の性格だよ。
「音楽というフィールドで殺りあおうぜ」という暗黙の了解を無視した攻撃方法。腕相撲の試合で頭突きを使ってくるようなもの。スポーツマンシップに則っていない。こういう奴が窃盗とか殺人とかをする。
チャーチルだって「相手がルールを守らないのに、こちらがルールを守り続けることを「猿を相手に紳士のゲームを続ける」と言う。紳士は猿にならない。猿が紳士になるの待つのだ。猿が噛み付いてきたらどうするのか? そりゃあ君「ハンティング」というゲームに変わるだけのことだよ。」と言ってるし、コチラも臆せずビール瓶でブン殴っていこう。
自分の好きな音楽を聴けば良いじゃないか厨
周りなんて気にせず好きな音楽を聴くのが一番である。ごもっともである。
だがしかし「色々音楽を聴いてきたからわかるけど、周りなんて気にしないほうが・・・」とか「若い子はそうやって聞いてる音楽でマウントポジションを取り合うよね」みたいな雰囲気を出したらアウト。自称音楽通の世界への引導を手にすることとなる。
みなさんはいくつあてはまりましたか?
僕は11個あてはまりました。
結局のところ、どんな音楽を聴いている方が偉いとか偉くないとかそういうのはなくて、音楽を使って人より精神的優位に立とうとする行為こそが醜いんですね。
誰が何を聴いてようがリスペクトをもって、ありのままをありのままに受け入れましょう。アーメン。
イラスト協力:東京えく
よく考えたらサッカーって手使った方がめちゃくちゃ不利そうだな
— 東京えく (@tokyoeku) 2016年8月13日