台湾の邦楽?透明雑誌
他国の文化に影響を受けた日本の音楽は聴くのに
自国の文化に影響を受けた他国の音楽は聴かないのって
改めて考えるとおかしな話だ。
そもそも邦楽に影響を受けた海外のバンドなんてあるの?
それが実はたくさんある
台湾から来た邦楽の刺客
台湾のNUMBER GIRLと一時期日本でも話題になったのでナンバガファンならご存知かもしれない
台湾の4ピースバンド透明雑誌だ。
名前からしてNUMBER GIRLの影響が垣間見える
そして曲名もこれ
たしかにナンバーガール臭全開だが
「ああ、よくいるナンバガフォロワーね」で片づけるには軽率だ
彼らの存在を初めて知ったとき
「台湾にこんな音楽があるんだ!!」
と心の底からワクワクし震えた。
そして改めて"邦楽ロック"は日本が生んだ新しいジャンルなんだと何故か誇らしくなったのを憶えている。
そもそも邦楽ロックとは
これは別の機会に深く言及しようと思うので今回はザックリ完結に説明。
邦楽ロックと一口に言えどルーツは様々あり細分化される
特にメロコアやメタルといったルーツを源流から受け継いでいるものを割愛し
BUMPやアジカン、チャットモンチーのようなストレートな邦楽ロックを想像して訊いてほしい
邦楽ロックはイギリス端を発したポストパンクムーブメントから発生した
インディーロックといった、ロックンロールでもパンクでもHR/HMでもない音楽を
当時日本のバンドマンたちが取り入れ独自に発展していったもので
傾向としてはジャカジャカとギターがコードを鳴らしキメ、ブレイクを多用する、起伏の激しいコード感を大事にする等で
各バンド様々な国内外の音楽を取り入れ試行錯誤をしているので完全な画一化はなされていないが、大体そんな感じである
そしてその言葉のイメージの問題はとりあえず置いておいて、我が国日本にロキノン系なる音楽が誕生した
邦楽ロックが海外へ
前述のとおり邦楽ロックは海外のいろいろな音楽を上手に取り入れ進化してきた。
悪く言えば海外の流行から2年遅れて似たようなバンドが国内に現れたりしていた。
その中でも特に独自の進化と定型を持ったロキノン系がついに海外に取り入れられたのである。
インドのカレーをマネして日本のカレーを日本人が独自に開発して食ってたら、インド人にウケた。そんな衝撃だ
同じアジア圏で地理関係も風土も近く、比較的友好関係が良好な台湾が日本の音楽を取り入れてくれたのだ
いままでインプットばかりだった日本の音楽がついにアウトプットされたのだ。
改めて言う
「ああ、ナンバガフォロワーね」で片づけるには軽率すぎる
君らの大嫌いな"ただ知ってるだけの物を好きだと公言しより良い物に目を向けない視野狭いやつ"になってるぞ君ら
彼らからは強い邦楽の匂いがする。中国語も台湾語もわからないので何を言っているのか全然わからないが
異国の言葉が確かに邦楽のメロディーに乗っているのだ
邦楽ロックが本当に好きならば感涙を禁じ得ないだろう
ついに海外に認められたのだ、文化として、邦楽ロックがだ