CDだけ聴こう ALESANA
常日頃から『ヴェーイ』と言っている友人に『お前の声ALESANAのもやしの方に似とる』と言われました。もやしボイス、はとです。
ALESANA(アリセイナ・アリサナ・アレセイナ・アレサナ)はアメリカのロックバンドだ。アリセイナが正しいようだが、私はアレサナと呼んでいる。
ハードコアにポップを融合させた、ポスト・ハードコアサウンド、"ロールコア"="ロックンロール+ハードコア"とも呼ばれている。
大阪までライブを見に行ったが、先に言っておくとクソだった。楽曲は頗るいい。
俺様
6人メンバーのうち3人がボーカル、3人がシャウトそしてトリプルギターというもうわけわからん編成である。
そして、結構な自信家である。
スクリーモ・シーンで全米に名を轟かせた存在だが、『スクリーモなんて呼んでくれるなよ!俺たちの呼び方はALESANA以外、他にないぜ!』とか言ってしまう俺様キャラだ。
口だけはなく、楽曲のクオリティがとても高い。
あ~、やばい。これはかっこいい。
鳥獣系スクリームと美メロがよくうまく融合されている。エレクトロ頼りの軟弱スクリーモとは一線を画している。
ちょっとチープなギターの音も彼らの味で、美メロが映え、かつメタルチックなギターフレーズも映える音をチョイスしている。
ライブ
あ、これ、クソだ。
私の行ったライブもまさにこんな感じだった。
観てわかる通り、全く調和していない。
リズムも酷ければ、ビックリするぐらい適当に演奏している印象を受ける。
何よりもボーカルがひどい。金返せのレベルだ。ここまで私をガッカリさせたバンドはマイケミ以来だ。
寂しくなってきたので一番新しいライブ映像を探してみた。
2014年ライブ映像
ちょっと進化してる!トリプルボーカルトリプルギタートリプルシャウトという編成上、ライブは相当きついだろう。
なんだろう、すごく嬉しい気持ちになってきたぞ。
音源
音源ではそういう危うい部分が誤魔化解消されている。むちゃくちゃかっこいいので、音源を聴こう。
Alesana - This is usually the part where people Scream 2ndアルバムより。
メタリックなツインリードで幕を開ける、私イチオシの楽曲だ。
ツインリードが元気になりデスボイスも生き生きしたため、1stアルバムより説得力が増している。
クリーンパートも素晴らしい加工具合である。確実に1stより進化していると思う。
Alesana - "A Gilded Masquerade" 4thアルバムより。
クリーンギター、ヴァイオリン、女ボーカルをぶち込んできた。
女ボーカルは、もやしボーカルの姉だそうだ。私はこういうウィスパーボイス的なものが大好きである。
是非姉にバンドをやってほしい。
叙情的な雰囲気から唐突に軽いパンクノリになったと思いきや後半になるにつれどんどん壮大になっていく。
すごい裏切り方である。ライブで裏切られたのも複線だったかもしれない。
このアルバムはかなりドラマチックに仕上がっている。飛び道具を安易に使わないところに好感がもてる。
前作のような雰囲気の楽曲もあれば、こんなんも作れるんだぜ。という強い気持ちがアルバムから汲み取れる。
アルバムも好き嫌いはあるかとは思うが、確実に進化している。ライブも進化している。
が、ライブ。お前は許さねぇ。
進化するバンド ALESANA いかがだろうか。