メンヘラババア、付き合ってくれ 大森靖子
女の趣味が最悪だ、と親戚中で話題の石左です
今日は僕の"付き合ってほしいババアランキング"堂々の第二位を飾る、大森靖子について
(第一位はYOUさんです)
当サイトの一番最初の投稿、個人的に、大森靖子に売れて欲しい。(投稿は石左ではない)から約1年
そのうち半年以上は更新停止
地下室TIMESは彼女のシンデレラストーリーに一切影響を及ぼしていないと自信をもって言えるが
その一年の間で熱烈なファンを獲得しメジャーデビューを果たした今
何かと誤解の多い彼女、大森靖子についてもう一度書きたい
人となり
何から手を付けていいかわからないので、まず人となりについて
話したことがないのでどうしても憶測に尽きるが、頭の賢い人だと言動の端々から思わされる
もっと言うなら、考えすぎて気の触れたタイプの人間じゃないだろうか
あまりに陳腐な表現だが"メンヘラ"という言葉が一番しっくりくるし
彼女もわかった上でそれを売りに、武器にできるあざとい賢さを持っている
計算した上でありのままの自分を売り物にする
ファンの求めていることがしっかりと理解できていている
自身を商品として捉えることができている数少ないミュージシャンだ
故にあまり書きたくない、避けて通りたい人でもある
生身で前線に立ち、あーだこーだ言う周囲の声に耐えて頑張ってきた人間だ
きっと彼女のような人は地下室TIMESのようなサイトであったり、僕のような安全圏から人様の作品を批評する卑怯者は嫌いだろう
できればこの文章も本人の目に届くことがないように祈っている
情念
結局彼女は何者なの?と思っている人は多い
ハロオタ?ライター?勘違いサブカル女?ミュージシャン?
どれも適当ではないだろう
彼女の本質は声と歌詞と強烈な情念だろう
話が少し飛ぶが、僕はよくバンドを見て聴いて
「嘘くせえなコイツ」
と思う
何がって、情念を感じないのだ
日々の不平不満、怒り、などなどを歌詞として唄ってはいるが、その声は紋切型に整っていてとても綺麗に、退屈に歌う
パフォーマンスもただパフォーマンスで、とってつけたような動きでステージを跳ね回り、それらしいMCでファンを喜ばせる
今まで色々と書いてはきたが、本当は音楽なんか好きじゃないのかもしれないと思う
僕はそれよりも人間の強い情念を見たいのだ
その点で大森靖子はズバ抜けている
執着にも似た強烈な執念を感じる
他の自称激情派歌手なんか、ガキの遊びにしか見えなくなってしまうような歌だ
もちろん地の歌の上手さがその表現力を押し上げてはいるが
彼女の歌は上手さだけで語れないものがある
それはきっと彼女の人間性からくるものでもあるし、それこそが情念だろう
どんなに歌の上手い人間が集まっても、間違いなく彼女の歌は彼女しか歌えない
椎名林檎等と比べられることもあるが、全くの別物だ
魔法が使えないなら死にたい のジャケットも完全にそういった声に対する反抗、反撃だろう
椎名林檎のように言葉を飾らないし、大森靖子のほうがもっとどうしようもなく現実的で生臭い
精神性で言えば橘いずみや中島みゆきの方が近いと言える
いやどこまで行っても彼女は彼女でしかないが
音楽として
伴奏や楽曲は要望だけ出してプロデューサーに一任しているそうで
その点に本人も特にこだわりはないようだ
戦う場所はそこではない、という事だろう
実際彼女の本当の良さは、生の弾き語りでこそ発揮される
このシンプルさの前では遠回りな表現や小手先の技術なんかは無意味に思える
もちろん万人に受けるような歌ではないけれど、響く人間には鉄パイプで頭をぶん殴られたような衝撃を与えることのできる歌だ
iPodに入れて電車で聴くような音楽じゃなく、目の前で見て聴いてこその歌だ
これも一つの音楽の完成形ではないだろうか
このポストで大森靖子に対する誤解を少しでも改めてくれる人がいれば幸いだ
そして「大森靖子と付き合いたい」という趣味の悪い人間が一人でも増えることを願う
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