三宅洋平という男
こうやってレビューをしているわけだけれども、興味さえ持ってくれたら正直なんでもいい。
一回観て、そいつの話を聴いて、あ~あかんと思ったらそれは感性と合わないだけの話で、まず観て、聴いてほしいと心から思う。
いいものはいい。って大きな声で紹介していきたい。
私のレビューはカレーにおける福神漬け感覚で読んでいただければ幸い。
はとです。
今日は、三宅洋平という男に興味をもってもらいたい。
話題になった人なので何かしらの理由で知っている人もいるかもしれないが、是非知ってもらいたい。
三宅洋平
彼の音楽を一言でまとめるなら肉食系。
すごい凝った展開だったりコード進行だったりっていうのを最近好んで聴いてしまっているんだが、音楽って心の底から伝えたい思いがあってそれを表現したものだと思う。
魂込めて自己主張をする。そんな当たり前のことを当たり前にやっている彼は、最高にロックしてると思う。
1998年から2009年解散まで、レゲエロックバンド『犬式 a.k.a.Dogggystyle』のボーカル・ギターとして活動。
ロック一辺倒の人間には異様な光景に見えるだろうが、レゲエを聴いたことない人でもバンドっぽいので聴きやすいはずだ。
ほら 恥ずかしがってないで踊れ
探してた未来はここに築け
このフレーズを覚えておいてほしい。
犬式解散後、"中積み時代"と自称するソロ活動を行う。下積みと言わないところがニクい。
まさに弾き語りである。
声質も要因のひとつであるだろうが、スリーコードにここまで惹きこまれるのは心の底から伝えたいことがあるからだろう。
言霊って概念が好きで、自然を大事に!って言ってるやつがポイ捨てしてたらその現場を誰にも見られていないにしろ言葉の力は弱まると思っている。
偉人の言葉が心に響くのも本当にそう考え、そういう生き方を実際にしている人間から発せられた言葉だからだろう。
彼の音には魂が乗ってる。
2010年 バンド『(仮)ALBATRUS』で活動を始める。(仮)までがバンド名前だ。ガールフレンド(仮)との関連性は一切ない。
(仮)ALBATRUS - ジプシーソング
2011年11月18日録音。東日本大震災と、原発事故から生まれた、「それ以降」の社会。そこで、多くの現実と向き合わされてる僕らは、これまでにないほど哲学し、多くの価値観に気づかされてきた。 それはバンド内とて同じことで、そうしたメンバーたちの感情の最大公約数を曲に求めた中で、どの距離に居る人にとってもポジティブで強い響きを持つ唄を書きたかった。
(Youtubeより引用)
歌ももちろんだが、サックスが気持ちいい。
立候補
2013年 緑の党からの推薦を受け、比例代表で立候補。
音楽ちゃうんかいという驚きを隠せないだろう。
彼の選挙活動だ。
ほら 恥ずかしがってないで踊れ
探してた未来はここに築け
5:00~の彼の話を聴いてほしい。歌詞はこのことなのではないだろうか。
俺は常に最初に踊り出す人間になろうと思った。
という言葉になぜか目頭が熱くなった。
私の地元にも来たので観にいった。聴きにいった。
彼は選挙活動をしにきたのだが、以前ライブで観た彼そのもの、アーティストだった。
結果としては 176970票を得るも落選。比例代表制のマジックだ。
彼の言葉に動かされたのは若者の心だろう。
具体的政策を前面に打ち出してはいなかったが、若者の関心を選挙に、日本に持たせた功績は大きいと思う。
数年後、私の記事なんかは忘れても、三宅洋平という男は忘れないでほしい。
忘れるっていう漢字は『心を亡くす』と書くそうな。
きっとまた彼は何かを伝えにあなたの前に現れるだろう。
最新の楽曲でお別れしよう。
(仮)ALBATRUS - DEMO
彼はいつでも何かを伝えようとしている。